ウラシマソウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ウラシマソウ
学名

Arisaema urashima

和名
浦島草
科名
サトイモ科
属名
テンナンショウ属
原産地
日本

ウラシマソウの特徴

ウラシマソウは日本の山野に自生するサトイモ科の球根植物(多年草)です。色は黒に近い深い紫、特徴的な花の形が人目を引きます。名前の由来はその花の形が、昔話に登場する浦島太郎が釣り糸を垂らしている様子に似ていることに由来します。サトイモと同じように地下茎が球根になります。

少し暗めの湿地が好みで山野の奥の方に自生しています。直射日光が苦手ですが、日照不足でも花が咲きません。大きく手のひらを広げたような形の葉の下に、傘の下に立つように花が咲きます。花のように見える部分は仏炎苞(ぶつえんぼう)という苞であり花ではありません。花は中心部の突起部分で、肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれる小花の集合体になります。

ウラシマソウは花のフォルムも特徴的ですが、さらに花が性転換するという変わった特徴があります。大きさやその他諸条件の元に、雄花にも雌花にも変化します。葉は夏には枯れ始め、秋に真赤な種子を何粒も実らせます。冬は地上部は枯れて越冬します。

ウラシマソウの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~80㎝
耐寒性 強い
耐暑性 普通
耐陰性 強い
花色 黒っぽい紫
開花時期 3~4月

ウラシマソウの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え
種まき
収獲

ウラシマソウの栽培環境

日当たり・置き場所

ウラシマソウは半日陰を好みます。強い日光が苦手で枯れてしまう原因にもなります。冬は日が当たり夏は日陰になるような落葉樹の下が向いています。

用土

ウラシマソウは湿地を好みます。水はけ良く保水性のある土壌に植え付けるようにしてください。

ウラシマソウの育て方のポイント

水やり

ウラシマソウは乾燥が苦手です。表土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。

肥料

花が終わった後に有機肥料を与えます。

病害虫

ナメクジの食害に遭うことがあります。見つけ次第処分しましょう。

ウラシマソウの詳しい育て方

選び方

葉柄が根元からしっかりとしているもの、葉や仏炎苞の先が焦げていないものを選ぶようにしましょう。

種まき

ウラシマソウの種は11~12月、花穂が倒れた頃に収穫します。中に赤い果実が詰まっているので、果肉を剥がして種を洗い出します。洗い出した種を培養土に植え付けます。

ただし、ウラシマソウは分球で増えることが多く、種からの発芽には時間がかかります。発芽までに数年、開花まで5年以上かかるとも言われています。

植え付け

ウラシマソウの植えつけは休眠期に行います。乾燥を苦手とする植物なので、植え付け後はたっぷりと水やりをします。

植え替え・鉢替え

ウラシマソウの植え替えは休眠期に行ないます。球根が大きくなる植物なので、植え替え時に株分けも行うと良いでしょう。

ウラシマソウは3~4月にとても特徴的な花を咲かせます。

手のひらを広げたようなフォルムの葉の下に傘をさすように花が咲きます。ウラシマソウの花のように見える部分は仏炎苞と言って正しくは花ではありません。中心部の突起部分が肉穂花序(にくすいかじょ)と言って花になります。

収穫

11~12月頃、果実が真っ赤に熟します。果肉を取り除いて中の種子をまくことが出来ます。

夏越し

夏の直射日光で枯れてしまうことがあります。風通しの良い木陰で管理しましょう。ウラシマソウは乾燥が苦手です。乾燥させないように管理しましょう。

冬越し

冬は地上部が枯れて越冬します。根が凍結しないように、霜に当たらないよう管理しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ウラシマソウは株分けで増やせます。休眠期に行います。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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