- マユミは、秋にかわいらしいピンクの果実を実らせるニシキギ科の落葉低木です。樹高は3m前後のものが多く低木に分類されますが、まれに5m以上に育つこともあります。名前の由来には諸説ありますが、枝にしなりがあり折れにくい材質で、弓の材料に使われたことから「真弓」と呼ばれるようになったと言われています。 ニシキギの仲間ですが、ニシキギに見られる枝の「翼(よく)」はありません。また、ニシキギの紅葉が燃えるような赤色であるのに対し、マユミは温かみのあるオレンジから赤色へと変化し、果実とともに美しいコントラストを見せてくれます。 初夏には黄緑色の小さな花が枝一面に咲き、花が終わると次第に緑色の果実が形成されます。葉と同化して目立ちにくいものの、初夏から夏にかけてのみずみずしい緑の果実も風情があります。 木にぶら下がるように実るピンクの果実は、熟すと4つに裂けて中から朱赤の種子が顔を出し、落葉後もしばらく枝に残ります。 日本原産の樹木のため耐寒性・耐暑性に優れ、病害虫も少なく育てやすいのが特徴です。庭木や公園樹、高木の根締め(足元の植栽)として幅広く利用されるほか、盆栽としても親しまれています。また、果実のついた枝ものは生花市場でも流通しています。 なお、マユミの果実や種子、葉、樹皮には有毒成分が含まれています。誤って口にすると下痢や嘔吐などを引き起こすおそれがあります。小さなお子様やペットがいるご家庭では、手の届かない高めの棚や花台に飾る、落果した果実はこまめに拾うなどの配慮をして安全に楽しみましょう。