マツバボタン(松葉牡丹)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
マツバボタン(松葉牡丹)
学名

Portulaca glandiflora

英名
Rose moss、Eleven o’clock
和名
松葉牡丹
別名・流通名
爪切り草
科名
スベリヒユ科
属名
スベリヒユ属
原産地
ブラジル、アルゼンチン

マツバボタン(松葉牡丹)の特徴

マツバボタン(松葉牡丹)は、ブラジルやアルゼンチン原産の草花。露地で冬越しすることが難しいため一年草として扱われています。葉が松、花が牡丹に似ていることが名前の由来です。別名の爪切り草(ツメキリソウ)は、爪で茎を切って挿しておくと簡単に増やせることにちなみます。

分枝性が強く、匍匐しながら広がります。茎先に咲く花は、赤、ピンク、黄色、オレンジ、白、複色など、発色の良い色を中心に豊富な色幅があります。花形も一重、八重咲き、万重咲きまであり、コンパクトな品種もあります。

晴れた日に開花する一日花で朝に開いた花は昼前にしぼむことから、Eleven o’clockの名があります。品種改良によって曇天時にも開花し、夕方まで咲く品種が育成され、園芸店で流通しているものはほとんどが夕方まで開花します。多肉質で暑さと乾燥に非常に強く、夏の花壇や屋上などの日差しの強い場所への植栽に適した草花です。カラフルな花は、強い日差しにも負けることなく咲き誇ります。

マツバボタン(松葉牡丹)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15~30cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 赤、白、ピンク、黄、オレンジ、複色
開花時期 6月~9月

マツバボタン(松葉牡丹)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花

マツバボタン(松葉牡丹)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当りと風通しの良い場所を好みます。日当たりは花付きに影響します。

用土

水はけの良い土を好みます。

草花用培養土を利用する場合は、鹿沼土などを2割程度混ぜるとよいでしょう。

マツバボタン(松葉牡丹)の育て方のポイント

水やり

多肉質なので乾燥気味を好みます。

地植えは、根付いてからの水やりの必要はありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。

肥料

やせ地でも育つ草花なので過肥の必要はありません。

地植えは、自然の循環ができていて、周囲の草花が問題なく開花している土なら与えなくても栽培可能です。

鉢植えは生育期間中、緩効性肥料を少量施す程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

マツバボタン(松葉牡丹)の詳しい育て方

選び方

株元からよく分枝して、葉がきれいでつぼみがたくさんついているものを選びましょう。1つのポットから多色の花が咲いているものと単色のものがあります。

種まき

発芽適温は20~25℃で、気温が低いとなかなか発芽しません。覆土はせず、種が非常に細かいので底面吸水で発芽までは水を切らさないようにしましょう。発芽後は日によく当てて育苗します。

植え付け

庭に植える際は、水はけの良い場所に植えましょう。雨が降ったあとにぬかるむような場所への植え付けは不向きです。匍匐して広がるので、隣の植物との間隔は20~25cm程度は取りましょう。

仕立て方

匍匐する性質を生かして、日当たりの良い花壇の縁取り、踏みつけない場所のグランドカバーなどに利用できます。

canva マツバボタンPortulaca grandiflora2

6月~9月が開花時期です。ひとつひとつの花は一日花です。地植えはほとんど手入れ不要で、毎日たくさんの花が開花します。

夏越し

強い日差しに負けず開花し続けます。多湿には弱いので、梅雨と長雨の時期に蒸らさないように注意します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと挿し芽で増やすことができます。ただし、F1品種は、種を採っても親と同じ花が咲きません。

挿し芽:茎をカットして土に挿しておくと簡単に発根します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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