カサブランカとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
カサブランカ
学名

Lilium Casa Blanca

英名
Lily
科名
ユリ科
属名
ユリ属
原産地
オランダ

カサブランカの特徴

カサブランカは草丈1m~2mの耐寒性球根植物です。ジャパニーズハイブリッドとも呼ばれ、明治時代に日本から輸出されたタモトユリを1970年代にオランダで改良された栽培品種です。その真っ白で優美な姿と特徴のある香りは、世界的にもブームになるほどの人気の植物となりました。その特徴は、うつむきかげんに大きな花を咲かせ、花の内側に小さなつぶつぶがあり、花粉は大きくオレンジ色をしています。花粉は手や衣服などにつきます。香りに強い芳香があり、葉は艶がある濃い緑色をしていて、長さは15㎝程のボート型をしています。カサブランカは日本だけではなく、海外でも冠婚葬祭などにもよく利用されている人気が高い植物です。

カサブランカの詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 1m~2m程度
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
耐陰性 やや強い
花色
開花時期 6月~8月頃

カサブランカの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
肥料
開花

カサブランカの栽培環境

日当たり・置き場所

カサブランカは長時間の直射日光や西日などの強い日差しが苦手で、半日陰や明るい日陰で管理します。午前中に日が当たり、午後から日陰になるような環境が理想的です。

温度

気温が15℃以上になると、新芽が芽吹きはじめます。15℃以下になると休眠します。

用土

赤玉土中粒と腐葉土、バーミキュライトを混ぜて使用します。

カサブランカの育て方のポイント

日常の管理

花が咲き始めたら早めに花粉を取り除くと開花を長く楽しめます。
開花の時期は花が咲き終わったら、花の付け根から、はさみ等で摘み取ります。
株全体の花が全て咲き終わったら、葉が自然に枯れるまで屋外で管理します。
花が咲き終わった後も、適度な水やりをする事で球根に栄養を蓄えて翌年も花を咲かせる事が出来ます。

水やり

カサブランカの球根は乾燥に弱い為、土の表面が乾いたら、朝と夕方にたっぷりと与えましょう。夏の日中に水やりをすると土の中で水が温まり根を傷めてしまいます。開花時期は特に水を必要とする為、水切れしないようにすると開花も長く楽しむ事が出来ます。

肥料

新芽が出て来た頃に肥料を株元に与えます。肥料は市販の球根用の肥料が適しています。花が咲き始めた頃と満開になり終わりかける頃に追肥します。
花が咲き終わり、茎だけになった時に御礼肥を与え、夏に咲いて疲れた株に栄養を与え、翌年も咲く球根に育てます。

病害虫

ユリの球根は基本的に99%はなんらかのウイルスにかかっていると言われてもいます。ですが、感染していても、球根が元気だったり、生育状況が良ければ発病はしないので、環境を整えることはとても大切です。基本的に多湿が病気の発生原因になりやすいため、梅雨時期は特に置く場所・水やりに気を付けるようにしましょう。また、土の中の成分が偏り、チッ素が過多になってしまうと株が軟弱になってしまうため、病害虫が発生しやすくなりますので、肥料を与える時期にも気をつけましょう。
新芽のうちはアブラムシがつきやすいのでついていないかを確認しましょう。

カサブランカの詳しい育て方

選び方

あまり大きすぎず葉につやがあり濃い緑色をしている株を選びます。葉が黄色になっているものは球根が弱っている為、避けた方が良いでしょう。

植え付け

10月~11月がもっとも適している時期です。地植えの場合は球根3つ分くらいの深さに、10~15㎝の間隔で植えましょう。鉢植えなら球根が10㎝程、埋まるくらいで構いません。

仕立て方

カサブランカは大きな花が咲くため、茎が折れてしまう場合があります。花が咲く前に、新芽がある程度大きく育ったら、支柱で支える事で改善できます。

剪定・切り戻し

カサブランカは花が咲き終わったらすぐに摘み、秋になったら、葉を残してそのまま育てます。その後、残した葉は自然に黄色くなって枯れるまでそのままにしておきます。葉が全部枯れ落ちたら、茎の根元からカットします。

6月~8月頃に開花します。

夏越し

夏の暑さには強い植物ですが、直射日光や西日に弱い為、日よけ等の対策が必要です。
明るい日陰か、半日陰で育てると上手に夏を越す事が出来ます。

冬越し

15℃以下になると、球根が休眠しようとします。
葉が枯れた後は、株元から茎をカットして、土に植えたまま冬を越します。
休眠中は寒さに十分にあてる必要があります。
乾燥に弱い為、休眠中も水やりが必要で土が完全に乾かない様に管理します。

カサブランカの毒

カサブランカなどのユリ科の植物は、猫にとって猛毒と言われています。猫がいる家庭ではカサブランカの置き場所に注意が必要です。

 

カサブランカの豆知識

カサブランカはスペイン語で白い家という意味を持ちます。スペインの白い家をイメージしてつけられました。

 

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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