ギンバイカ(マートル)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ギンバイカ(マートル)
- 学名
Myrtus communis
- 英名
- Myrtle
- 和名
- 銀梅花
- 別名・流通名
- マートル
- 科名
- フトモモ科
- 属名
- ギンバイカ属
- 原産地
- 地中海沿岸
ギンバイカ(マートル)の特徴
ギンバイカ(マートル)は、初夏に白い小さな花を咲かせるフトモモ科常緑低木。花が梅に似ていることから「銀梅花」という名が付けられ、冬にはオリーブに似た黒い実を付けます。花や実が美しいだけでなく、香りも良いため、「ギンコウバイ(銀香梅)」と呼ばれることもあります。
花、葉、実は、ハーブとして利用され、肉料理などの香りづけ、精油の原料やポプリの材料として利用されています。ハーブとして扱われる場合は「マートル」という名前で流通しています。
丈夫で育てやすく、病害虫の心配もありません。関東以西では屋外で越冬できるため、鉢植えだけでなく庭木やシンボルツリーとして人気があります。常緑で葉の密度も高く、刈り込みにも耐えるので、生垣やトピヤリーの素材としてもよく使われます。つやのある小さな葉が密集した枝は、枝物花材として「祝いの木」や「ギンバイカ」の名で流通しています。
なお、フトモモ科の植物に名前が似ているレモンマートルがありますが、ギンバイカ(マートル)はギンバイカ属、レモンマートルはバクホウシア属のため、分類的には別の植物です。
ギンバイカ(マートル)の詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
---|---|
草丈・樹高 | 1~3m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月~6月 |
ギンバイカ(マートル)の種類
斑入りギンバイカ(マートル・バリエガータ)
葉に乳白色の縁取りがある斑入り種。枝の伸びや花数はギンバイカ(銀梅花)より少ない。
ヒメギンバイカ(姫銀梅花)
樹高が1mほどで、葉も小さく比較的コンパクトに栽培できる矮性品種。別名ドワーフマートルとも呼ばれている。
ギンバイカ(マートル)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
結実 |
ギンバイカ(マートル)の栽培環境
日当たり・置き場所
ギンバイカ(マートル)は、日当たりの良い場所を好みます。日当たりは、花付きに影響します。
耐寒性はさほど強くないため、冬に風の通り道になるような場所への植え付けは避けましょう。関東以西では屋外で越冬可能です。
用土
水はけの良い中性~アルカリ性の土を好みます。土が酸性に傾いている場合は、苦土石灰などで土壌改良をしてから植え付けましょう。
鉢植えは、市販の草花やハーブ用の培養土で問題なく育ちます。
ギンバイカ(マートル)の育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料
地植えは、寒肥として2月頃、緩効性肥料もしくは油粕などの有機肥料を株周辺に埋めておきます。
鉢植えは、3月に緩効性肥料もしくは油粕などの有機肥料を株元にまきます。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ギンバイカ(マートル)の詳しい育て方
選び方
葉に光沢があり、主幹がしっかりとしたものを選びましょう。品種によって樹高などが違います。こだわりのある方は、確認して購入しましょう。
植え付け
ギンバイカ(マートル)の植え付けは、真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に腐葉土をたっぷりと漉き込んでから植え付けましょう。
苗木はポット苗サイズから流通しています。ポット苗で購入した場合は、いきなり地に下ろさず、少しずつ鉢を大きくしてから植え付けるとよいでしょう。
剪定・切り戻し
ギンバイカ(マートル)は、夏には翌年の花芽の準備を始めます。樹形を整える剪定は、花後に行います。それ以外の時期も、細かい枝や不要枝などの剪定は可能です。
植え替え・鉢替え
真夏と真冬を避けた、春か秋が適期です。
花
5月~6月に梅に似た白い花を枝一面に咲かせます。
収穫
10月~11月に黒いオリーブに似た果実を付けます。
冬越し
ギンバイカ(マートル)は、常緑です。特に必要な冬越しの作業はありません。霜が多い場所では霜除けを行うようにしてください。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ギンバイカ(マートル)は、挿し木で増やすことができます。
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