植物を丈夫に育てる!水やりのコツ|鉢花編

LOVEGREEN編集部
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植物を育てるときに必ずすることのひとつ、水やり。水やりなんて今更、と思われるかもしれませんが、その植物にとっての適切な水やりをするのは案外難しいもの。水やり、本当にこれで合ってるのかな?と思っていた方や適当にやっとけば大丈夫でしょ!今元気だし!と思っている方、今一度、水やりのコツを確認しておきませんか?
目次
基本の水やりのしかた
水やりの基本は、「乾いたらたっぷりと」です!手で土の表面を触った時に土が湿っていなかったら、鉢の底から水が出てくるまでたっぷりと水やりをしましょう。受け皿にたまった水は必ず捨てましょう。
たっぷりと水やりをすると、土の隙間は水で満たされ、植物の根は必要な分だけ水を吸収します。しばらく経って土が表面から乾いてくると、土の隙間は水の代わりに新鮮な空気で満たされます。
水を吸うのに疲れた根は、空気を吸ってひと休みをし、また新たに水を吸うための準備をします。土の表面が乾いてから水やりをする理由は、この根の活動がしっかりと行えるようにするためです。
水やりの頻度
水やりの頻度は、基本的には「土の表面が乾いたら」です。水が好きなのかどうかで頻度は変わってきますが、植物自体の水を吸うスピードもそれぞれ違うので、観察をしながら乾いたな~と思ったら水やりをしましょう。
表面の土では乾いているかの判断がしにくいときは、鉢を持ち上げて重さで判断してみてください。全体に水が行き渡っているのかどうかも重さで分かりますよ♪
季節による水やりのコツ
季節によっても、水やりのしかたは変わってきます。春と秋は、午前中にだいたい1日1回です。夏は、乾いていたら早朝と夕方で1日2回水やりをしましょう。お昼に近い時間に水やりをしてしまうと、太陽の熱によって土の中の水の温度が上がり、植物の根が悪くなってしまうので注意です。
冬は、朝に週1回~2回程度で十分です。気温の差がる夕方や夜に水やりをしてしまうと、植物の根も一緒に凍ってしまうので注意です。
葉や花には水をかけないように
水やりをする時に葉や花が茂っている植物は、そのまま花や葉の上から水をやりがちですよね。花に水がかかってしまうと、花は萎んでしまいますし、葉に水がかかると枯れる植物もあるので、注意が必要です。大丈夫な植物なら上からあげればいい、というわけでもありません。葉がたくさん茂っている上から水やりをしても、葉に水が弾かれてしまい、土に水がいかないことも。葉を手でよけながら、植物の根元にしっかりと水やりをしましょう。
種を蒔いて大きくなるまで
種を蒔いてから、芽が出てある程度大きくなるまではたくさん水やりをしてしまうと種が流れて移動してしまい、うまく発芽しなかったり、育ちが悪くなったりすることもあります。
こうならないために、ジョウロの先のはす口を上向きにして、一度鉢の上ではないところで水を出して、水の勢いを弱めてから水やりをしましょう。
水やりに関するよくあるお悩み
水をちゃんとあげてるのに枯れちゃった!
これには考えられる原因がふたつあります。ひとつめはちゃんと鉢底まで水が行き渡ってなかったから。表面だけに水やりをしていても、根は土に中深くにあるので水を吸収することはできません。しっかりと鉢の底から水が出るまで水やりをしましょう。
ふたつめは、よくある失敗例ですが、水のあげすぎで根腐れを起こしてしまっているから。土の表面に苔やカビが生えている場合は確実にこれです。受け皿に水が溜まったままにしているとこうなることもあります。
雨が降ったら水はあげなくていいの?
雨が降った程度にもよりますが、鉢の奥まで濡れるくらい降っていれば大丈夫です。逆に短時間だったり、少ししか降らなかった場合は、表面だけぬれている可能性が高いので、鉢の重さを確認しながら水やりをしましょう。
土は乾かないけど空気は乾燥してる!どうすれば?
冬は特に、土は乾いていないけど湿度が低いことは多いですね。湿度が低いと葉はかなり乾燥してしまいますが、だからといって水やりしすぎると根腐れを起こします。葉が乾燥しているとコナジラミやハダニが発生しやすくなるので、霧吹きで葉に水やりをしておきましょう。葉の裏にも水をやると、コナジラミやハダニは発生しにくくなります。
水やりの正しい方法を知って、植物を丈夫に育ててあげましょう!