オリーブとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
オリーブ
学名

Olea europaea

英名
Olive
科名
モクセイ科
属名
オリーブ属
原産地
地中海地方、中近東、北アフリカ

オリーブの特徴

オリーブは常緑の高木です。太陽と温暖な気候、水はけの良い土壌とたっぷりの水が大好きです。

オリーブは初夏に白や黄白色の小さな可愛い花をたくさん咲かせます。その様子は同じモクセイ科のキンモクセイとよく似ています。その後、丸くて可愛らしいグリーンの実をつけ、その実は赤、紫、黒へと成熟します。実はそのまま食べるととても渋いのですが、加工することで美味しいオリーブオイルやピクルスなどになります。

そのように家庭の食卓でも日常的に利用されているオリーブですが、植物としてのオリーブの魅力は何といっても樹形と葉の形です。葉の表面は光沢のある緑色、裏面には白い細毛が密生していて、風が吹くときらきらと銀灰色に輝きます。

「平和の象徴」としてハトが葉を口にくわえているデザインをラッキーモチーフなどで見たことがあるかもしれませんが、あの葉はオリーブです。「平和のシンボル」とされるのは「旧約聖書」のノアの箱舟のエピソードに由来します。ハトがくわえてきたオリーブの枝を見て、ノアは洪水が引いたことを知ったのです。

また、オリーブは萌芽力にも優れ、樹齢もとても長く、地中海沿岸地域では1000年を超える老木が今だに実をつけるそうです。

オリーブグリーンと言われる色もありますが、他の植物にはなかなかないような葉色や、スモーキーで乾いた感じの枝や幹の色など、様々な魅力があります。

オリーブは違った品種を2本以上植えた方が実がつく確率が俄然アップします。

オリーブの詳細情報

園芸分類 果樹
草丈・樹高 2m~
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 白、黄白色
開花時期 5~6月

オリーブの花言葉

 

オリーブ活用法

オリーブの葉は、ポリフェノールや鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれ、美肌や健康効果があるといわれているオリーブの葉。浴槽に入れたり、お茶(フレッシュ、ドライどちらでも)にすることもできます。防虫効果もあるようなのでドライにしたオリーブの葉をネットなどに入れてクローゼットに入れてもいいですね。使う際は農薬等の確認をしっかりしてから活用しましょう!

 

オリーブの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花
収穫
挿し木

オリーブの栽培環境

日当たり・置き場所

オリーブは日当たりを好むので、基本的に風通しの良い戸外で育てます。

温度

オリーブは温暖な気候を好み、年間の平均気温が15~22℃程度の場所で露地栽培が可能です。しかし、短い期間ならマイナス10℃くらいの寒さにも耐えられます。ただしそれ以上の寒冷地では、冬は霜の当たらない軒下・夜は室内に入れるなどして工夫しましょう。暖かい地域では、木は元気に育つものの花芽が分化する1月に寒さが足りないと花が付かない場合があります。

用土

オリーブは過湿に弱いため、水はけの良い土に植えることが大切です。鉢植えのオリーブは、培養土に排水性を高める小粒の赤玉土を混ぜたり、アルカリ性を高め、微生物が増えるようにくん炭を混ぜるのがおすすめです。オリーブは弱アルカリ性を好みます。

排水性と通気性を良くするために、鉢に鉢底の石を敷いてから土を入れて植えましょう。

地植えのオリーブは、しっかりと耕し、土をやわらかくするための堆肥を入れて土と良く混ぜます。数年後に土が固くなってしまった時は、株のまわりを耕し、小粒の赤玉土や腐葉土、苦土石灰を施して混ぜ合わせます。

オリーブの育て方のポイント

水やり

オリーブは温暖な地域で育つ植物なので、乾燥には強いです。しかし、鉢植えの場合は土が乾燥しやすいので、土の表面が乾いたら鉢底穴から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。夏場、乾燥気味に育てると葉が落ちてしまう可能性があるので気をつけましょう。地植えの場合は、しっかり根付けば定期的な水やりは必要ありませんが、花芽分化する冬と結実期は水を切らさないように注意しましょう。

肥料

オリーブの花芽が動き出す3月、実が充実する6月、実を収穫したお礼肥えの10月の、年に3回与えます。肥料に記載のある規定量を与えましょう。オリーブの専用肥料も販売されています。

