【季節の生花】野菜も花材としてアレンジ!「ケール」のブーケ。

金子三保子
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花を生ける仕事をしていてありがたいなと思うのは、以前に比べて葉っぱの種類が格段に増えたことです。
以前は、豊富に出回る時期と、葉っぱの種類が少ない時期との差がものすごくあって、仕入れの際に花より葉っぱを集めるのに一苦労する季節があったのです。
そして最近は、野菜まで葉ものとして入荷しています。
今回ご紹介するのは、ケール。
ケール
ケールといえば、青汁の材料というのが一般的に知られていますが、花市場にも葉もの素材として入荷してきています。
ケールと言っても品種はたくさんあり、葉の面積が広いものや細葉のものなど色々なフォルム、グリーン、シルバーグリーン、今回のような紫系など様々な色・・・と多種多様です。
花市場に花材として入荷してくるケールは、葉っぱの部分のみで入荷してくる時もありますが、今回のような主軸の茎付きで入荷してくる場合もあります。
茎付きのものは、かなりのボリュームです。
フォルムが面白いので、アレンジやブーケに使うと花を引き立ててくれる素敵な花材になります。
▼シックな深い紫色。茎の色も素敵です。
ケールは、アブラナ科の植物です。
花市場に入荷してきた時点では、紫色の下葉のみだけでしたが、生けておいたら茎が伸びて、グリーン色の葉っぱが出て、つぼみまでついてしまいました。すごい生命力です。
今回は、このボリューム感を生かしてブーケに使ってみました。
▼クリスマスローズ、アネモネ、ハナニラ、ルピナス、ゼンマイ、ケールのブーケ
茎付きのケールのお手入れ
とても強いので、特に手入れについて神経を使うことはありませんが、水につかる部分の葉は必ず取り去ってから生けましょう。
葉っぱは、下の部分からダメになっていきます。その都度ダメになった葉を取り去れば、とても日持ちします。
季節によっては、今回のように花がつくこともあります。
いかがでしたか?
最近は、花だけでなく、葉っぱもおもしろい花材が豊富です。
花屋さんに立ち寄った時に、葉っぱにも是非注目してみてください!