シラー・ペルビアナ(オオツルボ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
シラー・ペルビアナ(オオツルボ)
学名

Scilla peruviana

英名
Cuban lily
和名
大蔓穂
別名・流通名
ワイルドヒヤシンス、星のソナタ(品種名)
科名
キジカクシ科
属名
オオツルボ属
原産地
北アフリカ、ヨーロッパ

シラー・ペルビアナ(オオツルボ)の特徴

シラー・ペルビアナは、キジカクシ科の球根植物です。秋に球根を植えると初夏に透明感のある青紫色の花が開花します。ひとつひとつの花は星のような形、王冠のような雄しべも魅力的です。基本種は青紫ですが白花もあります。

和名のオオツルボは、大きなツルボというのが由来です。鱗茎には有毒成分があり、学名のScillaはギリシャ語の有毒を意味する言葉にちなみます。

耐寒性があり、水はけが良い場所なら数年間は植えっぱなしで管理できる手入れが楽な植物です。分球し年々花数が増えるので、庭や花壇、落葉樹の株元などに植えると初夏の庭の彩りになります。1本の茎に複数の小さな花が集合し、下から徐々に開花します。花持ちが良いため切り花としても楽しむことができます。

 

 

シラー・ペルビアナ(オオツルボ)の詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 20~30cm
耐寒性 強い
花色 青紫、白
開花時期 5月~6月

シラー・ペルビアナ(オオツルボ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

シラー・ペルビアナ(オオツルボ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。

用土

水はけの良い土を好みます。すでに一般的な草花が咲いている土なら、そのまま植え付け可能です。土が酸性に傾いている場合は、事前に有機石灰などで土壌を改良しておきましょう。

鉢植えは、草花用か球根用の培養土で栽培可能です。

シラー・ペルビアナ(オオツルボ)の育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付けたらたっぷりと水を与え、その後は降雨に任せます。

鉢植えは、鉢の表面が乾いたらたっぷりと水やりをするようにします。過湿になると球根が腐るので、水のやりすぎに注意します。花の開花後、葉が枯れるまでは水やりをし、葉が枯れてきたら夏場は断水します。秋になり芽が動き出したら水やりを再開しましょう。

肥料

地植えは、すでに草花が咲いている土なら無肥料でも育ちます。与える場合は、花後に緩効性肥料を株元に置きます。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

シラー・ペルビアナ(オオツルボ)の詳しい育て方

選び方

花色は青紫と白花種があります。球根は夏から秋にかけて出回ります。カビの生えていないきれいな球根を選びましょう。

植え付け

10月~11月が球根の植え付け時期です。近年は10月になっても夏日になることがあるので、植え付け時期は朝晩の気温が下がり、紅葉が色づきだした頃を目安にするとよいでしょう。

植え付けの深さは、地植えは5cm、鉢植えは3cm程度が目安です。

数年は植えっぱなし可能な球根植物です。分球していくので株間は20cm程度あけましょう。鉢植えは5~6号鉢に1球が目安です。

植え替え・鉢替え

地植えは植えっぱなしで分球して増えるため、数年は植え替えの必要はありません。花が少なくなってきたら、地中部分で球根が混み合っている可能性があるため、掘り起こして植えなおします。

鉢植えは根詰まりを起こすと咲かないため、2~3年に一度、秋になり芽が動き出したら植え替えるとよいでしょう。

canva シラー・ペルビアナ オオツルボ

5月~6月に開花します。1本の花茎に小さな花が集合し、傘のような見た目をしています。花はいっぺんには開かず、下部分から上に向かって咲き進むため花もちが良く、切り花としても楽しめます。

すべての花が終わったら、花茎のみカットします。鉢植えは葉が黄色く枯れてくるまでは水やりを続け、地上部分がなくなった夏は断水します。

夏越し

夏は休眠期で地上部分はなくなります。水はけが良い場所なら植えっぱなしで管理可能です。

鉢植えは、葉が枯れたら雨があまり当たらない風通しの良い軒下などに移動し断水します。

冬越し

耐寒性があるので戸外で栽培可能です。ただし霜には弱いため、寒冷地ではマルチングなどをして霜対策をすると安心です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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