ナルコユリとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ナルコユリ
学名

Polygonatum falcatum

和名
鳴子百合
科名
クサスギカズラ科(キジカクシ科)
属名
ナルコユリ属
原産地
日本、朝鮮、中国

ナルコユリの特徴

ナルコユリは山林や草原に自生する多年草で、初夏に茎にぶら下がるようにつく白い花が開花します。大型で生長すると1m近くになることもあります。丈夫で適した場所に植えれば、特に手入れの必要はありません。

花茎は株元から地面に対して水平に伸び、学名のfalcatum=鎌状は茎の伸び方にちなみます。鳴子百合の鳴子は、葉の付け根からぶら下がるようにつく様子が、田んぼに近づく鳥を追い払うための鳴子に似ていることが由来です。

なお、昔から「ナルコユリ」「ナルコラン」「ナルコ」の名で花屋さんで売られている斑入りの葉ものは、ナルコユリでもランでもなく、アマドコロPolygonatum odoratumであることが多いようです。

両者は葉の幅、花数、茎の形で見分けることができます。葉はナルコユリの方がアマドコロより細長く、茎はナルコユリは円形、アマドコロは角ばった形をしており、茎を触って確かめるのが一番簡単な見分け方です。

花は、ナルコユリは葉の脇から3~5つ程度の花をつけるのに対して、アマドコロは1~3つ程度と花数が少なめです。

ナルコユリの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 50~80cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色
開花時期 5月~6月

ナルコユリの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

ナルコユリの栽培環境

日当たり・置き場所

風通しの良い半日陰が適しています。真夏に強い日差しが長時間当たる場所は避けましょう。

用土

水はけのよい肥沃な土壌であれば特に土を選びません。

鉢植えは、草花用の培養土で栽培可能です。

ナルコユリの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。真夏に極端に乾燥する日が続くような時は与えます。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたタイミングで水やりを行います。

肥料

過肥の必要はありません。

鉢植えは、春から初夏と秋に緩効性化成肥料を施す程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

ナルコユリの詳しい育て方

選び方

葉に傷みがない苗を選びましょう。

流通名が混乱しているようで、斑入りナルコユリの名で出回っているものはアマドコロであることが多いようです。育て方に大きな違いはありませんが、草丈、花数などが違うので、ナルコユリにこだわりがある場合は、山野草専門店などで学名で探すとよいでしょう。

植え付け

霜の降りる時期や真夏以外の春から初夏、秋が植え付け適時です。大きくなる多年草なので、隣の植物との間隔には余裕をもって植え付けましょう。

植え替え・鉢替え

地植えは数年は植えっぱなしで問題ありません。花が咲かなくなるなどの症状がある場合は株分けをかねて植え替えましょう。

鉢植えは数年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

初夏に白い花が開花し、開花後に黒みを帯びた実が結実します。実は毒性があるため食べることはできません。

夏越し

鉢植えは、風通しの良い半日陰程度の場所に鉢を移動させましょう。

冬越し

冬は地上部分はなくなります。

春になると再び株元から新芽を出します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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