ドドナエアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ドドナエア
学名

Dodonaea viscosa

英名
Hop Bush
和名
ハウチワノキ
別名・流通名
ポップブッシュ、ドドナエア・ビスコーサ 、ポップブッシュ・プルプレア
科名
ムクロジ科
属名
ハウチワノキ属
原産地
オーストラリア

ドドナエアの特徴

ドドナエアは、オーストラリア原産のムクロジ科の常緑低木です。オージープランツと呼ばれるオーストラリア原産の植物の中でも人気があり、鉢ものや切り花として流通しています。低木で育てやすい常緑樹のため、庭木や住宅外構にも使われているのを見かけます。

国内で一番流通しているのは、「ドドナエア ・パープレア」という品種で、葉色が季節によってグリーン~ワインレッドに変化します。落葉樹でないのに季節によって葉の色の変化を楽しめるため人気があります。秋の10月~11月頃に少しずつ色が変化を始め、低温になるにつれて深みを増します。ワインレッドの色は初夏ごろまで見ることができます。今のところ流通名にばらつきがあり、「ドドナエア・ビスコーサ」 や「ポップブッシュ・プルプレア」という名前でも流通しています。そのほか、「ドドナエア・ビスコーサグリーン」のような通年緑葉のものもあります。

生長は早く、放任すると2~3mくらいになりますが、剪定して短く刈り込むこともできます。ナチュラル仕立てでシンボルツリー、外構植栽、刈り込んで生垣、ブッシュ仕立てで下草、目隠しなど様々な用途で利用されています。

ドドナエア

ドドナエアは雌雄異株で、春に数ミリの小さな花が開花します。雌木の場合は花のあとにできるサヤが花のように見えて魅力があり、目を引きます。

ドドナエアの詳細情報

園芸分類 オーストラリアプランツ
草丈・樹高 1~3m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 ピンク
開花時期 4月~5月

ドドナエアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
結実(サヤの鑑賞期)
植え付け

ドドナエアの栽培環境

日当たり・置き場所

ドドナエアは、日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりの良い場所の方が葉の色が美しく変化します。冬に風の通り道になるような場所での管理は避けましょう。

用土

水はけが良い土が適しています。

ドドナエアの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

やせ地でも育つため、地植えの場合は追肥の必要はほとんどありません。多肥を好むバラなどの近くの植栽はおすすめできません。

鉢植えは、株の生育を見ながら春と秋に控えめに与える程度でよいでしょう。

オージープランツは、多肥やリン酸が多い肥料を与えると弱ることがあるので注意しましょう。最近はリン酸の配合が少なめのオージープランツ専用肥料が専門ショップなどで販売されています。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

ドドナエアの詳しい育て方

選び方

流通が多くなってきたのが最近のため「ドドナエア」という名前だけで販売されていることもあります。葉の色が変化する品種と緑葉を保つ品種があるので、好みの種がある場合は品種を確認して購入しましょう。

ドドナエアは雌雄異株ですが、雌雄を選別して販売されていることは少ないため、サヤがつくものを購入したい場合は、春から初夏のサヤがついている現物を購入するとよいでしょう。

植え付け

ドドナエアは3号のポット苗から流通しています。小さい苗で購入した場合は、すぐに地植えにせず、まずは鉢で育て、少しずつ大きくして6号サイズ程度になったら地に下ろしましょう。

地植えの植え付けは春か秋が適時です。ある程度の寒さには耐えますが、できれば根を張る期間をたくさん与えられる春から初夏に植え付け、冬前までにしっかりと根付かせておくとよいでしょう。根付くまでは支柱を添えて幹を保護すると株が安定します。

鉢植えは、購入したサイズより1~2回り大きめな鉢に植え替えましょう。地植え、鉢植えとも植え付けたら、たっぷりと水を与えます。

仕立て方

ドドナエアは刈り込みに堪えるため、生垣として仕立てることができます。小さい苗のうちは、寄せ植えのカラーリーフとしても使われています。

剪定・切り戻し

刈り込みに堪えるため、真夏や真冬を除けばいつでも剪定可能です。

自然樹形で育てる場合は、混みあった枝や古枝、枯れ枝などを基部から剪定する程度にします。

植え替え・鉢替え

鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

春から初夏に花が開花したあと、雌花は6月頃にピンクのサヤになります。

冬越し

耐寒性は-5℃程度と言われています。太平洋側の関東以南ならば戸外で越冬可能です。株元にマルチングをして寒さ除けをしましょう。寒冷地では鉢植え管理で室内に取り込み、晴れた昼間は株を太陽に当てましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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