冬は“神代植物公園”の温室で植物を観察してみませんか?

藤本成人

藤本成人

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植物がお好きなみなさんは、冬はどちらにお出掛けですか?外はすっかり枯れ木枯れ草、でしたらもちろん行き先は温室ですよね。温室の中では熱帯の植物がヌクヌクと大きな葉を広げ、花を咲かせていました。

 

1.神代植物公園「大温室」

最近は寒い日とそこそこ暖かい日が、まばらに訪れますね。

晴れてはいますがしっかり冷え込んだ先日、トイカメラを携えて、東京都調布市にある神代植物公園に、温室の植物を撮影に行きました。

前回、バラの撮影に訪れた時は、最寄りの調布駅のバス停から凄い行列。

人が乗り込み過ぎて傾いたバスに揺られたものでしたが、今回は勿論空いていました。

普段使いの近隣にお住いの方に紛れて、神代植物公園へ向かわれる方も少々。落ち着いた小旅行。

バス停を降りゲートを潜ると、サザンカがお出迎え。
Degi Hari

 

花が少ないこの季節に頼もしいサザンカの花期は、主に10月から12月。

これからもまだまだ様々な品種が咲き継ぎ、ツバキにバトンタッチして行きます。

山茶花と書くと、とても和のイメージが強い花ですが、あのココ・シャネルが最も愛した花「カメリア」の一種でもあります。

シャネルにはカメリア(ツバキ・サザンカ)をモチーフにしたアイテムが沢山ありますね。

こちらの「イーニッド」は、オーストラリアで作出されました。こんな西洋をイメージさせるサザンカもあります。
Degi Hari

 

似ていますがこちらは日本で作出された「葵錦」。

少し和を感じますか?
Degi Hari

 

2.つばき・さざんか園

折角ですから、何かは咲いているはずと、つばき・さざんか園を覗いて行きました。

ツバキやサザンカは一斉には咲かない性質なので、広い園内にチラチラ。

林の中を探して歩くと「昭和の栄」が咲いていました。
Degi Hari

 

こちらは、寒椿の「富士の峰」。
Degi Hari

 

そして「雪山」。

やはりこの季節に咲く花は、雪のイメージでしょうか。
Degi Hari

 

3.大温室の中は

早々につばき・さざんか園を後にして、大温室へ行きました。

入り口の自動ドアが開くと。。。。。「地湧金蓮」チ・ユウ・キン・レン!!!

如何にも温室!という印象ですが、実は耐寒性あり。関東でも戸外で育てているのを何度も目にしました。
Degi Hari

 

大温室の中の更にもう一つ自動ドアを潜ると。。。ジャーン!

黒葉の「コロカシア」。。。カッコイイ。

期待通りの熱帯林が再現されていました。
Degi Hari

 

足元は「ヘミグラフィス・アルテルナタ」に覆われていました。

甲虫を思わせる、緑から紫への色の移り変わり。その光沢。肉厚感。
Degi Hari

 

私の庭にもいるオキザリス「トライアングリス」も、この温室で見ると何か特別感を放っていました。こちらは常時育てているというわけではなく、時折現れるそうで、見られない時もあります。
Degi Hari

 

そして濃密な植栽の隙間から、「アルスロステンマ・パルウィフォリウム」が棘の効いた鋭い姿を。
Degi Hari

 

4.ベゴニア室

更に進むと、またドアがあります。

その先は、この神代植物公園大温室の特徴の一つであるベゴニア室。

初めて訪れた時には、その葉の大きさや色柄、茎の太さ、花の豪華さや花弁の鮮やかさに驚かされました。

今年この大温室は、約1年半の工事を経てリニューアルオープンしました。

バラほど人気があるようには思えないベゴニアは、どうなるのかと心配しましたが、杞憂ですよね。

更に快適そうな部屋を与えられていました。
Degi Hari

 

この部屋には本当に沢山の、見応えのするベゴニアが栽培されているのですが、その殆どにプランツタグはありません。

以前より気になっていましたので、職員の方にお聞きしたところ、この温室で生まれた個体が多く、一般のご家庭では栽培することが難しいので流通することもなく、名前もないということでした。
Degi Hari

 

この様な花は、大人の手のひら程の大きさがあります。

これらが容易に栽培できるのであれば、栽培されたい方は大勢いらっしゃると思います。

しかし、それは難しいそうです。

これらの花を見る為には、温室まで足を運ばなければなりません。

またそれが温室の良さでもありますよね。

先ほどの花は多分雌花でしょう。

こちらが雄花。

シベの形で区別がつくそうです。
Degi Hari

 

温室の植物は、動物を思わせるフォルムや色の物が沢山ありました。

こちらも宇宙や深海に住む生物の様。
Degi Hari

 

ベゴニア室を抜けると、ハイビスカス「トロピカルファイヤー」が咲いていました。

この日はこれで最後。
Degi Hari

 

ハイビスカスに見送られ、温室を後にしました。

中は暖かく湿気も十分で、濃密な植物の息吹を満喫できました。

一方、外はまだまだこれからが寒さの本番です。

皆様も植物園の温室に逃避行してみては如何ですか。

 

 

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藤本成人
藤本成人

植物園やガーデンを訪れ、自らに課したコンセプト「未知花」に基づき、物語性の高い写真を撮影しています。そして更にその先へ繋がる表現として、何層にも重なる透明な樹脂の層に、様々な色の点を封じた点描による、植物画を制作しています。 https://www.facebook.com/michikapainter

 

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