カンパニュラとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カンパニュラ
学名

Campanula

英名
Bellflower
科名
キキョウ科
属名
ホタルブクロ属
原産地
ヨーロッパ

カンパニュラの特徴

カンパニュラは温帯地から冷帯地まで広く分布しています。多年草のものがほとんどですが、一、二年草のものも存在します。

釣鐘型の花は直径5㎝前後。釣鐘型ではありますが、咲く方向は下向きは少なく、ほどんどが横や上を向いています。色は青紫、薄紫、白、ピンクなどがあります。葉は地面と平行に、張り付くようにして生えるのが特徴的です。草丈は30㎝から1mほどまでグングンと伸びます。草丈が高くなるので、風で倒れないように添え木をすると美しく育ちます。

カンパニュラとはラテン語で「釣鐘」を意味します。花の形が釣鐘に似ていることからそう名付けられました。

カンパニュラの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30cm~1m程度
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 青紫、薄紫、白、ピンクなど
開花時期 5月~7月頃

カンパニュラの種類

カンパニュラ・メディウム

カンパニュラ・メディウム

一年草・二年草タイプのカンパニュラ。釣鐘型の花を横向きや上向きに咲かせます。花色はピンク、青紫、薄紫、白など。和名では風鈴草(フウリンソウ)と呼ばれています。日当たりと風通しの良い場所を好みます。寒さには強いのですが、涼しい気候を好むため、日本の夏の高温多湿の環境が苦手です。

カンパニュラの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
剪定
肥料
開花

カンパニュラの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しが良い場所を好みます。日陰や湿気の多い場所ではよく育ちません。

用土

カンパニュラは、酸性土壌を好まない特徴があります。

地植えにする時は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。庭の土が酸性に傾いている場合は、まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に完熟堆肥と元肥を入れ土になじませます。土の酸度は、市販の酸度測定液などを使うと安価で簡単に調べることができます。窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても日数がない場合は「有機石灰」「完熟堆肥」「有機肥料」を使うと同時に混ぜ込むことが可能で、すぐに植え付けができます。

鉢植えの場合、市販の草花用培養土を使えば問題ありません。

カンパニュラの育て方のポイント

水やり

カンパニュラは湿気が苦手で、乾燥気味の土を好みます。鉢の表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

4月~11月頃に追肥を行いましょう。

病害虫

アブラムシがつくことがあります。また、葉が乾燥するとハダニが発生しやすくなります。

水はけの悪い場所に植えると、立ち枯れ病になることがあります。

カンパニュラの詳しい育て方

選び方

葉が黄色く変色したり、茎が徒長していない苗を選びましょう。

種まき

カンパニュラは品種によって種まきの時期が異なります。一年草タイプは9月~10月に、二年草タイプは5月~6月に種まきを行いましょう。

植え付け

鉢植えの場合は、市販の草花用の培養土を使って植え付けます。

地植えの場合は、日当たりと風通しが良い場所を選んで植え付けます。夏の高温多湿を苦手とするため、夏は半日陰になるような涼しい場所が好ましいです。

剪定・切り戻し

咲き終わった花は摘み取り、枯れた葉や枝もこまめにカットしましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えのカンパニュラは、鉢が窮屈になってきたら新しい土を使って一回り大きな鉢に植え替えます。

地植えのカンパニュラは、植え替えは必要ありません。初めに植える時に、植える場所をしっかり選んでから植え付けましょう。

5月~7月頃に花を咲かせます。花が咲き終わった後に花がらを摘まずにいると、徐々に茶色くなって種ができます。

夏越し

夏の高温多湿が苦手なため、夏は半日陰のなるべく涼しい場所で管理しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

カンパニュラは、種まきで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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