葉の先端が黄色くなってきたら、追肥が必要です。鉄、マンガン、ホウ素、マグネシウム、カルシウムなどの微量要素が足りない証拠なので、追肥で栄養補給しましょう。

病害虫

オリーブの木は害虫は比較的つきにくいです。いくつか病害虫を紹介しますが、特にオリーブアナアキゾウムシには注意しましょう。

オリーブアナアキゾウムシ:体長15㎜ほどの黒褐色をした昆虫で、6本の足と長い口吻を持ちます。幼虫が樹の内部から食害するので気づきにくいです。株元におがくず状の木くずを発見したら、オリーブアナアキゾウムシが発生しています。株元や木肌を良く見て、ぼこぼこと荒れた部分を探します。そこをマイナスドライバーなどでほじると、食害された木質部がぼろぼろとくずれるので、幼虫や成虫を見つけて捕殺しましょう。

オリーブアナアキゾウムシの成虫は、株際の樹皮下や枯れ枝の下で越冬するので、オリーブの株元近くには何も植えず、雑草も取ってすっきり保っておくと、早めに気が付いて対処することができます。
ハマキムシ:ハマキガ科のガの幼虫で、体長1~2㎝ほどです。4~11月にかけて繰り返し発生してオリーブの葉や実を食べます。白い綿状の糸で葉巻のように葉を巻いたり、数枚の葉を綴り合せたりして中に入り、葉を食べたり実に穴を開けて中に入り込んで食害します。白い綿状の糸で葉巻のように巻かれた葉や、数枚の葉が綴られているのを発見したら、その葉や枝ごと切り取って捨てます。

コガネムシ:成虫の出現は5~9月頃にかけて。成虫は土の中に産卵し、卵から孵化した幼虫は土中で根を食べながら冬越し、気温が上がると蛹になって羽化します。
根が密集している鉢植えで木が弱ってきたらコガネムシの幼虫がいる可能性があります。植え替えの時に根の間に潜んでいないかしっかりチェックして見つけたら捕殺しましょう。
アブラムシ:アブラムシは3~5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。見つけ次第水で洗い流すなど、駆除しましょう。

カイガラムシ:カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。

炭疽病:炭疽病(たんそびょう)は、カビが原因となっておこる病気のこと。発生時期は7~11月頃です。様々な野菜や植物の葉や果実に、黒や灰色のカビの斑点が発生し、葉には穴が開き、果実は窪みます。広がってしまうと元に戻るのは難しいので、早期発見することがカギになります。予防法としては、枯れ枝や弱った枝などを剪定し、風通しを良くして元気に育てること。肥料の窒素分を控え、水はけを良くすることも効果的です。

オリーブの詳しい育て方

選び方

オリーブは、栽培する環境や目的に合わせて品種を選びましょう。

・オリーブの育てやすさで選ぶ
品種によって、耐寒性や耐病性などの性質が少しずつ異なるので、初めて栽培する時は育てやすいものがおすすめです。

・オリーブの樹形から選ぶ
スリムな樹形の「直立型」、枝が横に広がる「開樹型」の品種があります。

・オリーブの果実や葉から選ぶ
品種によって果実の大きさ、果実の量、葉の大きさや色や密度が異なります。

植え付け

オリーブの植え付けは、真夏と真冬を避ければ通年大丈夫ですが、3月中旬~5月中旬が適期です。植え方のポイントは、地面から出ていた部分には土がかからないように、深植えにしないことです。風で苗が揺れると根付きが悪くなるため、支柱を立てて支えます。根まき苗は、根鉢をくずさずにそのまま植えます。

仕立て方

▼こちらでオリーブの仕立て方を詳しくご紹介しています。

岡井路子先生によるオリーブの上手な育て方~樹形づくり・剪定・緑枝挿し

 

摘芯(摘心)・摘果

オリーブの適果の適期は、6月~7月上旬です。実が大きくなるにつれて、自然に落ちる実が出てきます。これは、その株に見合った数の実を残し、しっかり成熟させるための「生理的落果」なので心配はいりません。通常、残る実は花の数の一割程度です。中型~大型の実をつける品種では、適果を行って数をさらに減らすと、その品種本来の大きさの実に育ちます。実がブドウの房のようについていると、それぞれの実が大きくなりません。大きい実を残して、小さい実を指である程度摘み取りましょう。

剪定・切り戻し

オリーブの実がつく、つかないは剪定次第です。

オリーブは、その年の春から初夏に伸びた新梢に、翌年花を咲かせて実をつけます。そのため、剪定の時になるべく新梢を残しつつ、混み合ったところを中心に剪定することが大切です。

