【春に咲く花木】枝一面がピンクに染まる♪ハナズオウ

金子三保子
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ハナズオウ
トゥデイズプランツ。今回ご紹介するハナズオウは、春に小さな花が枝一面に開花するマメ科の落葉樹。開花時期は、東京だと3月終わりごろから4月で、ちょうど桜のソメイヨシノと同じ季節です。
鮮やかなピンクの花が木にびっしりと咲く姿は、遠くからでも目を引きます。丈夫で育てやすい木のため、庭木のほか、公園などの公共空間でもよく見かけます。公園で見かけるのはピンクの花が多いですが、白花や斑入り種など数品種があります。
ひとつひとつの花は、マメ科特有の蝶のような形。派手な色ですが、小さな花のため、ほかの植物を圧倒するようなことはなく、周囲をひときわ華やかにしてくれる存在です。
まず花から咲き始め、開花後に葉が芽吹くため、満開時は枝一面がピンクに染まります。
つぼみの粒々もかわいいハナズオウ。
花の終わりごろから芽吹き始める葉はハート型。
花のあとには、マメ科らしいサヤエンドウに似た形のサヤができ、サヤの中に種が入っています。サヤの色は最初は緑、秋ごろになると茶色になり、写真のように翌年の開花の頃まで枝にぶら下がっていることも。
桜だけでなく素敵な花の開花が目白押しの春。少し時間をとって花見散歩に出かけてみませんか。
▼編集部のおすすめ
- ハナズオウはマメ科ハナズオウ属の落葉樹。スオウの木から採った染料に花色が似ていることから、ハナズオウと呼ばれています。 暑さ、寒さにも強く、手入れが簡単なことから、庭木の他、公園などにもよく植栽されています。ハナズオウの種類は、ピンクの他、白花種や、葉が斑入りなどの品種もあります。木は直立して生長するので枝が広がらないことから、比較的狭いスペースでも育てることができます。低木のシンボルツリーとしても利用されます。 4月に葉より先に小さな花が開花します。枝一面を埋め尽くすように咲く姿はとても目を引きます。 花の終わりの頃に、ハート型のかわいらしい葉が芽吹きます。花の後には種のサヤができて、緑色から褐色に変化し、春先まで枝に残ります。葉は秋になると黄葉した後、落葉します。