- ランタナは、クマツヅラ科の半耐寒性常緑低木。樹高は30~120cmほどです。熱帯地方原産の花で、日本では小笠原諸島など暖かい地方に分布しています。本来は常緑ですが、冬の寒さや霜に弱く枯れてしまうことがあるため、一年草扱いされる場合があります。東京以西の暖かい地域では、屋外での冬越しも可能です。鉢花やポット苗が多く流通し、園芸用として楽しまれています。
ランタナの茎葉には細かいトゲがあり、葉に触れると表面がざらついていたり、茎もチクチクします。次々とわき芽を増やし、横にこんもりと広がって生長していきます。1mm四方の小さな花が一か所にいくつもひしめき合って徐々に花が咲きます。
咲き方がアジサイに似ていますが、全く別の科の植物です。咲き進むたびに花色が変わり、色のグラデーションが楽しめるため、別名で七変化と呼ばれています。蝶に好まれる植物として、バタフライガーデンの植栽にも用いられます。
- ラークスパーは、初夏にブルーや紫色の穂状の花を咲かせるキンポウゲ科の一年草です。千鳥草(ちどりそう)、飛燕草(ひえんそう)とも呼ばれます。それぞれの和名に鳥、燕の名があるのは、花ひとつひとつが鳥や燕のように見えることからきています。英名のLarkspurは、Lark=ひばり、spur=鳥の蹴爪からきていて、花の後ろ側にある突起した部分が蹴爪に似ていることに由来します。
ラークスパーの開花時期は、初夏から真夏前くらいまでです。背丈が1mを越すものもあり、庭や花壇に植えると線状の花が引き立ちます。背丈が高く、たくさんの花が開花するため華やかな雰囲気がありますが、ひとつひとつの花は小さく、切れ込みのある繊細な葉をしているため、楚々とした雰囲気も感じられます。
「同じ季節に咲く草花と組み合わせて植える」「ラークスパーだけをまとめて植える」など、植え方によって雰囲気が変わります。
ラークスパー・アールグレイ
ブルー、紫、白、ピンクを始め、「ラークスパー・アールグレイ」のようなアンティークカラーの色あいも登場しています。
- ラムズイヤーは、英名(Lamb’s ears=羊の耳)の名前の通り、ビロードのような柔らかな肌触りの葉が独特な多年草のハーブです。厚みがありふわふわとしたシルバーグリーンの株は、庭に植えると広がるように生長し、さまざまな木々やバラ、草花類と相性が良く、隣の植物を引き立てます。広がるように生長するのでグランドカバーとして使われることもあります。
初夏に穂状に伸びた茎に紫やピンクの小さな花を咲かせます。花や葉は、生花やドライフラワーとしても利用されています。
寒さには強く、基本的には丈夫な植物ですが、日本のような高温多湿や蒸れを嫌うため、夏の管理には工夫が必要です。
- ラナンキュラス・ゴールドコインはキンポウゲ科の宿根草。ハイキンポウゲの園芸品種です。4月~5月に小さな黄色い花が開花します。
環境に合うと野生化するほど性質は丈夫で、手入れをしなくてもランナーを出しながら広がっていきます。好む環境が半日陰~明るめの日陰なので、日陰の庭のグランドカバーとしても利用できます。花の開花時はキラキラと輝くように咲き誇り、地面が黄色のカーペットのような状態になります。
ラナンキュラス・ゴールドコインは、一般的な球根のラナンキュラスとは別種で宿根草です。また、ゴールドコインと言う名のキク科の宿根草とも違う植物です。
- ラミウムは耐寒性多年草。丸みのある三角形の銀灰色の葉が美しいカラーリーフです。草丈は15~40㎝ほどで、ふんわりと横に広がって茎が蔓状に伸びて繁殖します。
ラミウムは、初夏にサルビアに似た花穂を伸ばして小さな花を咲かせます。花色は、白、ピンク、黄色、紫などがあります。乾燥には強いですが、高温多湿に弱く、真夏の直射日光では葉焼けをおこすことがあります。秋から春にかけては日当たりが良い場所で育てると草姿も葉色も美しく育ちます。寒さに強く常緑性なので、半日陰のグランドカバーや寄せ植え、ハンギングバスケットなどに重宝されます。
ラミウムは日本に自生するホトケノザやオドリコソウの仲間です。ラミウム・マクラツムや、ラミウム・ガレオブドロンの園芸品種が流通しています。
- ラスティセージは、ピンク~グリーン色のアンティークな色合いの花色とシルバーグリーンの葉が特徴の南アフリカ原産のセージです。
ラスティセージの花は、初夏から秋まで長く咲き続けます。花が散った後も、微妙な色合いのガクが残るので、ひとつの花を長い期間楽しむことができます。