トクサ
- トクサは、トクサ科トクサ属の常緑性植物。「つくし」で有名なスギナの仲間で、スギナは冬には地上部が枯れてなくなるのに対し、トクサは一年中緑を絶やさない常緑性です。日本庭園の植栽や、生け花で見かけることが多い植物です。水辺に植えられていることが多いため水生植物のようなイメージを持たれがちですが、実際は乾いた土壌でもよく育ちます。完全に水中で育つのはミズドクサという種類です。 トクサには花は咲かず、胞子と地下茎で増えていきます。草丈は30~100cm、地上に出ている茎は分枝せず直立し、その先端につくしの頭のような胞子嚢穂(ほうしのうすい)をつけます。色は濃いグリーンで、節は黒ずんだような色をしており、節と節の間は空洞です。まっすぐな茎が群生している様子は、まるでミニチュアの竹林のようです。 茎の表面がざらついているのが特徴で、昔は木材などの研磨に用いたことから「砥草」という名前がつきました。属名の「Equisetum」はラテン語の「equus(馬)」と「seta(刺・毛)」が語源で、トクサ属の植物が節から細い枝や葉を伸ばす様子を馬の尾に見立てたことに由来しています。