生きる化石なの?秋色に輝くイチョウ(銀杏)の話

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日に日に秋が深まるこの季節、黄色に色づくイチョウ(銀杏)並木は出かけていきたい観光スポットとして全国的に人気があります。日頃から目にしているイチョウ(銀杏)をより身近な存在に、そんなイチョウ(銀杏)や注意したい銀杏(ぎんなん)の食べ方についてご紹介します。

目次

生きる化石イチョウ(銀杏)とは

生きる化石イチョウ(銀杏)とは

和名 銀杏、公孫樹、鴨脚樹
科 属名 イチョウ科イチョウ属
学名 Ginkgo biloba 
英名 Ginkgo Maidenhair Tree
原産地 中国
分布(日本) 全国
植物分類 裸子植物
樹高 20~30m

扇型をしているイチョウ(銀杏)の葉は、誰もがよく知っており、街路樹でよく見かけるイチョウ(銀杏)の木です。

東京の木は、都民投票で「イチョウ(銀杏)」に決定し、 昭和41年11月14日発表されました。

大正12年に発生した関東大震災。一面焼け野原となった東京で奇跡的に生き残ったとして、今も大手濠緑地で大切に育てられているイチョウ(銀杏)の木があります。まさにイチョウ(銀杏)の木は、東京都の木として相応しい木なんですね。

ちなみに東京都のマークは、東京都の頭文字「T」を中央に秘め、三つの同じ円弧で構成したものであり、色彩は鮮やかな緑色を基本とするもので、東京都の躍動、繁栄、潤い、安らぎを表現したものだそうですが、イチョウ(銀杏)の葉のような形をしています。

生きる化石

植物分類学的には、イチョウ(銀杏)は、一種だけでイチョウ網、イチョウ目、イチョウ科を構成している、ある意味特別な樹木です。というのも、新生代の氷河期などで様々な種類のイチョウ(銀杏)は衰退し、約170万年前には現在のイチョウ(銀杏)一種のみを残して他の種は絶滅したともいわれているからです。

現代のイチョウ(銀杏)は、氷河期に比較的暖かかった中国中部地域で生き残った1種と考えられているようです。日本のイチョウも氷河期に一度絶滅し、6世紀半ばに仏教の伝来と共に中国から渡来してきた栽培種のみとされていますが、まだまだ謎が多い樹木のようです。

雌雄異株(しゆういかぶ)

みなさんも良くご存じだとは思いますが、イチョウ(銀杏)には雌株と雄株があります。イチョウ(銀杏)の種子である銀杏(ぎんなん)が出来るのが雌株で、花のみが雄株です。イチョウ(銀杏)は裸子植物なので、雌株の種になる胚珠が裸状態で花の中にあります。

みなさんも良くご存じだとは思いますが、イチョウ(銀杏)には雌株と雄株があります。イチョウ(銀杏)の種子である銀杏(ぎんなん)が出来るのが雌株で、花のみが雄株です。イチョウ(銀杏)は裸子植物なので、雌株の種になる胚珠が裸状態で花の中にあります。

花は4~5月頃に咲き、雄株から花粉が飛散します。たとえ1kmほど離れていても雌株に届けば、雌株の花にある胚珠の花粉室に雄株の花粉が蓄えられます。すぐに受精は起こらず、そのまま胚珠も花粉も4ヶ月くらい生長します。9~10月頃数個の精子が放出され、花粉室から造卵器に入り、ここでイチョウの受精が完成します。

11月頃に種子に熟成しますが、受精していなくても銀杏の実は肥大して食用になります。雌株1本でも銀杏の実がたくさんなるのは、このように花粉がなくても胚珠が肥大する性質(単為結果性)のためです。

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イチョウ(銀杏)の雌株雄株の見分け方

・葉で見分けるは×  イチョウの葉の真ん中の切れ込みが、浅いか深いかで見分けるというような見分け方があるようですが、実際のところ、そのような見分け方で雌株と雄株を正確に見分けることは難しいようです。というのも、雄株の葉はその年の気象条件や木の育つ環境で切れ込みが深くなったり、複数になったりするからだそうです。  ・樹形で見分ける△  イチョウの樹形は雄株と雌株で違うようです。  雄株は上に高く伸びようとする樹形。  雌株は枝を横に広げようとする樹形。  ただ、街路樹の剪定されている樹形では間違う可能性があるようです。なるべく下の方の枝で見分けてみましょう。  ・花で見分ける〇  花の形が雌株と雄株で異なるため、花が咲いたら確認することができます。雌花は、花の頭が2個に分かれた形をしており(稀に3個のときもある)、雄花はブドウのようなつぶつぶとした形をしています。4~5月頃の花の時期にご覧になってみてください。

・葉で見分けるは×

イチョウ(銀杏)の葉の真ん中の切れ込みが、浅いか深いかで見分けるというような見分け方があるようですが、実際のところ、そのような見分け方で雌株と雄株を正確に見分けることは難しいようです。というのも、雄株の葉はその年の気象条件や木の育つ環境で切れ込みが深くなったり、複数になったりするからだそうです。

・樹形で見分ける△

雄株のイチョウ(銀杏)

雄株のイチョウ(銀杏)

イチョウ(銀杏)の樹形は雄株と雌株で違うようです。

雄株は上に高く伸びようとする樹形。

雌株は枝を横に広げようとする樹形。

ただ、街路樹の剪定されている樹形では間違う可能性があるようです。なるべく下の方の枝で見分けてみましょう。

・花で見分ける〇

イチョウの雄花  花の形が雌株と雄株で異なるため、花が咲いたら確認することができます。雌花は、花の頭が2個に分かれた形をしており(稀に3個のときもある)、雄花はブドウのようなつぶつぶとした形をしています。4~5月頃の花の時期にご覧になってみてください。

