【根こぶ病って何?】〜エディブルガーデン用語集

古幡真恵
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みなさんは野菜の育て方を調べる時によくわからない単語にぶつかったことはありませんか?そんな” 家庭菜園はじめてさん”にエディブルガーデン用語集では、このコーナーで活躍している猫の” ハチワレ ”と” チャトラ ”が家庭菜園のちょっと難しい園芸用語についてご紹介するコーナーです。
根こぶ病
発生部位 | 根 |
病気の原因 | カビ(糸状菌) |
発生しやすい作物 | 白菜、カブ、チンゲンサイなど |
発生原因 | 排水性の低下した土壌 |
根こぶ病とは、キャベツやブロッコリー、小松菜などのアブラナ科のみに発生する土壌病菌のことです。発症すると根の表面に凸凹したこぶのようなものが作られるため、根の機能が低下して枯れていく病気です。
根こぶ病になったら
野菜栽培で抜き取り作業の時にしか確認できない「根」の部分が根こぶ病になっていた時、家庭菜園ではどのように対処したら良いのでしょうか。
根こぶ病作物の根の処分
根こぶ病の病原菌はかび(糸状菌)の一種です。土の中で休眠胞子になって長い間土壌にとどまります。まずは、発生した根こぶ病にかかった根をしっかり取り除くことが重要です。
太陽熱で土の消毒
一般的な病原菌は温度が60℃位で死滅するといわれていることから、家庭菜園(プランター栽培の場合)でできる土の消毒は、太陽光を利用することです。根こぶ病になった土にしっかり水を含ませ、透明のビニール袋に入れ、真夏の太陽の光を当て土の温度を上げて殺菌します(表裏で各2〜3日ほど)。
※天候や状況によって土の温度の上昇も変化するので必ず死滅するというわけではありません。
排水性UPの土壌改良
根こぶ病は排水性の悪い土壌で発生しやすい傾向があります。そのため、バーク堆肥などの植物質堆肥を入れて排水性をUPさせましょう。
酸性に傾いた土壌の酸度調整
根こぶ病は弱酸性から酸性に傾いた土壌で発生しやすくなります。苦土石灰などの酸度調整資材を利用して、酸性に傾いた土の酸度調整をしましょう。
アブラナ科作物を連作をしない
根こぶ病はアブラナ科野菜のみに発生する病気です。根こぶ病に感染させないためにも他の科の作物を植え付けましょう。
根こぶ病のおとり作物を植える
同じアブラナ科の野菜であるダイコン類は根こぶ病の抵抗性が高く、根こぶ病に感染したとしても発病することがありません。そのため、大根を根こぶ病の「おとり作物」として育てることで土壌中の根こぶ病の病原菌を減らすことができます。
つまり、大根を栽培することで、土を不健康にする要因の一つである「根こぶ病」の病原菌を減少させるので、結果的に土を健康に近づけてくれます。
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薬剤散布
薬剤を土に混ぜたり、株元にまいて根こぶ病を防ぐことができます。必ず栽培する作物に薬剤が合うか確認してから使用しましょう。