ゲッカビジン
- ゲッカビジンは、サボテン科クジャクサボテン(エピフィルム)属の常緑多年草です。原産地はメキシコ南部で、野生種は森林の樹木に着生して生長する森林性着生サボテンです。日本でも非常に人気のある植物ですが、暖かい気候を好み、耐寒性が弱いため、冬は室内に取り込むか、温室で管理します。 最大の特徴は、他のクジャクサボテンの仲間が日中に開花して2〜3日咲き続けるのに対し、ゲッカビジンは夜に開花して朝にはしおれてしまう「一夜花(いちやばな)」である点です。開花期は6月~11月、日が暮れてから強く甘い香りの白い花を咲かせます。花の直径は20cm以上、外側の花びらは赤みを帯びており、先がすっと尖ったフォルムをしています。属名の Epiphyllum は「葉の上の」という意味のラテン語で、肉厚で幅の広い葉の上に花を咲かせることに由来しています。なお、葉のように見えている部分は厳密には葉ではなく、「茎節(けいせつ)」と呼ばれる節で区切られた平らな茎のことで、葉の役割も果たしている器官です。 ゲッカビジン(月下美人)という名前は、宵闇に浮かび上がるように咲く、大輪の白い花のミステリアスな魅力から名付けられたようです。また、花の香りにちなんで「ゲツライコウ(月来香)」という別名もあります。