イチョウの雄花

花の形が雌株と雄株で異なるため、花が咲いたら確認することができます。雌花は、花の頭が2個に分かれた形をしており(稀に3個のときもある)、雄花はブドウのようなつぶつぶとした形をしています。4~5月頃の花の時期にご覧になってみてください。

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銀杏(ぎんなん)中毒

銀杏を食べすぎると中毒になることはご存知の方も多いと思います。特に子供には注意が必要です。実際に死亡例や、痙攣(けいれん)の症状により入院に至るケースも少なくありません。安全な個数は何個?など個数が具体的に示されることもありますが、その時の体調や個人差によって個数は違ってくるので、銀杏は大人の味という認識で食した方が良いのではないでしょうか。  万が一、不整脈や顔面蒼白、呼吸困難、めまい、下肢の麻痺(まひ)、発熱などの症状が現れたら至急病院で受診してください。痙攣(けいれん)を誘発させる恐れがありますので、家庭などで安易に吐かせるなどの対応はしないようにしましょう。

銀杏を食べすぎると中毒になることはご存知の方も多いと思います。特に子供には注意が必要です。実際に死亡例や、痙攣(けいれん)の症状により入院に至るケースも少なくありません。安全な個数は何個?など個数が具体的に示されることもありますが、その時の体調や個人差によって個数は違ってくるので、銀杏は大人の味という認識で食した方が良いのではないでしょうか。

万が一、不整脈や顔面蒼白、呼吸困難、めまい、下肢の麻痺(まひ)、発熱などの症状が現れたら至急病院で受診してください。痙攣(けいれん)を誘発させる恐れがありますので、家庭などで安易に吐かせるなどの対応はしないようにしましょう。

銀杏(ぎんなん)の食べ方

大変臭いが強い銀杏を拾ったら完全防備して作業しましょう。手袋やビニールなどを用意し、なるべく家の中で作業せず野外で実から種を取り除きましょう。水できれいに洗ったら、天日干ししてください。

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ハーブとしてのイチョウ(銀杏)の葉

日本ではあまり馴染みはありませんが、イチョウの葉はWHO(世界保健機関)やFDA(米国食品医薬品局)などでハーブとして認められています。ドイツやフランス、スイス、オーストラリア、イタリアなど70ケ国以上で使用される処方薬としても知られています。  ちなみに、フランスでは、1970年代に日本から輸入したイチョウの葉やイチョウ製剤のことを当時の総理大臣の田中角栄総理の名前にちなんで「タナカン」と名づけているそうです。  ヨーロッパでは、イチョウ葉エキスを脳機能疾患などの処方薬として使用していましたが、近年では脳梗塞などの脳血管障害やアルツハイマー型認知症などの処方薬としても使用しているようです。しかし、日本の制度下では医薬品として承認を得るのは不可能に近く、食品として流通している状況です。  (妊娠、授乳中の方、血液軟化剤とか、アスピリンなどを含めて現在医薬品を飲んでいる方、出血している方、手術を受ける方などはなるべく食品としても取り入れるのは控え、医師に相談することをおすすめします。)  日本で昔から親しまれていたハーブとしてのイチョウの活用法は、防虫効果を利用したイチョウの葉で作る天然防虫剤です。みなさんもイチョウの葉が美しく輝く季節に、手作りしてみてはいかがでしょうか。

日本ではあまり馴染みはありませんが、イチョウ(銀杏)の葉はWHO(世界保健機関)やFDA(米国食品医薬品局)などでハーブとして認められています。ドイツやフランス、スイス、オーストラリア、イタリアなど70ケ国以上で使用される処方薬としても知られています。

ちなみに、フランスでは、1970年代に日本から輸入したイチョウ(銀杏)の葉やイチョウ製剤のことを当時の総理大臣の田中角栄総理の名前にちなんで「タナカン」と名づけているそうです。

ヨーロッパでは、イチョウ葉エキスを脳機能疾患などの処方薬として使用していましたが、近年では脳梗塞などの脳血管障害やアルツハイマー型認知症などの処方薬としても使用しているようです。しかし、日本の制度下では医薬品として承認を得るのは不可能に近く、食品として流通している状況です。

(妊娠、授乳中の方、血液軟化剤とか、アスピリンなどを含めて現在医薬品を飲んでいる方、出血している方、手術を受ける方などはなるべく食品としても取り入れるのは控え、医師に相談することをおすすめします。)

日本で昔から親しまれていたハーブとしてのイチョウの活用法は、防虫効果を利用したイチョウの葉で作る天然防虫剤です。みなさんもイチョウの葉が美しく輝く季節に、手作りしてみてはいかがでしょうか。

 

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日本の有名なイチョウ(銀杏)

・首かけイチョウ(銀杏)

東京都の日比谷公園内に「首かけイチョウ」といわれている樹齢400年のイチョウ(銀杏)の木があります。もともとは江戸城にあったもので、明治時代に伐採されそうになっていたところ、日比谷公園の設計者である本多静六博士が「自分の首にかけても移植する」といって移植した有名なイチョウ(銀杏)の木です。現在では、開運パワースポットとしても人気があるようなので一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

・日本最大のイチョウ(銀杏)

岩手県長泉寺にあるイチョウ(銀杏)の木は樹齢1100年と言われ、信仰の対象にもなっているイチョウ(銀杏)です。国の天然記念物にも指定され、胸高で周囲14m以上もある大きな木です。

 

暮らしの近くにいつもあるイチョウ(銀杏)の木が、もっと身近な存在になりましたか?紅葉のシーズンは、イチョウ(銀杏)の木に会いに出かけましょう!

 

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