- タマネギ(玉ねぎ)の起源は古く、中央アジアといわれていますが、野生種については未だ発見されていないため、原産地が特定できていません。
ピラミッド建設時代にはエジプトで栽培され、建設に従事する労働者に「にんにく」、「だいこん」と一緒に「タマネギ」が配給されていたという記録が残されています。
タマネギ(玉ねぎ)は日本へは江戸時代に南蛮船によって長崎に伝えられますが、観賞用にとどまり、あまり普及しませんでした。
本格的にタマネギ(玉ねぎ)の栽培が始まったのは明治時代で、コレラが流行した際に「タマネギ(玉ねぎ)を食べるとコレラにかからない」という噂が広まり、その後広く食べられるようになったと言われています。
ちなみに、日本で一番タマネギ(玉ねぎ)を生産されているのは北海道です。その中でも北見地域は半分近くを占めており、タマネギ(玉ねぎ)栽培地として有名です。全国の中でも日照時間が長く、降水量が少ないため、たくさんの太陽をあびて生長し、球のしまりがよく、熱を加えることでとても甘くなるという特長があるそうです。
- ダイコン(大根)はアブラナ科の主に肥大した根の部分を食用とする野菜で、古くから栽培されてきたために、地域ごとに在来品種が多く存在します。
また、昔から品種改良がおこなわれてきたので、長いものや丸いものなどバリエーションが豊富で、ダイコン(大根)の品種としては少なくとも200種類以上はあるともいわれています。辛みが特徴の辛み大根や、中国大根とよばれる内部が鮮やかな紅色や緑色のダイコン(大根)もあります。土地の名前が付いた品種も多く、その土地の食文化とも結びついています。
ダイコン(大根)の原種は、ほとんど根が太らないもので、いまでもヨーロッパでは大根と言えば二十日大根のように小さいものをイメージされます。それが日本に渡った後に、長い年月をかけて品種改良が重ねられ、今では世界一の重さを誇る「桜島大根」や、世界一長い「守口大根」が作られるようになりました。日本のダイコン(大根)の品種数や味のレベル、バリエーション、生産量、消費量は世界一です。
「ダイコン(大根)は根の部分を食べている」と、ほとんどの人が思っていますが、厳密にいえば胚軸と根が合わさった部分を食べています。その証拠に、ダイコン(大根)の下の方は根の付いていた痕跡のひげ根がありますが、上の方は表面がつるんとしています。畑でもダイコン(大根)の上の方は、土の上にはみだしているのが分かります。ダイコン(大根)の新芽である、かいわれ大根をよく観察すると、双葉の下に長く伸びた白い部分があります。これが胚軸部分です。
ダイコン(大根)の栽培時期は、厳寒地以外は春まきと秋まき、どちらも栽培できるので、時期に合った品種を選ぶことが大切です。
プランターで栽培する場合は、できるだけ深さのあるプランターを選び、培養土は粒子の細かいものを選びましょう。培養土の袋やペットボトルを使って栽培することもできます。
今からでも間に合う♪ペットボトルで大根を育てよう!
家庭菜園始めないの?と聞かれて、皆さんはなんと答えますか? 場所がない。 道具がない。 時間がない。 でも、…
LOVEGREEN編集部
2018.08.24
- 家庭菜園の中でも比較的簡単に栽培できる大豆は夏に収穫すると枝豆として、秋収穫すると大豆として収穫できます。
葉は先のとがった卵型で、花は5~8月にスイートピーのような白や紫色の花を咲かせます。花が咲いた後に結実し中に2~3個の豆がはいった莢がつきます。
大豆にはたんぱく質が3割ほど含まれ「畑の肉」と呼ばれていて、味噌や醤油、豆腐等古くから加工品としても食べられていました。
国産大豆だけでも500種ほどあるといわれています。また極早生品種から晩生品種までありますので種まき時期にあった品種を選びましょう。代表的なものは黄大豆の「エンレイ」「サチユタカ」「ユキホマレ」、黒大豆「丹波黒」、その他青大豆や赤大豆などもあります。
大豆は一般的には、中国原産とはいわれていますが、日本に自生する野生のツルマメとよく似ており、そのツルマメから栽培されたとも考えられ、中国・日本それぞれの地域で栽培化されたという説もあります。
- タアサイ(ターサイ)の葉は、へら又はスプーンのような形をしており、葉脈が深く刻まれ、肉厚で、縮れがあります。アブラナ科アブラナ属の野菜なので、とう立ちすると菜の花のような黄色い花を咲かせます。
中国原産のタアサイ(ターサイ)は、耐寒性にとても優れた野菜なので、春まきよりも秋まきの方が育てる時期として適しています。。秋に種をまいたタアサイ(ターサイ)は、寒さに当たると、濃い緑色の葉が地面を這うように、葉がロゼッタ状に広がり、甘味が増します。春に種をまいたタアサイ(ターサイ)は、生育のスピードも速く、葉や茎が上に伸びた形をしています。
タアサイ(ターサイ)は、日本では静岡県で多く生産されています。癖のない味のため、さまざまな料理に活用できます。
- たらの芽とは、タラノキの葉が開く前の新芽の部分をいいます。
タラノキの高さは2~4mほどの落葉低木で、北海道から九州まで広く分布している日本原産の樹木です。
日当たりの良い、平地から高山までの幅広い場所で繁殖しています。
自生しているタラノキにはとげのある品種が多くみられ、枝にバラのようなとげがビッシリついていることから、別名「オニノカナボウ」とも呼ばれています。このようにとげのあるタラノキを「オダラ」と呼んでいます。
自生するタラノキと違い、栽培するタラノキにはほとんどトゲのあるものはありません。とげのない種類のタラノキは主にメダラと呼ばれています。
ちなみに、乱獲により自生しているタラノキが減っていることが懸念されていますので、採取はご自身の土地にあるたらの芽だけにし、自生しているたらの芽の採取は控えましょう。
たらの芽の収穫の時期は、寒い冬が明けた春の時期です。天ぷらにして食べるとほのかな苦味がとても美味しいたらの芽は、山菜の王者と呼ばれるに相応しい春の食材です。
- 高菜の葉は、幅広で少し縮れています。品種により、紫色が入ったものや、緑一色のものもあります。
生食や漬物で、火を通しても美味しく食べることが出来ます。
カラシナの仲間なので、葉は少しピリッとした辛味がありますが、強い辛みではありません。
高菜はからし菜の一種とされており、日本には中国から伝わり、主に九州に入った後各地に広まりました。