ボリジ(ルリジサ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ボリジ(ルリジサ)
学名

Borago officinalis

英名
Borage
別名・流通名
ルリヂシャ、ルリチシャ
科名
ムラサキ科
属名
ルリジサ属
原産地
地中海沿岸

ボリジ(ルリジサ)の特徴

ボリジは地中海沿岸に自生するムラサキ科の一年草で、ハーブに分類されます。

春に種をまくと、初夏から夏にかけて花を咲かせ、秋にまくと大型に生長し、草丈は1mほどになり、翌春に花を咲かせます。こぼれ種でも発芽するほど繁殖力があるので、環境にあうと1年中発芽する場合もあります。

ボリジの花の色は濃い青色と白があります。ボリジの青色は聖母マリアの青い衣を描く時に使われたことから「マドンナ・ブルー」とも呼ばれています。

ボリジの葉の表面は白い剛毛が生えており、触れるとチクチクします。稀に葉にかぶれる人もいるため、注意が必要です。

ボリジの葉の表面は白い剛毛が生えており、触れるとチクチクします。稀に葉にかぶれる人もいるため、注意が必要です。

 

ボリジ

大株になると主軸の茎の太さは500円硬貨ほどの直径になり、葉も大きく生長し、分枝してワンシーズンでたくさんの花が開花します。葉の迫力に比べると、うつむきがちに咲く花は控えめな印象です。

ボリジ(ルリジサ)の詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 40~150cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 青、白
開花時期 4月~6月

ボリジ(ルリジサ)の種類

ボリジw

白花ボリジ

ボリジの白花種

クリーピングボリジ

クリーピングボリジ(宿根ボリジ)

宿根草のボリジで花色は水色。匍匐性で花期は夏から秋。

ボリジの花言葉

 

コンパニオンプランツとしてのボリジ

ボリジの花にはミツバチなどの受粉時の送粉者(ポリネータ)が集まり、周りの植物の実付きがよくなると言われます。

ボリジの花はミツバチなどの受粉時の送粉者(ポリネータ)が集まり、周りの植物の実付きがよくなると言われます。

ボリジと相性が良いのはイチゴで、生育を助け風味を良くするとともに、受粉を助ける役割もしてくれるため実つきが良くなると言われています。生育期が一致する地域では試してみてはいかがでしょうか。

反対にアブラナ科のキャベツやブロッコリーを近くに植えると生育を阻害されると言われているため、近くに植えない方がよい組み合わせです。

 

ボリジ(ルリジサ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

ボリジ(ルリジサ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い環境を好みます。

用土

一般的な草花が育っている場所なら問題なく栽培可能です。

鉢植えは、市販されている草花用かハーブ用の培養土を使いましょう。

ボリジ(ルリジサ)の育て方のポイント

水やり

ボリジは高温多湿に弱く、梅雨時に蒸れると下葉が枯れてきます。多湿に気を付け乾燥気味に育てましょう。

鉢植えのボリジは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れるまでたっぷりと与えます。

肥料

ボリジはさほど肥料を必要としません。肥料を多く与えすぎると葉ばかりが茂って花が付かなくなります。

また、肥料の与えすぎはアブラムシが付きやすくなるので気をつけましょう。

病害虫

新芽や葉の裏にアブラムシがたくさんつくことがあります。

ボリジ(ルリジサ)の詳しい育て方

選び方

葉がきれいな色で傷みのない苗を選びましょう。

ボリジは花茎が伸びているものより、下葉だけの若い苗のうちに購入し、開花までに根付く期間を多く確保したほうがしっかりとした苗に育ち、たくさんの花を楽しむことができます。

種まき

ボリジの種は大きくて発芽しやすいので、簡単に発芽させることができます。

寒冷地では春まき、それ以外の地域は秋まきが種まきの時期です。

植え付け

ボリジは、密植すると蒸れやすくなります。株間は50cm位の間隔で、風通しの良い環境づくりを心がけましょう。

直根性なので移植を嫌います。ポット苗から植え付ける時は、根を触らないようにして植え付けます。

鉢植えのボリジは、大きくなるので寄せ植えには向きません。直径20cm以上の深さのある鉢に1苗を植え付けましょう。

仕立て方

茎が空洞で柔らかく、強風や雨などで倒れやすいため、花茎が伸びてきたら支柱などで保護するとよいでしょう。

ボリジは種ができると花つきが悪くなるので、しぼんだ花はすぐ摘み取り苗の疲労を防ぎましょう。

ボリジは種ができると花つきが悪くなります。種を収穫する目的がなければ、花がらはこまめに摘み取りましょう。

収穫

ボリジの花は食べられる花~エディブルフラワーとして料理やスイーツの飾りとして利用されています。

夏越し

ボリジは高温多湿に弱いため、梅雨から夏前までの一年草として扱います。こぼれ種で繁殖しやすいため、株が終わる季節になると周囲に種が発芽していることがあります。他の場所に移植したい場合は、早めに移植しましょう。

冬越し

耐寒性があるため特別な冬越し対策の必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ボリジは主に種で増やします。環境に合うと、こぼれ種でも増えていきます。

ボリジはこぼれ種でどんどん増える!

ボリジの花がら摘みが追い付かず、次々と種ができていくため、知らないうちにこぼれ種が…。あちこちでボリジが次々と発芽する、嬉しい悲鳴状態になります。かなり遠くまでボリジの種が飛んでいる…なんてこともしばしば。

いつしかボリジ栽培の無限ループにはまっている、そんなボリジの生育力です。こぼれ種で発芽した芽を移植したい場合は、根が下に伸びる直根性のため、できるだけ小さいうちに移植するとよいでしょう。

こぼれ種で発芽したボリジ  自分で発芽する場所を選んだボリジの生長の勢いは目を見張るものがあります。丈、横張りとも1m以上になることもしばしばです。

こぼれ種で発芽したボリジ

自分で発芽する場所を選んだボリジの生長の勢いは目を見張るものがあります。丈、横張りとも1m以上になることもしばしばです。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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