ニゲラの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ニゲラ
- 学名
Nigella
- 英名
- Love in a mist
- 和名
- 黒種草
- 科名
- キンポウゲ科
- 属名
- クロタネソウ属
- 原産地
- 南ヨーロッパ
ニゲラの特徴
ニゲラは原産国は地中海沿岸と西アジアの、秋蒔き一年草の草花です。春から初夏にかけて花が咲き、花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感がある草花です。繊細そうな姿をしていますが、性質は強く、環境が合えば、こぼれ種でも増えます。花びらに見える部分はガク片で、本来の花びらは退化して目立たない形状です。
ニゲラという名はラテン語の「Niger ・黒い」からきています。
和名はクロタネソウと言います、花後にバルーン状の果実が膨らみ、中に黒い種が出来る事からこの名前がつきました。
ニゲラの品種はたくさんあり、年々新品種が作り出されています。園芸店では苗ものとして、生花店では切り花としても流通が増え花以外にも種が入った実の状態でも出回っています。
ニゲラの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30cm~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
花色 | 白、ピンク、ブルー、紫、複色 |
開花時期 | 4月~7月上旬 |
ニゲラの種類

ニゲラ・アフリカンブライド
ニゲラの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
収穫 | ||||||||||||
種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
肥料 |
ニゲラの栽培環境
日当たり・置き場所
ニゲラは日当たりと風通しがよく、水はけがよい場所で育てましょう。
用土
ニゲラは水はけと通気性が良く適度な保水がある土を好みます。
小粒の赤玉土と腐葉土、軽石を配合した土か市販の草花用の培養土を使用しても良いでしょう。庭植えにする場合、ニゲラは酸性用土を嫌う為、酸性土壌の可能性がある場合は有機石灰などで中和してから植え付けましょう。
ニゲラの育て方のポイント
水やり
ニゲラは庭植にした場合、根付いてからは水やりの必要はありません。
鉢植えのニゲラは土の表面が渇いたらたっぷりと与えるようにしましょう。
ニゲラは蒸れには弱いので、花や葉にはなるべく水がかからない様に土にかけるようにして水やりしましょう。
肥料
ニゲラは暖効性化成肥料を元肥に混ぜます。鉢植えの場合は液体肥料が暖効性化成肥料を定期的に与えるとよいでしょう。
時期は春に植え付ける場合は3~4月、秋の植え付けの場合は10~11月に与えます。
庭植えの場合は元肥を混ぜておきましょう。その後は追肥の必要はありません。
病害虫
ニゲラはアブラムシが着くことがあります。おもに植物の新芽やつぼみに群生して、植物の汁を吸い、生育を阻害します。さらに、ウィルス病を媒介するため植物にダメージを与え、大量のアブラムシに侵された場合は枯れてしまう場合があります。早期発見が肝心です。見つけたら駆除するかアブラムシがつく前に予防すると良いでしょう。
ニゲラの詳しい育て方
選び方
ニゲラは移植を嫌う直根性の植物です。苗で購入するときは、葉っぱが緑で生き生きとしている若い苗を選びましょう。
「直根性」とは根っこが地中深く枝分かれすることなく、まっすぐに伸びていく性質のことをいいます。地中深く伸びた後に分岐するものもありますが、基本的には太い根が下に伸びていく性質です。そのため直根性の植物は、太い根を少しでも痛めてしまうと植物のダメージが大きく、うまく根付きません。このことから植え替えの時に注意が必要な植物と言えます。買ってきた苗を植え付ける際には、根をほぐさず、そのまま土に埋める感じで植え替える注意が必要です。
種まき
ニゲラは直根性の植物で移植を嫌う性質なので、直まきでの種まきが適しています。また、ニゲラは嫌光性なので種に光が当たっていると発芽しない性質です。種を蒔いたら必ず覆土をすることが大切です。
植え付け
ニゲラは直根性なので直まきでの種まきが望ましい植物です。苗の移植、植え付けの際は、根を傷つけないように注意しながら植え付けます。根が傷つくと枯れてしまいます。
剪定・切り戻し
ニゲラは一年草なので大幅な剪定は必要がありませんが、花が終わった後に種をつけると花が少なくなるので、種をとる必要がないなら終わった花は摘み取ったほうが開花期間が多少伸びます。
植え替え・鉢替え
ニゲラは直根性の一年草のため植え替えはしない方が良い植物です。
花
ニゲラは4月~7月上旬くらいまで開花します。
収穫
ニゲラは花とバルーン状に膨らんだ種の入った実を切り花やドライフラワーとして利用できます。
夏越し
ニゲラは梅雨前までの開花期間なので夏越しの必要は特にありません。
冬越し
ニゲラは寒さには強いですが蒸れには弱いので、冬場の水やりは与えすぎないように注意しましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ニゲラは種で増やす事が出来ます。ニゲラの種は花が終わるとバルーン状の風船のような丸い袋になりその中に黒い種をつけます。
種を収穫したら秋にまきましょう。