シロタエギクとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
シロタエギク
学名

Senecio cineraria

英名
dusty miller
和名
白妙菊
別名・流通名
ダスティーミラー、セネシオ・シネラリア(セネキオ・キネラリア)
科名
キク科
属名
キオン属(セネキオ属)
原産地
地中海沿岸

シロタエギクの特徴

シロタエギクはキク科の耐寒性多年草で、白い産毛が生えた銀白色の葉をもつシルバーリーフです。品種によって葉の切れ込みの深さや形が異なりますが、一般的にシロタエギクと言うと、葉に切れ込みがあるセネキオ・シネラリアをさすことが多いです。その他には、ニュールックなどのようにふわふわした丸葉が可愛らしい品種もあります。

葉が美しいうえに、寒さに強く丈夫で育てやすいことから、寄せ植えやハンギングバスケット、花壇のカラーリーフプランツとしてよく用いられます。剪定しないでおくと初夏に黄色い花を咲かせますが、花を咲かせると株が弱り葉色も悪くなるため花が咲く前に切り戻して葉だけの状態で育てることが多いです。

シロタエギクの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 黄色
開花時期 6月~7月

シロタエギクの種類

セネシオ‘エンジェルウィングス’

Senecio candicans ‘Angel Wings

最近出回り始めた希少種。シロタエギクに比べ葉が大きく厚みがあり、切れ込みが入っていないのが特徴。

シロタエギクの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植え替え
挿し木
開花

シロタエギクの栽培環境

日当たり・置き場所

シロタエギクは、日当たりと風通しの良い場所で育てます。日照が不足すると葉の色が悪くなります。高温多湿時に株元が蒸れやすいので、水はけの良い場所に植えましょう。

用土

シロタエギクは水はけと通気性の良い土を好みます。市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。

シロタエギクの育て方のポイント

水やり

地植えのシロタエギクは、根付いてからの水やりの必要はありません。

株が蒸れると状態が悪くなるので、乾かし気味に育てるようにします。鉢の表面の土が乾いてから、水やりをするようにしましょう。

肥料

シロタエギクは、それほど肥料を必要としません。

シロタエギクは、単体で育てるよりも他の草花との寄せ植えに使うことが多いので、肥料は一緒に植えてある草花の基準で与えれば大丈夫です。

シロタエギク単体で育てる場合は、春と秋に緩効性肥料を少量与える程度で十分です。

病害虫

シロタエギクは、特に病害虫の心配はありません。まれにアブラムシがつくことがあります。見つけたらすぐに対処しましょう。

シロタエギクの詳しい育て方

選び方

葉色が美しい銀白色で、徒長していない株を選びます。下の方の葉が枯れていたり、株元がぐらついているものは良い苗ではありません。

植え付け

シロタエギクは、真夏を除けば周年植え付け可能です。

剪定・切り戻し

シロタエギクは花が咲くと株が弱るので、一般的には花が咲く前に切り戻し剪定をします。全体の丈の1/3~1/2程度切り戻します。剪定することで新しい葉がたくさん出て、葉色も美しく保つことができます。

植え替え・鉢替え

地植えの場合は、特に植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、鉢が根でいっぱいになってきたら新しい土を使って一回り大きな鉢に植え替えましょう。植え替えの最適期は春か秋です。

シロタエギク(白妙菊)の花

シロタエギクは初夏から夏に黄色い小さな花を咲かせますが、花を咲かせると株が弱ることがあります。花芽ができたら咲く前に切り戻して葉だけの状態で夏越しさせることが一般的です。

収穫

シロタエギクは、最近は切り花としても流通しています。収穫して葉を吊り下げておくとドライフラワーにもなり、スワッグなどの材料にも適しています。

夏越し

高温多湿の蒸れに弱いため、随時、茎を間引くように剪定して風通しを良く育てます。また、花を咲かせてしまうと一気に株が弱り夏越しできない場合があるため、花が咲く前に切り戻しをすることが夏越しのポイントです。

冬越し

シロタエギクは耐寒性は強いので、特別な冬越しの対策は必要ありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

シロタエギクは春~初夏、秋に挿し木(挿し芽)で簡単に増やすことができます。挿し木の仕方は、茎の先端を10cm程度切って下葉を取ったものを挿し木用の土に挿して水やりを続けると数週間で発根します。発根するまでは風通しの良い日陰で管理しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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