フクシアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フクシア
学名

Fuchsia

英名
Fuchsia
科名
アカバナ科
属名
フクシア属
原産地
中南米ほか

フクシアの特徴

フクシアは中南米などを原産とする、常緑または落葉低木です。たくさんの園芸品種が開発され、花の色や形、咲き方(一重咲き・八重咲き)、葉のつき方、性質が異なります。多くは、ガクが反り返り、釣鐘のような花が下向きに垂れ下がって咲きます。数本の雄しべが花より外側に出ていて、さらに長い雌しべが真ん中にあるのが特徴的です。その独特な花姿が美しく、貴婦人のイヤリングと呼ばれることもあります。花色は、ピンク、赤、白、紫、オレンジ、複色など様々です。寄せ植えやハンギングバスケットにもよく使われます。

花期は春から秋までと長いのですが、暑さに弱く、涼しくて湿り気のある環境を好むため、夏越しが難しい植物と言われます。夏は涼しい半日陰で管理しましょう。木漏れ日の当たるシェードガーデンで育てるのにぴったりの花です。夏に強い性質に改良された品種も出てきています。

また、寒さに弱いので一年草扱いされることも多い植物です。翌年も花を咲かせたい場合は、基本的に秋に肌寒くなってきたら室内の明るい場所に取り込んで冬越しさせましょう。東京以西の温暖地では霜に当たらなければ屋外で冬越し可能な品種も出てきています。

フクシアの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 ~1m程度
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い
花色 ピンク、赤、白、紫、オレンジ、複色
開花時期 4月~10月頃

フクシアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え
切り戻し
肥料

フクシアの栽培環境

日当たり・置き場所

春は日当たりと風通しの良い場所、夏は半日陰で風通しが良い涼しい場所を好みます。秋になったら再び日当たりと風通しの良い場所に移動させましょう。

用土

水はけの良い用土を好みます。市販の草花用培養土でも育ちますが、日向土小粒などを2割くらい混ぜるとさらに良い環境で育てることができます。

フクシアの育て方のポイント

水やり

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷり水やりしましょう。夏は株が蒸れないように涼しい時間帯に水やりします。冬は少なめに水やりを続けましょう。

肥料

春と秋に肥料を適量与えます。

病害虫

フクシアに発生しやすい病害虫は、灰色かび病やオンシツコナジラミ、ハダニです。

灰色かび病は、日頃から風通しを良くして、花がらや枯れ葉を取り除くことで予防できます。

フクシアの詳しい育て方

選び方

フクシアは小株、中株、大株があるので、植える場所に応じて好みの大きさを選びましょう。また、株元の葉が枯れていたり、蒸れてカビが生えているもの、株元がぐらついているものは良い苗ではありません。

植え付け

植え付けの適期は春から初夏です。株元の土を少し崩して植え付けましょう。

地植えでも育てることはできますが、夏に直射日光が長時間当たる場所に植えると枯れてしまいます。暑い夏には涼しい半日陰になるような場所であれば問題ありません。

鉢植えで育てると、季節によって場所を移動させることができるため育てやすいです。

剪定・切り戻し

梅雨時に草丈の半分程度に切り戻します。切り戻すことで風通しが良くなり、夏に蒸れずに状態よく夏越しして秋に花を咲かせます。

植え替え・鉢替え

植え替えの適期は春から初夏です。

地植えで冬越しできた場合は、特に植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、鉢が根でいっぱいになって窮屈になったら、一回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。

花は真夏に少し休みますが、春から秋まで長い間咲きます。咲き終わった花がらをそのままにしていると病害虫の発生につながります。こまめに取り除きましょう。

夏越し

暑さに弱いため、夏は涼しい半日陰で管理すると状態良く夏越しできます。

冬越し

寒さに弱いため、基本的には秋に肌寒くなってきたら室内の明るい場所に移動させて管理しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

フクシアは挿し木で増やすことができます。

挿し木の適期は春か秋です。若い茎の部分を切って下葉を取り除き、挿し木用の土に挿します。水やりをして半日陰の場所で管理を続けてしばらくすると根付きます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング