フクジュソウ
- フクジュソウは、キンポウゲ科フクジュソウ属の日本固有種の多年草で、北海道から九州にかけて自生しています。早春に花を咲かせる春の訪れを知らせる花として有名です。レースのように裂けた軽やかな印象の葉の間から、1つの茎に1~数個の明るい黄色の花を咲かせます。「福寿草」という名前から縁起が良いとされ、お正月に多く流通しますが、露地での開花は2月後半になってからです。花が終わると、夏を迎える前に葉も枯れて、休眠に入ります。日本のスプリングエフェメラルの1つです。 フクジュソウは、明るくなると開花することから、光に反応して咲くと思われていますが、実際には気温に反応して花を開きます。また、雪を割るように早春に開花しているイメージの強い花ですが、雪が残るような寒い時期に花を眺められるのは、まれかもしれません。 フクジュソウは、全草に毒があることでも有名です。特に早春のつぼみの状態はフキノトウに似ているので、誤食しないよう注意しましょう。


































