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「LOVEGREEN編集部」が監修している植物|植物図鑑

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LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、幅広い植物ジャンルに精通したメンバーが在籍し、実際の栽培経験にもとづく花・植物の育て方や楽しみ方記事、お庭の取材記事、植物にまつわる企画などを配信しています。

コオニタビラコ

  • コオニタビラコは、キク科ヤブタビラコ属の野草で、短く「タビラコ」とも呼ばれます。秋に芽吹き、葉を展開させて冬を越し、春に花を咲かせる越年草で、休耕中の田んぼで葉を平たくロゼットに展開する姿から「田平子」と名付けられました。葉は羽のようなフォルム、縁は丸みを帯びいて、ナズナの葉に似ています。10cmほどに伸びた茎が枝分かれし、その先に直径5mm~1cmの黄色い花をまばらに咲かせます。目を奪われるような派手さはありませんが、かわいらしい野草です。 また、春の七草としても有名で「せり、なずな、はこべら、ほとけのざ、ごぎょう、すずな、すずしろ」のほとけのざとは、コオニタビラコのことです。この別名は、ロゼットに葉を展開させる様子を、仏様が座る蓮華座に見立てたことに由来します。七草粥などに入れて食用にするのは、花が咲く前の柔らかい葉の部分です。

アンズ

  • アンズは、バラ科サクラ属の落葉高木です。原産地は中国と推定されており、日本や中国からヨーロッパまで広く分布しています。中国では古くから食用や薬用に利用されてきた果物です。耐寒性が強く、日本では東北や長野県などの寒冷地での栽培が盛んです。 アンズは、桜よりも少し早く3月下旬から4月上旬にかけて淡いピンクや白の可憐な花を咲かせ、6月~7月に、中心に大きな種を持つ直径3~4cmほどの鮮やかなオレンジ色の実をつけます。1株でも結実しますが、2株以上あった方が実がなりやすくなるという特徴があります。実は生食もできますが酸味が強いため、ジャムやシロップ、ドライフルーツなどの加工品として親しまれています。また、種の中身は杏仁と呼ばれ、中国料理でおなじみ「杏仁豆腐」の原料にされています。 アンズは、春の訪れを告げる美しい花と、初夏に実る甘酸っぱい果実が魅力の果樹。一本あるだけで庭を華やかに彩り、収穫の喜びも与えてくれます。傷みが早く流通も少ないので、完熟のアンズの濃厚な香りと甘酸っぱさは、育てた人だけが味わえる特権です。

ヤツデ

  • ヤツデは、数本の幹が立ち上がる「株立ち」の姿で3~5mほどに成長する常緑低木です。長さ・幅ともに20~40cmにもなる大きな葉は、手のひらを広げたような「掌状(しょうじょう)」に深く裂け、縁には鋸(のこぎり)の刃のようなギザギザがあるのが特徴です。 秋から初冬にかけて、球状に多数のつぼみをつけ、5mmほどの白い小花が開花します。花の後は緑の実になり、次第に黒くなります。 ヤツデは古くから縁起の良い木として親しまれ、特に日陰に耐えることから裏庭には欠かせない庭木として重宝されてきた歴史があります。また、大きな手のような葉の形が人を招く姿を連想させることから、「千客万来」の願いを込めて玄関や店先などに飾られてきたようです。 ヤツデには「天狗の葉団扇(テングノハウチワ)」という別名もあります。漢字で書くと「八手」になりますが、裂ける枚数は7枚、9枚など奇数であることが多く、中には11枚のものもあります。 最近は、葉に斑(ふ)が入ったものや、絞り柄のような模様が入った印象的なカラーリーフの園芸品種も流通しています。丈夫で手間がかからないため、個人の庭だけでなく、公園樹や建物のエントランスの植栽など幅広く活用されています。

