カラーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カラー
学名

Zantedeschia

英名
Calla
和名
和蘭海芋(オランダカイウ)
科名
サトイモ科
属名
オランダカイウ属
原産地
南アフリカ

カラーの特徴

カラーは、草丈30cm~100cmのサトイモ科の多年草(球根)。シンプルですっとした美しいフォルムが印象的な植物で、切り花のブーケやアレンジメントによく使用されます。葉の形は三角形のやじり形やほこ形があります。

切り花として出回ることが多い印象ですが、庭植えや鉢植えで育てることも出来ます。湿地を好む湿地性と乾燥気味を好む畑地性があるので、購入時に確認しましょう。冬は地上部が枯れ、休眠した状態で越冬します。春になると再び芽吹いて初夏に開花します。

カラーの花に見える部分は花ではなく、仏炎苞と言われる萼(がく)が変化したものです。中心部の黄色い部分が花の集合体となります。仏炎苞の色は赤、オレンジ、黄、ピンク、白、紫など様々で、バイカラ―の品種もあります。

カラーの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 30cm~100cm程度
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 白、黄色、紫、ピンク、グリーンなど
開花時期 6月~7月頃

カラーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花

カラーの栽培環境

日当たり・置き場所

カラーは日当たりを好みます。基本的に日当たりの良い場所で管理してください。

ただ、夏場の高温多湿時には病気にかかりやすく、球根が腐ることがあるため、夏は涼しい半日陰になる場所が適しています。風通しと水はけが良い状態で育てましょう。

用土

鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。

庭植えの場合は、事前に植える場所を耕して腐葉土や元肥などを混ぜ込んでから植え付けましょう。

カラーの育て方のポイント

水やり

湿地性のカラーは湿った土を好みます。乾燥させると生育が悪くなって花が咲きにくくなるため、しっかり水やりを行いましょう。

畑地性のカラーは、いつも湿っていると球根が腐るので気を付けましょう。水やりは控えめに、土が乾いてから与えましょう。

秋冬の休眠期は、畑地性のカラーは水を与えません。湿地性のカラーは、控えめに水やりを続けます。

肥料

庭植えの場合、肥料はそれほど必要としません。

鉢植えの場合は、開花前に適量与えます。

病害虫

高温多湿の状態が続くと、軟腐病が発生しやすくなります。風通しと水はけを良くして育てましょう。

カラーの詳しい育て方

選び方

葉茎の色艶が良く、しっかりとした株を選びましょう。

種まき

カラーの球根は、3月頃に植え付けます。乾いた状態の球根に急に水を与えると腐ってしまうことがあります。あらかじめ湿らせておいた土を使って球根を植え、1週間~10日後くらいに水やりを始める方法がおすすめです。

植え付け

カラーの苗の植え付けは、春に花が咲き始める前に行います。

剪定・切り戻し

カラーの花が終わったら、花茎を付け根からカットします。葉はそのまま黄色くなるまで残しておきましょう。翌年の開花のために光合成をさせて球根を太らせます。

植え替え・鉢替え

鉢植えのカラーは2~3年に一回、新しい土を使って植え替えます。その時に球根の分球も行うことが出来ます。時期は春、花が咲く前がよいでしょう。

カラーの花は、6月~7月頃に開花します。

収穫

カラーは花が美しい植物です。花が咲いたらカットして花瓶に飾ることが出来ます。茎が腐りやすい為、花瓶の水は少なめにしましょう。

夏越し

夏の暑さに強い植物ですが、高温多湿の状態では病気が発生しやすくなります。夏は半日陰になるような風通しと水はけの良い場所で管理しましょう。

冬越し

カラーは半耐寒性の植物です。冬は地上部が枯れた状態で越冬します。東京以西であれば茎を地際でカットして軽くマルチングする程度で越冬することができます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

カラーは球根の分球で増やすことが出来ます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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