ストックとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ストック
学名

Matthiola incana

英名
Stock
和名
アラセイトウ
科名
アブラナ科
属名
アラセイトウ属
原産地
南ヨーロッパ

ストックの特徴

ストックは草丈が20~80cmほどで、優しい香りのする春の花です。開花期が長く、香りも同じように長く続きます。本来は多年草ですが日本では夏の暑さに弱いため、一年草として扱われています。比較的手間がかからず、ガーデニング初心者にも育てやすい一年草です。

ストックの花は、一重咲きから八重咲きまであります。さらに、枝分かれせずに咲くタイプと、スプレー咲きと言われる枝分かれした咲き方のものまで、バリエーションが豊富です。花色も豊富で、すっとした直線的な花茎に穂状にたくさんの花が咲くので豪華な雰囲気です。ストックの花は、春の代表的な切り花としても流通しています。

ストックの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 20~80cm程度
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 黄、白、ピンク、紫
開花時期 11月~4月

ストックの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

ストックの栽培環境

日当たり・置き場所

ストックは日当たりと風通しが良い場所が適しています。

用土

地植えは植え付け前に、腐葉土や堆肥などの有機質肥料を施してから植え付けましょう。

鉢植えのストックは市販の草花用培養土で栽培可能です。

ストックの育て方のポイント

水やり

表土が乾いたらたっぷりと与えます。特に冬の気温の低い時期の水やりは、夜間に土中の水が凍らないように午前中の水やりを心がけましょう。

肥料

植え付け時に元肥を混ぜれば、追肥の必要はありません。

病害虫

比較的病害虫には強く、手間のかからない草花ですが、アブラムシ立ち枯れ病に気を付けましょう。アブラムシは窒素分の多い肥料を与えすぎると発生することがあるので、肥料の与えすぎに注意します。立ち枯れ病にかかった苗は早めに抜き取り、他の苗に伝染しないようにしましょう。

病害中の予防は、日々の花がらをまめに摘み、葉っぱが密集してきたら少しすきこみ剪定をして風通しの良い状態で管理するのが大切です。また、苗の状態をまめにチェックして発見したら早めに対処しましょう。

ストックの詳しい育て方

選び方

ストックの流通は秋から始まります。蕾が多く、葉が黄色くなっていない株を選びます。茎がひょろひょろと徒長しているような株は避けましょう。

種まき

ストックの発芽の適温は20℃前後です。8月中に種をまくと、秋に一番花が楽しめます。

最近の夏の平均気温の上昇からすると、夏の種まきは温度管理が難しいかもしれません。ハウスなどではなく、自然の環境下で種まきをする場合は、気温を見ながら発芽適温になったら種まきを開始した方が発芽率は良くなります。

ストックは直根性のため、種まきはポット苗に直接数粒まいて、良い芽を残して育てる方法が芽の移植の手間が省けます。ポット苗の根が回ってきたら植え付けましょう。

植え付け

ストックは直根性のため、根をいじられることを嫌います。植え付け時は根を崩さずそっと植え付けましょう。植え付けたら水をたっぷりと与えます。

仕立て方

ストックは真直ぐに伸びた茎の先に花を咲かせます。花茎が伸びすぎて安定が悪いようであれば、支柱を立てるようにしましょう。

植え替え・鉢替え

ストックは本来は多年草ですが日本では一年草扱いのため、植え替えの必要はありません。

ストックの苗の流通は秋ごろから始まるため、冬花壇の定番です。夏に種をまくと秋から開花が始まります。花は下から上に向かって咲き進みます。穂状の花が咲き終わったら、花茎を株元で剪定しましょう。

収穫

ストックの花は切り花としても楽しむことができ、冬から春の花屋さんの定番的切り花です。とても日持ちする花で、花より先に葉が傷みます。ある程度葉を整理して生けると美しさを保ちます。

▼ストックのような日持ちする花の管理方法をご紹介しています

夏越し

ストックは本来は多年草ですが日本では一年草扱いのため、夏越しの必要はありません。

冬越し

ストックは耐寒性のある一年草ですが、根が凍ると傷んで枯れてしまうので霜が当たらないように管理します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。ただし、八重咲きのストックは種を採ることができません。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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