ラムズイヤーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ラムズイヤー
学名

Stachys byzantina

英名
Lamb’s ears
科名
シソ科
属名
イヌゴマ属
原産地
トルコ、イラン

ラムズイヤーの特徴

ラムズイヤーは、英名(Lamb’s ears=羊の耳)の名前の通り、ビロードのような柔らかな肌触りの葉が独特な多年草のハーブです。厚みがありふわふわとしたシルバーグリーンの株は、庭に植えると広がるように生長し、さまざまな木々やバラ、草花類と相性が良く、隣の植物を引き立てます。広がるように生長するのでグランドカバーとして使われることもあります。

初夏に穂状に伸びた茎に紫やピンクの小さな花を咲かせます。花や葉は、生花やドライフラワーとしても利用されています。

寒さには強く、基本的には丈夫な植物ですが、日本のような高温多湿や蒸れを嫌うため、夏の管理には工夫が必要です。

ラムズイヤーの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30cm~1m程度
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 紫、ピンク
開花時期 5月~7月頃

ラムズイヤーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

ラムズイヤーの栽培環境

日当たり・置き場所

ラムズイヤーは日当たりと風通しが良い場所での栽培が適しています。日光が足りないとヒョロヒョロと徒長するので注意しましょう。基本的に日当たりを好みますが、真夏の西日が長時間当たる場所への植栽は避けましょう。また、雨水がたまるような場所への植え付けは不向きです。

用土

多湿を嫌うため、水はけが良い場所に植え付けましょう。

鉢植えは、草花用の培養土かハーブ用の培養土で問題なく育ちます。

ラムズイヤーの育て方のポイント

水やり

地植えのラムズイヤーは、根付いてからは雨にまかせて問題ありません。

鉢植えのラムズイヤーは、土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水をやりましょう。

ラムズイヤーの葉は水に濡れすぎるとしみができるので、なるべく葉には水をかけないようにしましょう。

肥料

肥えた土であれば無肥料でも育ちます。生長が思わしくない場合のみ与えましょう。

鉢植えは、元肥を入れたあとは春と秋に緩効性肥料を与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害は少ない植物です。

風通しが悪いと、アブラムシがつくことがあります。

高温多湿の状態が長く続くと、うどんこ病を発症することがあります。うどんこ病は葉の表面が真っ白になってしまい光合成が出来なくなる病気です。こまめに葉の様子をチェックし、早めに対処しましょう。

ラムズイヤーの詳しい育て方

選び方

ラムズイヤー

葉の一枚一枚が生き生きとして、徒長していない苗を選びましょう。

 

ラムズイヤー  シソ科 耐寒性多年草 観賞期:周年 開花期:5~6月 花色:紫 草丈:20cm 日なたと水はけのよい用土を好みます。枯葉を取り除いて蒸れを防ぎましょう。長めの花茎の先端から付近の節に小さな紫色の花を咲かせます。花茎は花後早めに切ります。ラムズイヤー(子羊の耳)という名は、ふわふわした葉の感触と形によります。

ラムズイヤーの葉の色はシルバーグリーンですが、品種によって、白が強いもの、緑が強いものなど、緑色のトーンに違いがあります。好みの品種を選びましょう。

植え付け

ラムズイヤーは横に広がるように生長する性質です。隣の植物との間隔は十分に取りましょう。また、花が咲いている時期と咲いていない時期では草丈に違いがあります。花壇や庭に植える場合は、どちらの状態の時にも隣の植物と合う場所に植え付けると常に調和した空間になります。

仕立て方

横に広がるように生長するのでグランドカバーとしても利用できます。

剪定・切り戻し

ラムズイヤーは高温多湿を嫌います。株が込み合いすぎると蒸れで枯れこむ原因になるので、様子を見て全体の半分~1/3程度切り戻し、常に風通しの良い株に仕立てましょう。

開花前に大幅な切り戻しをすると、花芽を切ってしまうことになります。花を楽しみたい方は、花後に行いましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えのラムズイヤーは2~3年で大きくなります。鉢が根で回ったら、春に1~2回り大きな鉢に植え替えましょう。

ラムズイヤー

ラムズイヤーは初夏に開花します。花が終わったら株元で花茎を剪定しましょう。

花穂をドライフラワーにしたい場合は、開花まもないうちに剪定した方が美しいドライフラワーに仕上がります。

夏越し

日本のような高温多湿が苦手で、梅雨や長雨の時期に蒸れて枯れこむことがあります。梅雨前に込み合った部分を切り戻し、風通しの良い状態で夏を越しましょう。

鉢植え栽培は、雨の多い季節は雨が長時間当たらない場所へ移動するとよいでしょう。

冬越し

寒さには強い性質ですが、寒冷地は凍結対策として敷きワラなどでマルチングをするとよいでしょう。

寒さで葉は枯れこみますが、冬でも地上部分の葉を確認できます。春になり再び株元から芽吹いてきたら、枯れた葉を取り去り更新させましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと株分け、挿し芽でふやすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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