カキツバタ(燕子花・杜若)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カキツバタ(燕子花・杜若)
学名

Iris laevigata

英名
Water iris
和名
かきつばた
科名
アヤメ科
属名
アヤメ属
原産地
日本、東アジア、シベリア東部

カキツバタ(燕子花・杜若)の特徴

カキツバタ(燕子花・杜若)は「いずれアヤメかカキツバタ」の慣用句で知られるように、古来から美しいもの優れたものの象徴として愛されてきた花です。 アヤメとよく似ていますが、アヤメは陸生、カキツバタは池や沼地などで育つ水生であることが違いです。 そのため、株の一部が常に水に浸かった状態で育てる必要があります。鉢よりひとまわり大きな容器やかめに水を張って、カキツバタ(燕子花・杜若)を鉢ごと入れておきましょう。水の腐敗しやすい夏場は時折、交換が必要です。 暑さ寒さに強く育てやすい植物です。

カキツバタ(燕子花・杜若)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 70㎝
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
花色
開花時期 5月~6月頃

カキツバタ(燕子花)の種類・品種

約50の品種があります。ポピュラーなのは大輪の「御所紅」。白のぼかしが入り花弁に重量感のある「折鶴」、風雨に強い「紅丸」なども人気です。

 

カキツバタ(燕子花・杜若)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花
肥料

カキツバタ(燕子花・杜若)の栽培環境

日当たり・置き場所

カキツバタ(燕子花・杜若)は、日当たりと、風通しがいい場所。真夏は水が温まりすぎないように日陰で管理しましょう。

用土

カキツバタ(燕子花・杜若)は、赤土、植木鉢をそのまま水に沈める場合は培養土などでも大丈夫です。

カキツバタ(燕子花・杜若)の育て方のポイント

日常の管理

カキツバタ(燕子花・杜若)は、4月~9月の育成期は、かきつばた(杜若)が水を吸い鉢の水が減りやすいので、こまめに水分補給しましょう。葉が黄色くなって垂れた葉や、咲き終わった花がらなどはこまめに摘み取ります。

水やり

カキツバタ(燕子花・杜若)は、水を張った容器に漬ける「腰水管理」なので、水やりは必要ありません。干上がっていたり、腐らないよう時折、容器に注水しておきましょう。4月~9月の育成期になると、かきつばた(杜若)は水を吸い始めます。冬は水が少なくても湿っている感じで乾燥していなければ大丈夫です。
また、冬場は水の表面が凍っている程度では問題ありません。

肥料

カキツバタ(燕子花・杜若)は、生育期の4月~9月に3週間~4週間に一回、株元に化成肥料を施し(燕子花・杜若)ます。肥料焼けしやすいので、少なめに与えるのがコツです。

病害虫

カキツバタ(燕子花・杜若)は、例年より雨が少なく気温の高い夏は、メイガの幼虫であるズイムシが茎に巣食うことがあります。殺虫剤等を先にまいておくと虫がよりつかなくなります。
花芽が出る頃はアブラムシも付きますので、オルトラン粒剤などを鉢の中にまいておくと、いいでしょう。

カキツバタ(燕子花・杜若)の詳しい育て方

選び方

ポット売りされている苗は根詰まりしていることが少なくないので、購入したらすぐに植え替えましょう。

種まき

カキツバタ(燕子花・杜若)の発芽には休眠期間が必要なので、採取したら冬の間は冷蔵庫に保管します。種から育てると花をつけるまで3年ほどかかってしまうため、ポット苗で入手するのが一般的です。

植え付け

カキツバタ(燕子花・杜若)は年間を通じて植え付け、植え替え可能ですが、気温・水温の安定する初夏が適期です。2~3年に一度は鉢替えしましょう。水を土の高さまで入れ、土と水をよく馴染ませて下さい。
赤土が柔らかくなったら赤土の中央に穴を掘って、カキツバタ(杜若)を植えましょう。ポイントは、カキツバタ(杜若)の茎がグラグラしない様に根元をギュッと、おさえる様に植え着けます。お水をは赤土から10cmくらい上に水位がくる様に入れて下さい。その際、カキツバタ(杜若)が水に深く沈まないように注意して下さい。

剪定・切り戻し

カキツバタ(燕子花・杜若)は、剪定の必要はありません。特に花後に葉を刈ると株が弱ってしまいます。枯れて変色した葉だけを取りのぞくようにしましょう。

5~6月に開花します。

夏越し

カキツバタ(燕子花・杜若)は、夏は鉢の中の水が無くならないように、こまめに吸水しましょう。

冬越し

カキツバタ(燕子花・杜若)は、冬は水は少なめで、乾燥しないように管理しましょう。水面が凍る程度でしたら冬越しできます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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