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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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フクジュソウ

  • フクジュソウは、キンポウゲ科フクジュソウ属の日本固有種の多年草で、北海道から九州にかけて自生しています。早春に花を咲かせる春の訪れを知らせる花として有名です。レースのように裂けた軽やかな印象の葉の間から、1つの茎に1~数個の明るい黄色の花を咲かせます。「福寿草」という名前から縁起が良いとされ、お正月に多く流通しますが、露地での開花は2月後半になってからです。花が終わると、夏を迎える前に葉も枯れて、休眠に入ります。日本のスプリングエフェメラルの1つです。 フクジュソウは、明るくなると開花することから、光に反応して咲くと思われていますが、実際には気温に反応して花を開きます。また、雪を割るように早春に開花しているイメージの強い花ですが、雪が残るような寒い時期に花を眺められるのは、まれかもしれません。 フクジュソウは、全草に毒があることでも有名です。特に早春のつぼみの状態はフキノトウに似ているので、誤食しないよう注意しましょう。

ハハコグサ

  • ハハコグサは、キク科ハハコグサ属の一年草。春になると、野原や花壇、道路脇など、身近な場所で見かける野草です。ハハコグサは、全草に軟毛があり、全体的にくすんだ銀葉という印象の野草です。春に黄色のつぶつぶとした花を咲かせます。ハハコグサには花びらがないので、花らしく見えず、あまり目立たない印象ですが、よく見るとこの花はフランネルのような質感で、軟毛のある葉茎と合わせて、フェルトで作った手芸作品のようなかわいらしさがあります。 ハハコグサは、「ごぎょう」や「おぎょう」と呼ばれ、春の七草の一つに数えられます。漢字で書くと「御行」、細かいことですが、正式には「おぎょう」であって「ごぎょう」は間違った読み方だそうです。ハハコグサという名前の由来については、「ほうこぐさ」という昔からの呼び名が変化したものだという説、古くの記述に「母子草」とあったという説、葉の軟毛が「ほほけだっているから」という説など、諸説あります。 ハハコグサは、昔から私たちの生活の中で有用植物として扱われてきました。七草粥に入れるほか、おひたしや和え物、天ぷら、草餅にして、春の味覚として楽しまれた野草です。このため、地方によっては「餅草」という名前でも呼ばれます。また、乾燥させたものは鼠麹草という生薬にもなります。今でこそ、あまり目立たない野草のように扱われていますが、古くには食用や薬草として利用される有用植物だったようです。

ヒヤシンス

  • ヒヤシンスは秋に植えて春に咲く球根植物で、小さな花を花茎に連なるように咲かせます。ダッチ系とローマン系があり、私たちが日頃見ている多くは、花数が多い華やかな雰囲気のあるダッチ系ヒヤシンスです。 ヒヤシンスの最大の魅力は、花色の豊富なバリエーションと甘い香りです。球根の表皮は花色によって違い、その表皮の色でおおよその花色がわかります。土に植えて育てる方法だけでなく、水栽培で育てることも可能なため、手軽なインテリア感覚で栽培する方も多いのが特長です。

アケビ

  • アケビは、春に花を咲かせ、秋に甘く食用になる実を実らせるつる性の落葉樹。つるを伸ばし、周囲の木などに絡みつきながら3m以上に生長します。柔らかな葉とつるが魅力ですが、株元は木質化します。春に花が咲いた後に一斉に芽吹く葉は、密度高く茂るので生垣にも利用されます。 アケビの花は、1本の茎に雄花と雌花の両方が咲くのが特徴で、色は紫色や薄紫色、白色などがあります。3枚の花びらは正確にはがく片で、半透明で厚く、蝋細工のような光沢があり、ほんのりと芳香がします。雄花と雌花の見分け方は、花が大きいのが雌花、小さな花が複数個まとまって咲いているのが雄花です。 果実はピンク色や紫色で、10cm程度の瓜の様な形をしており、熟すと果皮が割けて白色のゼリー状の果肉を覗かせます。果肉の中にある無数の黒いものは種で、果肉には甘みがあります。この甘い果肉を鳥が食べて、中の小さな種を吐き出すことから、遠くまで子孫を残すことに成功しているようです。アケビは、果実が実るまで3年はかかるといわれています。さらに、1本では結実しにくいという特徴があり、公園や山野で花や葉は見かけるのに果実にはお目にかかれないということがよくあります。 アケビの名前の由来は、実が熟すと裂開する様子が口を開けているようだから「開け実」が変化して「アケビ」になったという説が有力です。他にも「開けつび(つびは女性器を指す古語)」が変化したという説もあります。アケビは漢字で書くと「木通」、これは漢方での生薬名です。アケビは水を良く通すつる植物であることから、名付けられたと言われています。

シュンラン

  • シュンランは、日本に古くから自生する野生のランで、シンビジウムの仲間です。江戸時代から古典園芸植物のひとつとして育種、栽培され、園芸種も豊富にあります。足元に光が差し込むような明るめの雑木林で、落葉樹の株元を好んで自生していますが、近年数が減少しています。 シュンランという名前にもあるように、開花時期は3月~4月の春です。地下にはいくつかのバルブが連なり、そこから細長い葉が出て、1本の茎に1つの花が開花します。まれに複数の花が咲くこともあります。 うつむくように花を咲かせる姿が、楚々とした野花のような風情を感じさせるランで、山野草として人気があります。

