ギンバイカ(マートル)の育て方|植物図鑑
- 植物名
- ギンバイカ(マートル)
- 学名
Myrtus communis
- 英名
- Myrtle
- 和名
- 銀梅花
- 別名・流通名
- マートル
- 科名
- フトモモ科
- 属名
- ギンバイカ属
- 原産地
- 地中海沿岸
ギンバイカ(マートル)の特徴
ギンバイカ(マートル)は地中海沿岸原産の常緑低木です。春に花びらが5枚の梅に似た花を咲かせるところから、和名を銀梅花(ギンバイカ)と言います。ハーブとして扱われる場合は「マートル」という名前で流通しています。
冬にはオリーブに似た黒い果実を付けます。光沢のある明るいグリーンの葉には芳香があり、ハーブとして肉料理などに利用される他、ギンバイカ(マートル)の精油も人気があります。ギンバイカ(マートル)は古代ギリシャを始め、ヨーロッパでは昔から神聖な樹とされてきました。「祝いの木」とも言われ、ヨーロッパでは昔から結婚式で使用されてきました。日本でも枝もの花材として流通しています。
常緑で葉の密度も高いことから生垣としてもよく利用されます。斑入りの品種「バリエガタ」は、より柔らかい印象を与えます。また、樹高が1mほどで、葉も小さく比較的コンパクトに栽培できるヒメギンバイカ(姫銀梅花)という品種もあり、別名ドワーフマートルとも呼ばれています。
同じフトモモ科の植物にギンバイカ(マートル)と名前が似ているレモンマートルがありますが、ギンバイカ(マートル)はギンバイカ属、レモンマートルはバクホウシア属の別の植物です。
ギンバイカ(マートル)の詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
---|---|
草丈・樹高 | 1~3m |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 5月~6月 |
ギンバイカ(マートル)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 | ||||||||||||
結実 |
ギンバイカ(マートル)の栽培環境
日当たり・置き場所
ギンバイカ(マートル)は日当たりの良い場所を好みます。日当たりの良い場所に植えると花付きも良くなります。
耐寒性はありますが、寒冷地では霜に当たらないような場所を選びましょう。
用土
ギンバイカ(マートル)は市販の培養土で問題なく育ちます。
ギンバイカ(マートル)の育て方のポイント
水やり
地植えのギンバイカ(マートル)は根付いてからは特に水やりの必要はありません。鉢植えのギンバイカ(マートル)は表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。
肥料
過肥にする必要はありません。花付きが悪くなってきたら、有機肥料を施します。
病害虫
特に目立った病害虫の被害はありません。
ギンバイカ(マートル)の詳しい育て方
選び方
ギンバイカ(マートル)は葉に光沢があり、主幹がしっかりとしたものを選びましょう。枝が徒長しているような苗木は避けるようにしましょう。
植え付け
ギンバイカ(マートル)の植え付けは、真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に行います。腐葉土をたっぷりと漉き込んでから植えつけます。
剪定・切り戻し
ギンバイカ(マートル)は、夏には翌年の花芽の準備を始めます。花後、早めに剪定するようにしましょう。その他は脇から出てきた細かい枝を整理する程度にします。
植え替え・鉢替え
ギンバイカ(マートル)の植え替えは、真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に行います。
花
ギンバイカ(マートル)は5月~6月に梅に似た白い花を枝いっぱいに咲かせます。
収穫
ギンバイカ(マートル)は秋、10月~11月に黒いオリーブに似た果実を付けます。
冬越し
ギンバイカ(マートル)は常緑です。特に必要な冬越しの作業はありません。霜が多い場所では霜除けを行うようにしてください。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ギンバイカ(マートル)は挿し木で増やせます。