アーモンドとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
アーモンド
学名

Prunus dulcis

英名
Almond
和名
扁桃(へんとう)
科名
バラ科
属名
モモ属
原産地
アジア西南部

アーモンドの特徴

アーモンドは樹高5m程になるバラ科モモ属の落葉高木です。アーモンドの花は葉よりも先に展開し、3~4月にかけて桜に似た3cmほどの花を枝いっぱいに咲かせます。花色は濃いピンクから白色で花びらの先に小さな切れ込みがはいっており、アンズや桃の花によく似ています。

アンズやウメ、モモの近縁種ですが果肉は薄く食用にはできません。私たちが通常アーモンドと言って食べているのは種子の殻の内側の「仁」と呼ばれる部分です。

日本で流通しているアーモンドのほとんどがアメリカのカリフォルニアから輸入されています。アメリカ以外では地中海沿岸の国々やオーストラリアでも栽培されています。アーモンドは湿度が苦手で乾燥を好む植物です。栽培地は開花から収穫までほとんど雨が降らない乾燥した環境なので、木についたまま成熟、収穫できます。

アーモンドの実は梅雨や台風が多い日本の気候ではあまりたくさんは収穫できません。ほとんどの実が落ちたり腐ったりしてしまいます。うまく8月中旬ごろまで木に付いたものがあれば、徐々に果肉部分が割れてきますので果肉を取り除いて殻付きのまま4~5日陰干しします。アーモンドは果肉部分が割れたらすぐに収穫しないと、カビが生えたり虫が入って食べられなくなるので注意しましょう。アーモンドの食べ方は、硬い種子の殻を割って中の仁を取り出し、フライパンで炒って食べます。

アーモンドの詳細情報

園芸分類 庭木、落葉
草丈・樹高 5mほど
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 ピンク、白
開花時期 3~4月

アーモンドミルクの作り方

食塩無添加のアーモンドを水に一晩浸しておき、翌日水を切ったア-モンドと水をミキサーにかけます。これをこしたらアーモンドミルクが出来上がります。そのまま飲んでもよいですしコーヒーに入れてアーモンドフレーバーのコーヒーにしたりシリアルなどにかけてもおいしいです。アーモンドはミネラルや食物繊維、ビタミンEが豊富で抗酸化作用があり、ダイエットにもよいなど健康に良い成分が多く含まれているので積極的に取りたい食物として注目されています。

 

アーモンドの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花
収穫

アーモンドの栽培環境

日当たり・置き場所

アーモンドは日当たりと水はけの良い場所を好みます。

用土

アーモンドは多湿が苦手です。水はけの良い用土に植え付けるようにしましょう。

アーモンドの育て方のポイント

水やり

アーモンドは根付くまでは乾燥したらたっぷりと水やりを行います。根付いてからは降雨に任せます。

鉢植えのアーモンドは表土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。ただし加湿が苦手なので水やりのし過ぎに注意しましょう。

肥料

アーモンドは過肥にならないように管理します。収穫後の秋に緩効性有機肥料を与えます。

病害虫

害虫はアブラムシやコスカシバ、ウメケムシなどが発生ますので薬剤散布で防除しましょう。病気は黒星病や縮葉病があります。病気の葉は落ちたものも含めて取り除き、殺菌剤を散布しましょう。
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。

アーモンドの詳しい育て方

選び方

下の方まで葉がついていて黄色く変色していないもの、苗木の太さと高さのバランスが良いもの、病害虫の被害にあっていない株を選びます。

植え付け

アーモンドは日当たりと水はけの良い場所を好みます。庭植えのアーモンドは水はけを良くするために盛り土をして高植えにします。植え穴を掘ったら掘り上げた土に腐葉土などをたっぷりと加えます。

剪定・切り戻し

アーモンドの木全体に日が当たるように意識して、落葉期に徒長枝や混み合った枝を剪定します。

 

植え替え・鉢替え

アーモンドの植え替えは2~3月、開花前に行います。1~2年に1度、鉢底から根が見えるくらいになったら、1~2回り大きな鉢に植え替えましょう。

アーモンドは3~4月にピンク色の桜のような花を咲かせます。

収穫

8月中旬ごろに徐々に果肉部分が割れてきますので出来るだけ早く収穫し果肉を取り除いて殻付きのまま4~5日陰干しします。

冬越し

アーモンドの若木は寒さに弱いので、雪や霜があたらない場所で管理しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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