フリチラリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フリチラリア
学名

Fritillaria

英名
Fritillaria
和名
バイモユリ、アミガサユリ、ヨウラクユリ、クロユリ等
科名
ユリ科
属名
バイモ属(フリチラリア属)
原産地
西アジア

フリチラリアの特徴

フリチラリアは、春咲きの球根植物です。フリチラリアの仲間は豊富で、和名が「ヨウラクユリ」のFritillaria imperialis(フリチラリア・インペリアリス)、茶花で有名な「バイモユリ」のFritillaria thunbergii(フリチラリア・ツンベルギ)、パイソン模様のようなFritillaria meleagris(フリチラリア・メレアグリス)、「クロユリ」の和名で有名なFritillaria camtschatcensis(フリチラリア・カムチャトケンシス)などがあります。

花は釣鐘型に咲くのが特徴で、ちょっと変わった形状から愛好家も多い花です。フリチラリアと聞くとあまり耳馴染みがありませんが、バイモユリやクロユリは日本でも古くから茶花として親しまれてきました。

フリチラリアは春に開花し、夏には地上部が茶色くなって枯れていきます。高温多湿が苦手なので、夏は掘り上げて冷暗所で保存するか、日陰に移動させて乾燥気味に管理する必要があります。

フリチラリアの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 20~100cm(品種により異なる)
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 グリーン、オレンジ、黄、赤紫、黒
開花時期 3~5月

フリチラリアは、すっとした茎の先に釣鐘型の花を咲かせます。咲き方は品種により様々で、バイモユリは葉の先をカールさせ、縦に連なるように複数の花を咲かせます。

フリチラリア・インペリアリスは茎の先に傘を広げたように、放射状に複数の花を咲かせます。

フリチラリアは、咲き方や花色、形状がとても個性的な植物で、庭植えでも切り花でも楽しめます。切り花のフリチラリアは、水に浸けておくと茎が腐りやすいので浅水で生けるようにした方が長持ちします。

フリチラリアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け

フリチラリアの栽培環境

日当たり・置き場所

フリチラリアは、水はけと風通しの良い明るい場所を好みます。夏は日陰になり冬は日当たりが良い、落葉樹の足元などが適しています。

用土

フリチラリアは、市販の培養土で問題なく育ちます。

フリチラリアの育て方のポイント

水やり

フリチラリアは、乾燥気味を好みます。水やりをし過ぎると球根が腐りやすくなるので、注意が必要です。

肥料

植え付け時に腐葉土をたっぷりと混ぜ込むようにしましょう。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

フリチラリアの詳しい育て方

選び方

フリチラリアを球根から選ぶ場合は、カビの生えていないしっかりと太ったものを選びましょう。苗からフリチラリアを選ぶ場合は、根元から茎がしっかりとしているもの、花芽が付いているものを選びましょう。

植え付け

フリチラリアは、球根から植え付けます。球根の植えつけは秋の暖かい日に行いましょう。肥沃な暖かい土の中で越冬させます。

仕立て方

フリチラリア・インペリアリスのように草丈高く伸びる品種は、頭が重いようであれば支柱を立てるようにしてください。

剪定・切り戻し

花が終わったら、花茎をカットします。葉は残して光合成をさせましょう。

植え替え・鉢替え

フリチラリアの植え替えは、秋に行います。暑さと蒸れが苦手な球根です。蒸れて腐ることのないように、夏の植え替えは避けましょう。

フリチラリアは、春に釣鐘型の特徴的な花を咲かせます。

収穫

庭や鉢植えで咲いたフリチラリアを摘み取って、お部屋の中に飾っても楽しめます。その場合、茎が腐りやすい植物なので、花器の水の量は浅めにして管理してください。

夏越し

フリチラリアの球根は夏の高温多鉢湿が苦手です。夏は球根を掘り上げて、冷暗所で保管します。鉢植えのフリチラリアは、鉢ごと風通しの良い日陰に移動させます。

冬越し

フリチラリアは、球根植物です。特に必要な冬越しの作業はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

フリチラリアは、分球で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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