セダムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
セダム
学名

sedum

英名
stonecrop
和名
万年草(マンネングサ)
科名
ベンケイソウ
属名
マンネングサ
原産地
世界各地(北半球)

セダムの特徴

セダムは、マンネングサやベンケイソウとも呼ばれる乾燥に強い野草。山地や海岸地の岩上などのわずかな土に根を張り生育しています。乾燥に強く、切った茎を土にまいておけば根付くほど強健ですが、過湿による蒸れには弱い一面があります。

セダムは北半球に広く分布し、500種類以上もの品種が確認され、日本には30~40種類以上あると言われています。日本の南方には温暖地系品種が、日本の北方には寒冷地系品種が生育しており、種類によって寒さに若干弱いタイプと、寒さに強いタイプがあります。

セダムの名は、ラテン語で座るを意味するsedreに由来し、岩石や壁に着生することにちなんで名前がつけられているそうです。

グランドカバーや屋上などの緑化用植物として使われる「メキシコマンネングサ」のように葉が細かいタイプと、「虹の玉」のように葉がぷっくりとしたもの、枝垂れるものなど種類が色々あり、葉の形や大きさ、花もそれぞれ異なります。寄せ植えやリース作りにも用いられます。

セダムの詳細情報

園芸分類 多肉植物、セダム
草丈・樹高 3~50cm(品種による)
耐寒性 品種による
耐暑性 品種による
花色 白、黄色、オレンジ、ピンク等
開花時期 2月~10月(品種による)

セダムの種類

虹の玉

虹の玉

暑さ寒さに強く、初心者でも育てやすいセダム。秋から春にかけての寒い時期には、葉が赤く色づきとても美しく、多肉植物の寄せ植えなどにも使われます。ぷっくりとした葉が特徴で、そのかわいい外見から人気があります。

メキシコマンネングサ

明るい緑色の葉をしたセダム。黄色い星型の小さな花が咲きます。

マルバマンネングサ

小さな丸い葉をしたセダム。黄色い星型の小さな花が咲きます。日本各地の岩場に自生しています。

キリンソウ

葉は肉厚で楕円形。 葉の縁がギザギザしています。黄色い星型の小さな花が咲きます。日本各地の岩場に自生しています。

ミセバヤ

葉は肉厚で丸く灰青色。縁に細かいギザギザがあり、葉の縁がうす紅色のものが多いです。星型の小さな花が咲きます。日本原産ですが、現在では自生地が少なくなっています。

屋上などの緑化用植物として使われるセダム

セダム類は「乾燥に強い」「繁殖力が大きい」「薄い土壌で生育できる」「軽量で風に強い」などの利点があり、ローメンテナンス、ローコストの緑化植物の代表とも言われています。

グランドカバーや屋上などの緑化には、メキシコマンネングサ、マルバマンネングサ、キリンソウ、ミセバヤなどのセダムがよく使われます。

 

セダムの花言葉

 

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セダムの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け・植替え
開花期
肥料

セダムの栽培環境

日当たり・置き場所

セダムは、日当たりと風通しの良いところを好みます。

高温多湿を苦手とするため、梅雨~夏は風通しの良い半日陰で雨に当たらないように管理すると状態良く育ちます。室内であれば窓際に置き、真夏はレースのカーテン越しの光くらいが適当です。

種類によって耐寒性の差があり、露地で雨ざらしでも問題なく育つものもあります。

温度

セダムは、0度~25度が育成に適切な温度です。

用土

セダムは水はけの良い土壌を好みます。市販の多肉植物の土など、さらさらとしていて排水性の良い土をおすすめします。

セダムの育て方のポイント

水やり

鉢植えのセダムは、土が乾いたら水やりを行い、常に湿った状態にはしないようにします。

地植えのセダムは、特に水やりの必要はありません。降雨にまかせましょう。

肥料

春と秋に緩効性の肥料を適量与えます。

病害虫

ワタ虫、カイガラムシがつくことがあります。すぐに広がり葉の形が悪くなるので、見つけ次第駆除します。

セダムの詳しい育て方

選び方

こんもりと低く繁るタイプのセダムは、株の内側が蒸れていないかを確認します。葉にツヤがあって、瑞々しい株を選びましょう。

セダムは上に伸びるもの、這うように生長するもの、枝垂れるように生長するものなど、品種によって生長の仕方が違います。

寄せ植え、グランドカバー、屋上緑化など、用途に応じた品種を選びましょう。

植え付け

セダムの植え付けは、春か秋がよいでしょう。梅雨~真夏は株への負担がかかるので避けるようにします。

剪定・切り戻し

上に伸びるタイプのセダムは、伸びすぎたと思ったら好きな位置で切りましょう。枝垂れるタイプのセダムも同様にします。カットしたところから分枝するのでバランスの良い形になります。

グランドカバーに使うようなこんもりと広がるタイプのセダムは蒸れやすいです。混み合ってきたら風通し良く管理するためにすいたり、半分くらいの高さでカットします。

植え替え・鉢替え

2年に1度を目安に、鉢底から根が見えたら植え替えを行いましょう。セダムの植え替え時期は、春か秋が適期です。梅雨~真夏はできるだけ避けます。

品種によって異なりますが、2月~10月頃に花を咲かせます。

夏越し

セダムは高温多湿が苦手です。夏はとにかく風通しを良くするように管理しましょう。あわせて水のやり過ぎに注意します。真夏は直射日光を避け、半日陰で管理をしましょう。

冬越し

耐寒性の低いセダムは、0度以下になるようであれば室内に取り込みます。霜に当たると株が腐る可能性があるので注意が必要です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

セダムは、株分け、挿し芽、葉挿しで容易に増やせます。

特に挿し芽は、剪定時に落ちた茎がそのまま根付いてしまうほど簡単です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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