ニリンソウ

  • ニリンソウは、4月~5月に白い可憐な花を咲かせるキンポウゲ科の多年草。半日陰の湿地帯を好み、地下茎で増えていきます。群生地では、開花時は地面一面が白い花で覆われ、美しい光景を見ることができます。 Adobe Stock ニリンソウは、1本の茎から2輪の花を咲かせることから二輪草と呼ばれています。ただし、実際には花は必ず2輪とは限らず、中には1輪や3輪のものもあります。茎から2本ずつ長い茎を出し1輪ずつ開花し、2本目の花は1本目の花に寄り添うように遅れて咲きます。花びらのように見えるのは萼片で、枚数は5~7枚です。葉は葉柄を持たず、うっすらと斑があるのが特徴です。 ニリンソウは若葉を山菜として食用にできますが、トリカブトの若葉と似ていることから、誤食による事故例もあります。見分けがつかない場合は、むやみに口に入れるのは避けましょう。

キブシ

  • キブシは、日本の山野や雑木林、林縁などに自生する雌雄異株の落葉低木です。木五倍子という名前の由来は、果実が染料に使われていたフシ(五倍子)の代用品とされたことに由来します。 桜の開花より少し早い時期に長さ5~10cm程度の房状の花を、枝からぶら下がるように咲かせる姿が特徴的です。淡いクリーム色の花は地味ですが、山野の趣があり、茶花としても使用されます。

ツワブキ

  • ツワブキは、関東以南の海岸部や山林に自生するキク科の多年草。岩の上など厳しい環境でもたくましく育つことから、「石蕗」と表記されます。日本原産だけに育てやすく、塩害や日陰にも強い丈夫さが特長です。九州を中心に山菜として広く食用になっており、宮崎県・日南市では市の花に指定されています。 管理が楽で、日陰でも育ち、秋になるとキクに似た黄色い花を咲かせます。開花期間が長いため、個人宅をはじめ公園などにも植えられています。 ツワブキは古典園芸植物のひとつ。「葉芸」と表現される葉の形や形状、大きさ、斑などの柄にこだわった園芸品種がたくさん作出されています。葉芸は一年を通して固定されているものと季節によって斑などの出具合が変わるものがあります。最近は葉だけでなく、花も八重咲きや黄色以外の品種もあります。 盆栽として愛でられているほか、樹木の下草やグランドカバーとしても使われ、花の時期以外も葉の美しさが庭を彩ってくれる存在です。花のあとにタンポポのような綿毛をつけた種子が風に飛んでいくさまも風情があります。 

トリカブト

  • トリカブトは、キンポウゲ科トリカブト属に分類される北半球の温帯~亜寒帯原産の植物です。日本には約30種類ほどがあり、いずれも有毒です。日本三大毒草(トリカブト、ドクゼリ、ドクウツギ)の一つで、根を始めとした全草に毒があります。 毒を持つ植物の代表格として知られるトリカブトですが、実は生け花で広く用いられ、ポピュラーで育てやすい花です。毒草と聞いて栽培できるの? と思う方もいらっしゃると思いますが、花や葉の美しさから園芸品種が多く作出されおり、売買も育てるのも問題ありません。漢方では、附子(ぶし)という名前でトリカブトの根が生薬として使われています。 主に湿度が高い森に生えている多年草で、開花時期は8月~10月、冬は地上部を枯らして越冬します。20cmほどの矮性種から1mを超えるものまで、種によって草丈は様々です。名前の由来にもなったように、兜のように見える独特の袋状をした花を咲かせます。これはミツバチなど虫たちが奥まで入り込むことで効率的に授粉できるようにした工夫です。ただし、花粉にも毒があるので、トリカブトが咲く季節になると養蜂家たちはミツバチを巣箱から出さないようにするそうです。

スギナ(ツクシ)

  • スギナはトクサ科トクサ属のシダ植物で、春から夏にかけて青々とした細い葉を旺盛に繁らせます。春になると地面から顔を出すツクシは、スギナの胞子茎(ほうしけい)です。スギナとツクシは地下茎でつながっていて、スギナは光合成をする役割、ツクシは胞子を飛ばす役割を担っています。スギナはシダ植物なので花は咲きません。ツクシは、スギナの「花」のような存在ともいえます。 ツクシは、3月~4月頃、まだグリーンが少ない野原や河原の斜面などに顔を出します。筆を逆さに地面に挿したようなフォルムが印象的で、春の代名詞のような存在です。全体はベージュに近い色で、節に焦げ茶色の袴(ハカマ)が付いています。ツクシは春に地下茎から伸びてきて、胞子を飛ばすと枯れていきます。スギナはツクシより少し遅れて出てきて、夏が終わる頃まで旺盛に生育し、繁茂します。その後、秋に枯れて翌春また出てきます。 「つくし」や「土筆」は春の季語とされているほか、佃煮や卵とじなど、春の味覚として昔から楽しまれています。また、スギナは乾燥させてお茶にして楽しむことができます。  

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