フィカス・ウンベラータの育て方|植物図鑑

植物名
フィカス・ウンベラータ
学名
Ficus umbellata
英名
umbellata
科名
クワ科
属名
フィカス属
原産地
熱帯アフリカの低地

フィカス・ウンベラータの特徴

フィカス・ウンベラータは熱帯アフリカの低地が原産の常緑樹です。葉が広く、ハート型をしており人気の高い観葉植物です。

ウンベラータは美容室や各種サロン、雑貨屋、インテリアショップ、オフィスグリーンなどの定番の観葉植物となっており、CMや雑誌、マンション広告などにもウンベラータが出ており「ハイグレードな暮らし」をイメージさせる観葉植物となっているようです。

ウンベラータは強健で日本の気候にも馴染みやすく、育てやすい観葉植物と言われています。生長も遅くはないので、しっかり仕立てると非常に美しい草姿になります。

フィカス・ウンベラータの詳細情報

園芸分類 観葉植物
耐寒性 やや弱い
耐暑性 強い
開花時期 環境に依る

フィカス・ウンベラータの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料

フィカス・ウンベラータの栽培環境

日当たり・置き場所

日光
ウンベラータは日光が好きなので、出来るだけ日当たりのいい場所に置くようにします。
【屋外】
ウンベラータは春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、30%~50%の遮光をしてください。遮光率はそれぞれの環境に合わせて調整してください。
気温が高ければ高いほど葉焼けは起きやすくなるので、40℃を超える場合は日陰に移すことをおすすめします。
遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。

【屋内】
耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、ウンベラータは日光をが好きで、日光がよく当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。
室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。

【置き場所】
ウンベラータは耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫です。 ただし、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。

温度

ウンベラータは高温には強い植物ですが、低温には弱いので、5℃以下にならない様に気をつけましょう。
ベランダ等でウンベラータを育てられている方は、外の気温が15℃ぐらいからは室内に取り込んで下さい。
気温が15℃前後になると生長が緩慢になります。

用土

ウンベラータは高温多湿を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。
そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。
自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。

フィカス・ウンベラータの育て方のポイント

日常の管理

ウンベラータの葉は大きく、広いためホコリが積もりやすいです。そのため、2、3日に一回程度のペースで掃除してください。また、枯れた葉などを取り除いて下さい。

水やり

ウンベラータは寒さに弱いので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。
【気温が15℃以上のとき】
主に春~秋の生長期では土の表面が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。

【気温が15℃以下のとき】
ウンベラータは気温が15℃前後を切ってくると生長が緩慢になってきます。そのため、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。具体的には、表面の土が乾燥してから2~3日経ってから水やりをしてください。
ウンベラータを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。
水やりの回数を減らしてウンベラータの葉が萎れてきたりするようならば水やりの回数を増やすなど調整してください。

【葉水】
ウンベラータは葉が乾燥しやすいのでマメに葉水を行って乾燥を防止してください。
また、葉水は乾燥を防ぐだけでなくハダニやアブラムシなどの害虫を予防する意味もあるので、毎日1回は霧吹きなどでするようにしましょう。

肥料

ウンベラータは基本的に肥料は無くても育ちますが、与えた方が生長がはやくなります。
冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

【ハダニ】
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。

【アブラムシ】 アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがウンベラータの中に侵入し、病気を発症させます。
また、小さな株は発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。

【カイガラムシ】
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。

【ナメクジ】
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、小さい株の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。

【ダンゴムシ】
柔らかい花芽や新葉、根、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにウンベラータを置いている場合は注意が必要です。

【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。

フィカス・ウンベラータの詳しい育て方

選び方

ウンベラータを買う時は必ず病害虫に注意してください。
ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々ウンベラータが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。
ウンベラータはそのハート形の大きな葉が特徴なので、出来るだけ葉が健康的で大きく、枝ぶりの良いものを選んでください。

種まき

ウンベラータの種を入手したらピートモスや種まき用の土を使って種をまきます。
種まきをする時期は4月~6月の暖かい時期がおすすめです。常に土の表面が湿ってるようにして半日陰の風通しの良い場所に置いて下さい。

植え付け

ウンベラータの植え付けは5月~6月の暖かい時期に行ってください。挿し木(茎伏せ)は湿度の高い6月頃がおすすめです。 6月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。
根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

剪定・切り戻し

ウンベラータは春~秋が生長期にあたるので、春~秋の間に剪定します。
古くなってきた葉や邪魔な葉は思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。
ウンベラータを始めとしたフィカス属の樹液には人体にあまり良くない成分が含まれており、触れてしまうと体質によっては皮膚がかぶれてしまうことがあります。
そのため、グローブやゴム手袋などをして触れないようにしてください。また、触れてしまった場合は流水でよく流してください。
剪定した葉は花瓶などに生けたりすると、葉が大きいためインテリアとしても抜群の存在感を出してくれるのではないでしょうか。

植え替え・鉢替え

ウンベラータは植え替えをしないでいると鉢が根でパンパンになってしまい根詰まりを起こしてしまいます。
そのため、環境にもよりますが1~2年に1度1回り大きい鉢に植え替えをする必要があります。
水はけの良い土を使って植え替え、鉢底にはしっかりと鉢底石を入れてください。
ウンベラータの植え替え時期は5~6月頃が最適です。

ウンベラータはイチジク属に分類されている植物なので、花らしい花は咲かせずに、花嚢と呼ばれる袋状の器官の中に花を咲かせています。
また、ウンベラータの花は幹や枝に直接生えてくるので、気づかないことも多いようです。赤色のイチジクのようなものが幹に付いていたら、それはウンベラータの花かもしれませんね。

収穫

ウンベラータは結実すれば種を収穫出来ますが、花の形が特殊なため難しいようです。

夏越し

屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。30~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。
水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。
午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に1度のペースで行うと夏バテを防止できます。

冬越し

気温が15℃以下になったらウンベラータの生長が緩慢になるので、水やりを土が乾燥してから2~3日後に行うようにします。
気温が5℃を切ると枯れてきてしまうので、切らないように15℃前後になったら室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。
ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木と取り木によって、殖やすことができます。タイミングはいずれの場合も5~6月です。
挿し木は2~3節分切って、下の葉を取ってから挿します。取り木は、節のすぐ下を環状剥皮(皮だけを剥ぐ)し、周辺を濡らしたミズゴケで巻きます。
ウンベラータは葉が大きいため、挿し木をする場合は葉を1/2~1/3程度残して切り取ってしまいます。
葉を切り取るのは蒸散(葉から水分が蒸発するのこと)する量を減らすためです。

病害虫の駆除

ハダニアブラムシナメクジカイガラムシダンゴムシはLOVEGREEN内の記事で詳しく紹介されているのでご覧ください!

バッタは見つけ次第割りばしなどを使い捕殺するか、防虫ネットをお使いください。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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