剪定する枝は、重なり合っている枝、下向きの枝、内側向きの枝、平行に出ている枝、ひこばえ(根元から脇芽のように出だ枝)は、必ず切りましょう。

また、オリーブの木を若返らせるには強剪定が効果的です。重く茂りすぎた木は、思いきって太い枝の部分で切り戻しして、木のリフレッシュをはかりましょう。強剪定の翌年は実がつきませんが、2年目には元気な枝がたくさん出て形も整い、実もぐんとつきやすくなります。

光も風も良く通る、小鳥がすり抜けられるくらいの枝ぶりを目指しましょう。

植え替え・鉢替え

オリーブの鉢植えは3年に1回を目安に新しい土に植え替えします。植え替えは真夏と真冬を避けていつでも行うことができますが、最適期は3月中旬~5月中旬です。 花が咲いている時期や真夏の気温が高い時期、真冬ではなく、比較的気候が安定している春や秋に植え替えをすることがおすすめです。鉢植えを何年も植えっぱなしにしておくと、根詰まりを起こして生育不良の原因になります。

オリーブを植え替える時は、伸びすぎた根や樹形を乱す枝などを少し整理してから植え替えしましょう。植え替えのたびに鉢を大きくするのは大変なので、大きく育てたい場合は一回りか二回り大きい鉢に植え替え、そのままのサイズを保ちたい場合は、根を整理して同じ鉢に新しい土で植え替えます。やむを得ず、真夏や真冬に植え替える場合は、植え替え直後に強い直射日光や雨、寒風や霜にあたらないよう養生することが必要です。

オリーブは5月中旬~6月上旬頃、白や黄白色で直径5㎜くらいの、小さくて可愛い花をたくさん咲かせます。咲いている期間は1週間程度です。花粉は主に風によって運ばれます。開花中に雨に濡れると花が落ちたり、花粉が飛ばなかったりして受粉できないことがあります。開花中は軒下に移動させるなど、雨から花を守ると安心です。

収穫

オリーブは同じ品種の花粉では受粉しない「自家不結実性」という性質があります。実をつけさせたい場合は、2品種の栽培をおすすめします。なお、自分の花粉でも受精する「自家結実性」の性質がある品種もあります。「自家結実性」のある品種でも、他の品種の花粉があると、実つきはさらに良くなります。

オリーブは夏場にかけて実ができはじめ、最初は緑、その後秋に赤から黒い実になります。それぞれの色の過程で、香りや風味が変わります。なお、オリーブの実はアクが強いので、生食には不向きな実です。重曹水や塩水でアクを抜く作業が必要です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

オリーブの挿し木の適期は6月~7月上旬です。元気の良い新梢を長さ10㎝ほどに切って水に2時間ほど挿しておき、土に入る部分の枝葉は取り除いて、あらかじめ濡らした挿し木用の土に挿します。しばらくは直射日光があたらない明るい日陰に置き、常に土がしめっている状態を保ちます。肥料は必要ありません。根が出るまで心配ですが、引っ張って抜いてしまったりせずに我慢しましょう。オリーブは根よりも先に芽が出てきます。

オリーブの植え付けの方法

今回は根回り60cm位のオリーブを植えますので、それが入る大きさの穴を掘ります。

正面にしたい向きを決めたら、そのまま掘った穴の中へ

 

根っこ部分が麻で根巻きされている場合は、取ると根が崩れたり乾燥してしまったりするので、取らずにそのまま植えます。麻はいずれ土中で分解されるので大丈夫です。

 

土を足しながら根鉢が隠れるまで土をかぶせます。

 

土をかぶせたら、株を固定するために土ぎめを行います。根鉢の下までしっかり土が入っていくように、スコップで周りをグサグサしていきます。根鉢を刺さない様に気を付けながら行ってください。

土が足りないところは奥まで刺さりますので、ぐるっと何周か繰り返すと刺さる深さが浅くなっていき、完了です。

ダムを作ってから水やりを

植え付けが終わったら必ず水やりを行いましょう。その際、草花の苗を植えた時のような水やりでは十分に下まで水が行き渡らず、すぐに乾いてしまうので、木の場合はダムを作ります。

 

ダムを作る際は、土が柔らかい場合は手でも大丈夫ですが、土が固い時は、足で根鉢を固定させるように踏みながら根鉢の周りを一周させると自然に溝を作れます。ダムを作り終えたら水を与えます。

 