ホトケノザ

  • ホトケノザは、シソ科オドリコソウ属の野草。秋に芽吹き、葉を展開させた状態で冬を越し、春に開花して、夏には枯れていく越年草です。日本に自生する在来種で、田んぼや畑、畦、道路脇など、身近な場所で見かけます。子供のころに蜜を吸って遊んだ記憶がある方もいるのではないでしょうか。 葉のフォルムが仏様が座る蓮華座のように見えるところから「仏の座」と呼ばれるようになったというのが名前の由来です。他にも葉が段状につくことから「サンガイクサ(三階草)」という別名も持ちます。非常に強健で痩せ地でも育ちますが、肥沃な土壌のほうが花付きや葉の色つやが良くなります。花は、シソ科特有の唇(くちびる)のような形をした唇形花(しんけいか)で、昆虫が蜜を求めて下の花びらに乗ると、花が開く仕組みです。 ホトケノザは、閉鎖花を付けるという特徴があります。閉鎖花とは、花を咲かせずにつぼみの状態で受粉を済ませることを指します。花を咲かせる環境が整っていない季節でも種子を作る植物の生存戦略です。 タンポポのように遠くまで種子を飛ばす手段は持っていないので、種にエライオソームという脂質や糖質をまとわせ、それを好むアリに運んでもらうという方法と、こぼれ種という地味な方法で繁殖します。どちらにせよ、あまり遠くまで種は旅立っていきません。春の野原で群生している姿を見かけるのは、こういった理由からのようです。 春の七草のホトケノザとの違い コオニタビラコ ホトケノザという名前から、春の七草と混同する人がいますが、春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」という黄色い花を咲かせるキク科の植物です。シソ科のホトケノザには毒性はありませんが、食用にはされていないので食べない方が賢明です。 ホトケノザとヒメオドリコソウの違い ヒメオドリコソウ ホトケノザとよく似た花にヒメオドリコソウがあります。どちらもシソ科オドリコソウ属の越年草で、草丈も同じくらい、生えている場所も似ています。この2種の見分け方は、葉のフォルム、葉の付き方、花の色です。ホトケノザは葉が波打ったクッションのように丸く、ヒメオドリコソウは先が尖っています。さらに、ホトケノザは葉の上に花が咲きますが、ヒメオドリコソウは花が笠を被るように、花の上に葉があります。花の色も、ホトケノザは濃いピンクや赤紫、ヒメオドリコソウは淡いピンクです。

ミツバウツギ

  • ミツバウツギは、日本の山林に自生するミツバウツギ科の落葉高木。三葉空木という名前の由来は、葉が3枚の小葉からできていて、ウツギと同じ時期に花が咲くことによります。ウツギと名に付きますが、ウツギの仲間ではありません。アジサイと同じく、日本の梅雨に咲く花の一つです。 ミツバウツギは、枝から細く伸びた葉柄に3枚の先の尖った卵型の葉を対に展開させます。花が咲かない無花枝と咲く有花枝とがあり、有花枝は先端に白い小花を集合させて房状に咲かせます。一つ一つの花は1cm程度と小さく、全開しません。開きかけのようなフォルムで少しうつむくように咲く花は、楚々とした風情があり、見ていて飽きません。花には芳香があるので、木の下で花を眺めていると、ふわりと爽やかな香りが漂ってくることがあります。 花の後にできる実は風船状に膨らんでいて、中心で二つに分かれたような変わったフォルムをしています。秋に熟すとさやが割れて、種を落とします。冬になって落葉してもさやだけが枝に残っている姿を見かけることがあります。 幹は灰褐色で堅く、木釘や串の材として利用されてきました。また、春の若い葉にはごま油のような香りがあり、芽を摘んで和え物や天ぷらにして食べることができます。

ヒュウガミズキ

  • ヒュウガミズキは、マンサク科トサミズキ属の落葉低木。耐寒性・耐暑性ともに優れ、自然樹形で育てられ手間がかからないため、公園や公共空間の植栽にも利用されています。刈り込みにも強いため、生け垣として仕立てることも可能です。 株立ち状に生長し、株元からたくさんの枝を伸ばし、3月~4月には枝一面に淡い黄色の花がうつむくように多数開花します。派手さはありませんが楚々としてかわいらしい花で、切り花の「枝物」としても人気があります。 花が終わる頃に芽吹く葉も美しく、つぼみ、花、若葉、青葉、そして秋の紅葉と、一年を通して豊かな表情を楽しめます。低木でスペースを取らないため、小さなお庭にも最適です。

