タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)の育て方・栽培|植物図鑑

植物名
タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)
学名

Allium cepa

英名
Onion
和名
玉葱
科名
ヒガンバナ科
属名
ネギ属
原産地
中央アジア

タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)の特徴

タマネギの起源は古く、中央アジアといわれていますが、野生種については未だ発見されていないため、原産地が特定できていません。

ピラミッド建設時代にはエジプトで栽培され、建設に従事する労働者に「にんにく」、「だいこん」と一緒に「タマネギ」が配給されていたという記録が残されています。

タマネギは日本へは江戸時代に南蛮船によって長崎に伝えられますが、観賞用にとどまり、あまり普及しませんでした。

本格的にタマネギの栽培が始まったのは明治時代で、コレラが流行した際に「タマネギを食べるとコレラにかからない」という噂が広まり、その後広く食べられるようになったと言われています。

ちなみに、日本で一番タマネギを生産されているのは北海道です。その中でも北見地域は半分近くを占めており、タマネギ栽培地として有名です。全国の中でも日照時間が長く、降水量が少ないため、たくさんの太陽をあびて生長し、球のしまりがよく、熱を加えることでとても甘くなるという特長があるそうです。

黄玉種

現在栽培されている玉葱の大半は黄玉葱系です。加熱すると辛み成分が変化して甘みに変わります。カレーなどの煮込みに使う品種です。

葉タマネギ

葉タマネギというのはそういう品種がある訳ではなく、玉の部分が膨らみかけたくらいで早い時期に葉付きのまま収穫したものの総称です。
葉タマネギの最大の特徴は、タマネギと青ネギの両方の美味しさを楽しめるのが魅力です。

白玉種

外側の薄皮も白っぽいのが特徴です。水分が多くて甘みがあり、辛みが少なく柔らかいため、サラダなどによく用いられます。

赤玉種

タマネギとも呼ばれているもので、中の皮も赤紫色をしています。果肉は白いので、断面は赤紫と白の層になっています。

ミニタマネギ

直径3~4cm位の小さなタマネギで、極早生品種や早生品種を選んで3~4月に種をまきます。3㎝間隔で育てることにより、玉が小さいまま5~6月に葉が倒伏し始めるので小玉の状態で収穫します。

タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 50~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
耐陰性 やや弱い
花色

タマネギの保存方法

タマネギは風通しの良い冷暗所に保存します。新タマネギは、水分が多いので袋に入れ同じように冷暗所に保存するか、冷蔵庫の野菜室で保存します。

タマネギを冷凍する際は、スライスやみじん切りなど用途によって切り分けラップまたは密封袋に入れて保存。または、飴色になるまで炒めたあと同じようにラップや密封袋に入れて冷凍庫で保存します。

タマネギのレシピは無限大

タマネギは炒める以外にも、生のままスライスにしてサラダにしたり、天ぷらやフライなど油で揚げたり、肉を詰めて丸ごと蒸したりなど多くの調理方法が楽しめます。時間をかけて火を入れたほうがタマネギの甘みが増すようです。

タマネギの栄養

タマネギはカレーや肉じゃがにも欠かせない、どのご家庭にも必ずあると言っても過言ではないほど存在感のあるお野菜です。

タマネギの匂いもとは、硫化アリルという成分です。消化液の分泌を助け、新陳代謝・神経の沈静化に必要なビタミンB1の吸収と活性化を促す作用があるとされています。タマネギは血液をさらさらにし、動脈硬化を予防する作用があることでも知られています。 硫化アリルは水溶性の成分なので、辛味を和らげるために水にさらすときには、有効成分が流れ出てしまうので気をつけましょう。

コンパニオンプランツ

タマネギにはカモミールの病害虫を減らしたり、人参の病気を抑え互いに生育を助けあいます。

タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫

タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)の栽培環境

日当たり・置き場所

タマネギは日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

タマネギは耐寒性はかなり強いですが、暑さに弱いので種まきと植え付けは秋に行います。

用土

タマネギは酸性土壌を嫌います。必ず石灰を入れて土壌を中和しましょう。
プランター栽培のタマネギは、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培のタマネギは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
排水の悪い土を嫌いますので気をつけましょう。
タマネギ栽培では、特に元肥でリン酸を多めに施すのが成功の鍵となるようです。

タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)の育て方のポイント

水やり

特にプランターで育てているタマネギは、加湿に気を付けながら乾燥させすぎないようにしっかり水をあげましょう。

肥料

タマネギの追肥は12〜3月頃、月に1度ほど与えましょう。

病害虫

タマネギに発生しやすい病気は、秋に感染し、2~3月になってから発病する「べと病」や立ち枯れ病です。そのため、排水の良い土壌、過密植え付けをさけ、高畝栽培などで、タマネギをじめじめした環境におかないように心がけましょう。
タマネギに発生しやすい害虫は、タネバエやネギアザミウマ(アザミウマ)などです。害虫が繁殖しないように除草を行いましょう。

タマネギ(玉ネギ・たまねぎ)の詳しい育て方

選び方

根元の直径が7~8㎜ぐらいの苗を選びます。それより太いととう立ちしてしまい、葱坊主がつき、固い食感になる。それより細いと霜で枯れてしまうことがあるため、ちょうど鉛筆程度の太さを選んでください。

種まき

9月中旬~下旬に種をまき、育苗ポットで育てます。

植え付け

苗の植え付け
根元の直径が7~8mmぐらいの苗を選びます。それより太いととう立ちしてしまい、葱坊主がつき、固い食感になる。それより細いと霜で枯れてしまうことがあるため、ちょうど鉛筆程度の太さを選んでください。苗の間隔は15cmくらい。人差し指が埋まるくらいの深さの穴をあけ、苗の根が地上にはみでないように根を丸めるようにしてしっかりと植えましょう。この時分岐部分には生長点があるので深く植えすぎないように気をつけましょう。
オニオンセットの植え付け
7~8月に出回る種球を8月下旬~9月上旬に植え付けます。葉も美味しく食べられる葉タマネギとして、10月下旬以降に収穫できます。その後の収穫は、玉の部分がピンポン玉より大きくなってきたあとはお好みの大きさで2月まで収穫できます。
植え付けるときは、種球の先が少し見える程度に植え付けます。この時先端をむいて植えると、芽が出やすいですが、絶対に先端を傷つけによう注意しましょう。

白い花を咲かせますが、葱坊主(タマネギの花の蕾)ができてしまうとタマネギの中身が固くなってしまいます。葱坊主は早めに取り除き、天ぷらなどにして食べると美味しくいただけます。

収穫

タマネギは暖かくなると、玉が肥大して地表にせり上がり、株の7~8割の葉が倒れたら収穫適期のサインです。株元を手で持って引き抜き収穫しましょう。
収穫したタマネギは晴天であれば半日くらい、そのまま風通しの良い場所に並べてよく乾かしましょう。その後さらに乾燥すれば貯蔵性が高まります。その場合葉は切らずに5~6株ずつ付け根をまとめてひもで束ねて、葉つきのまま雨の当たらない風通しの良い場所に保存しましょう。

冬越し

冬の寒さで霜柱ができたとき、タマネギの苗が地面から浮き上がり、枯れてしまうことがあります。霜柱が立つような寒い時期は、タマネギの苗と土を圧着させるように足で踏みつけましょう。

タマネギの植え付けのポイント

タマネギには早生種・中生種・晩生種があり、それぞれは植え付ける時期と収穫までの期間が異なっています。各種類に合った植え付け時期を守ることが立派に育てるポイントです。

極早生(ごくわせ)
11月上~中旬に苗を植え、4月下旬~5月上旬に収穫できます。つくりやすく、食味もよく、家庭菜園向き品種です。

早生(わせ)
11月中~下旬に苗を植え、5月中旬から収穫します。

中生・中晩生(なかて・なかおくて)
11月下旬~12月上旬に苗を植え、6月上旬から順に収穫します。長期貯蔵に最適な品種です。

オニオンセット

子球を植えつけて育てる栽培方法を、オニオンセットといいます。8月下旬に植えつけると年内に収穫可能です。「ホームたまねぎ」という名前でも販売されています。ご家庭で少しだけ栽培してみたい方に、おすすめの子球です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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