初めは水をすぐ吸収するので沢山与えます。いっぺんに与えるとダムから溢れますので何回かに分けて与えます。

根っこまで水がいくように、水を与えながら棒などで挿していきます。

水があふれそうになったら一旦止めて、再び棒を刺していきます。場所によっては深く刺さったり浅く刺さったりしますので、深く刺さるところを重点的に行ってください。たまった水が無くなったら、再び水を注ぎます。これを3回くらい行うと段々水が吸収するスピードが遅くなり、水が溜まりやすくなってきます。そうしましたら、水が引くまでしばらく放置します。水が完全に引いたら土を被せて完了です。

支柱を立てます

オリーブは根が浅く、倒れやすいので風などで倒れないように支柱をします。支柱を立てたら植え付け完成です!植え付け後は、極端に乾燥させないように気を付けながら管理を行いましょう。

「オリーブの先生」岡井路子さんに教わったオリーブの植え替え

オリーブを鉢から抜いて、肩こりをほぐすように、木の肩の部分の土を優しくもみほぐしていきます。

オリーブを鉢から抜いて、肩こりをほぐすように、木の肩の部分の土を優しくもみほぐしていきます。

 

岡井先生は、イギリス製の根かきフォークを使って根をさくさくとほぐしていました。使い古しのフォークや割り箸などを使って根をほぐしてもいいそうですよ。

岡井先生は、イギリス製の根かきフォークを使ってオリーブの根をさくさくとほぐしていました。使い古しのフォークや割り箸などを使って根をほぐしてもいいそうですよ。

 

このようにオリーブの根の先がバラバラになるくらいほぐします。 植え替えといえば春か秋が適期なイメージですが、岡井先生によるとオリーブについてはちょっと気をつければオールシーズンいつでも植え替えOKだそうです。真夏に植え替えた場合は、その後2週間は直射日光を避けて明るい日陰で養生する。真冬に植え替えた場合は、その後2週間は寒風を避けて軒下のひだまりで養生するなど、少し気をつかってあげることが大切です。

このようにオリーブの根の先がバラバラになるくらいほぐします。

 

鉢の1/3くらいまで土を入れたところで、オリーブを植えていきます。

次に、オリーブを植え替える鉢に鉢底ネットを敷いて、オリーブ専用の土を入れていきます。排水性と保湿性に優れた土を使えば、鉢底の石は特にいらないそうです。鉢の1/3くらいまで土を入れたところで、オリーブを植えていきます。

 

オリーブの周りに土を入れ、途中、両手を縦にして鉢にさし、隙間にしっかり土を入れていきます。水をあげた時に土があふれ出ないように、必ずウォータースペースを残しましょう。そして、仕上げは土を必ず平らにします。

オリーブの周りに土を入れ、途中、両手を縦にして鉢にさし、隙間にしっかり土を入れていきます。水を与えた時に土があふれ出ないように、必ずウォータースペースを残しましょう。そして、仕上げは土を必ず平らにします。このように、オリーブを同じサイズで楽しみたい時は、根と枝を整理して、また同じ鉢に植え替えれば大丈夫だそうです。鉢をひと回り小さくすればサイズダウンすることも、大きく育てたい時は、根鉢よりも一回りか二回り大きな鉢を選ぶとサイズアップできるそうですよ。

 

別の時の植え替え写真ですが、手を縦にして鉢にさすイメージはこんな感じです。鉢の底の土がふかふかした隙間だらけの状態だと、木がぐらついてしまいます。 岡井先生「オリーブを同じサイズで楽しみたい時は、根と枝を整理して、また同じ鉢に植え替えれば大丈夫。その際、鉢をひと回り小さくすればサイズダウンすることも、大きく育てたい時は、根鉢よりもひと回りかふた回り大きな鉢を選ぶとサイズアップできますよ。」

別の植え替え時の写真ですが、手を縦にして鉢にさすイメージはこんな感じです。鉢の底の土がふかふかした隙間だらけの状態だと、木がぐらついてしまうので注意しましょう。

▼オリーブの植え替えについて、こちらの記事で詳しく紹介しています!

岡井路子先生に聞いた!みんなが知りたいオリーブの植え替えと剪定方法、樹形づくり

オリーブに実をつけるポイント

・オリーブの新梢を刈り込ないようにしましょう。

・オリーブには肥料を適期に十分に与えましょう。

・オリーブを乾燥させすぎないよう、乾いたらたっぷり水をあげましょう。

・できれば、開花しているオリーブの花を雨に当てない方が良いでしょう。

・2つ以上の品種のオリーブを育てましょう。

・オリーブの人工授粉にチャレンジしてみましょう。
同時期に、近所に異なる品種のオリーブの花が咲いていたら、紙コップに花粉をもらって持ち帰って受粉させてみてもいいですね。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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