カキ

  • カキは、秋に鮮やかなオレンジ色の実を付ける落葉性の果樹で、民家の庭先で気軽に育てられています。古くから栽培されてきたため、品種数が多く、地方特有の品種もあります。 カキはひとつの株で雄花と雌花を咲かせるため1本でも結実しますが、雄花の多い品種を近くに植えておくと、より結実しやすくなります。5月~6月にとても地味な花を咲かせ、9月~11月に熟します。2年枝の先端2~3番目までの芽から伸びた新しい枝に実をつけるため、2年枝の先端を切り落としてしまうと、翌シーズンは実が楽しめなくなってしまう恐れがあります。

セリ

  • セリはセリ科の多年草で、水田や湿地などで自生しています。耐寒性があり、毎年収穫できる育てやすい野菜で春の七草の一つです。田の畔(あぜ)で摘むセリを田芹(たぜり)、野生のセリは野芹(のぜり)と呼ばれています。 春から夏にかけて、茎の根の際から這うようにつる状の茎(ランナー)が出て、各節から根が出てきます。花の季節は7月で、小さくて白い花が咲きます。 春に若い茎や柔らかい若葉を収穫します。種の発芽率が悪いため、苗から育てることが多く、スーパーで売っている根が付いているものを植えてもよく育ちます。別名根白草(ねしろぐさ)と言われるセリの根は、泥をしっかり落とすと、真っ白で美しく、独特の香りとシャキシャキとした食感が楽しめます。仙台のセリ鍋は、根まで楽しむ名物料理です。 自生している野生のセリを収穫して食したいところですが、有毒なドクゼリとの区別は、初心者にとっては難しいかもしれません。ちなみにドクゼリは草丈が食用のセリと比べて大きく、1mほどに達します。地下茎は緑色で、節間がタケノコのように中が空洞になっています。誤食すると、嘔吐、下痢、けいれん、呼吸困難などの症状があらわれるため、判断できない場合はむやみに食用として採取しないようにしましょう。

ジンチョウゲ

  • ジンチョウゲは、春の訪れを告げる香り高い花として知られています。春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、そして秋のキンモクセイを合わせて三大香木と称されます。 ジンチョウゲ科の常緑低木で、春先に小さな花が毬(まり)のような塊になって枝先に咲くのが特徴です。厳密には、花に見える部分は「花」ではなく「ガク」で、本当の花びらはありません。 中国原産で、日本でも室町時代にはすでに栽培されていたという記録が残る、歴史ある植物です。漢字の「沈丁花」という名は、花の香りが沈香(ちんこう)に似ていることと、十字型に開くガクの形が丁子(クローブ)に似ていることに由来します。 樹高は1~1.5mほどで、枝がよく分かれるため、特別な剪定をしなくても自然に丸く整った樹形を保ちます。雌雄異株で、結実すれば赤い実を付けますが、日本で流通している株の多くは雄株のため、実を見る機会は滅多にありません。なお、実は猛毒を含んでいるため、誤って口に入れないよう十分な注意が必要です。

ミカン

  • ミカンは、初夏に白くて香りの良い可憐な花を咲かせ、秋から冬の寒い時期にオレンジ色の甘酸っぱい果実を実らせます。コタツにミカンといわれるくらい、冬の家族団らんの象徴とされ、柑橘類の中では最もなじみのある種類です。ビタミンCを筆頭に栄養成分が豊富なので風邪の流行る季節のビタミン補給にぴったりの果実です。 日本の代表的なミカンといえば、温州ミカンCitrus unshiu(ウンシュウミカン)。温州ミカンは実つきがよくて育てやすいことや、手で簡単に皮がむけるので手軽に食べやすいという特徴があります。常緑性の低木で自家結実性があり、1本でも実をつけます。耐寒性はそれほど強くありませんが、暑さにはとても強いので暖地での栽培が向いています。
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