ギンバイカ(マートル)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ギンバイカ(マートル)
学名

Myrtus communis

英名
Myrtle
和名
銀梅花
別名・流通名
マートル
科名
フトモモ科
属名
ギンバイカ属
原産地
地中海沿岸

ギンバイカ(マートル)の特徴

ギンバイカ(マートル)は、梅の花に似た白い小さな花をたくさん咲かせる常緑低木です。花が梅に似ていることから「銀梅花」という名が付けられました。

冬にはオリーブに似た黒い実を付けます。ギンバイカ(マートル)は花や実が美しいだけでなく香りも良いため、「ギンコウバイ(銀香梅)」と呼ばれることもあります。光沢のある卵形のグリーンの葉にも芳香があり、ハーブとして肉料理などに使われます。精油にも用いられ、ハーブとして扱われる場合は「マートル」という名前で流通しています。

丈夫で育てやすく、病害虫の心配もありません。日当たりの良い場所に植えると花付きが良くなります。関東以西では屋外で越冬できるため、鉢植えだけでなく庭木やシンボルツリーとして人気があります。常緑で葉の密度も高く、刈り込みにも耐えるので、生垣やトピヤリーの素材としてもよく使われます。

ギンバイカ(マートル)は、ヨーロッパでは古くから神聖な樹とされ「祝いの木」とも呼ばれて結婚式にも使われてきました。現在も結婚式の装飾や花嫁のブーケの材料にギンバイカ(マートル)が使われています。

同じフトモモ科の植物にギンバイカ(マートル)と名前が似ているレモンマートルがありますが、ギンバイカ(マートル)はギンバイカ属、レモンマートルはバクホウシア属の別の植物です。

ギンバイカ(マートル)の詳細情報

園芸分類 庭木
草丈・樹高 1~3m
耐暑性 強い
花色
開花時期 5月~6月

ギンバイカ(マートル)の種類

斑入りギンバイカ(マートル・バリエガータ)

葉に乳白色の縁取りがある斑入りタイプです。枝の伸びや花数はギンバイカ(銀梅花)より少ないですが、花の季節以外でも美しい斑入りの葉が楽しめる魅力があります。

ヒメギンバイカ(姫銀梅花)

樹高が1mほどで、葉も小さく比較的コンパクトに栽培できる品種。別名ドワーフマートルとも呼ばれます。

ギンバイカ(マートル)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花
結実

ギンバイカ(マートル)の栽培環境

日当たり・置き場所

ギンバイカ(マートル)は日当たりの良い場所を好みます。日当たりの良い場所に植えると花付きも良くなります。

耐寒性はありますが、寒冷地では霜に当たらないような場所を選びましょう。

用土

ギンバイカ(マートル)は市販の培養土で問題なく育ちます。

ギンバイカ(マートル)の育て方のポイント

水やり

地植えのギンバイカ(マートル)は根付いてからは特に水やりの必要はありません。

鉢植えのギンバイカ(マートル)は表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。

肥料

過肥にする必要はありません。花付きが悪くなってきたら、有機肥料を施します。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

ギンバイカ(マートル)の詳しい育て方

選び方

葉に光沢があり、主幹がしっかりとしたものを選びましょう。枝が徒長しているような苗木は避けるようにしましょう。

植え付け

ギンバイカ(マートル)の植え付けは、真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に腐葉土をたっぷりと漉き込んでから植え付けましょう。

剪定・切り戻し

ギンバイカ(マートル)は、夏には翌年の花芽の準備を始めます。花後、早めに剪定するようにしましょう。その他は脇から出てきた細かい枝を整理する程度にします。

植え替え・鉢替え

ギンバイカ(マートル)の植え替えは、真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に行います。

ギンバイカ マートル

5月~6月に梅に似た白い花を枝一面に咲かせます。

収穫

ギンバイカ マートル 実

10月~11月に黒いオリーブに似た果実を付けます。

冬越し

ギンバイカ(マートル)は常緑です。特に必要な冬越しの作業はありません。霜が多い場所では霜除けを行うようにしてください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ギンバイカ(マートル)は挿し木で増やせます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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