黒田健太郎さんに教わる。バスケットを使った寄せ植え作り

Botapii編集部
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今回の寄せ植えを教えてくれたのは、埼玉・さいたま市の園芸店「フローラ黒田園芸」の黒田健太郎さん。
PROFILE
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黒田 健太郎さん
園芸家。埼玉のフローラ黒田園芸に勤務。ブログ「フローラのガーデニング・園芸作業日記」が人気で、全国から店を訪れるファンも多い。
一度は挑戦してみたいバスケットの寄せ植え。アプリコット色の可愛らしいパンジーを主役にしました。でも、甘くなりすぎないようにライムとシルバーのリーフを組み合わせるのがポイントです。作り方を紹介します。
目次
寄せ植えに使用する植物
( 写真上段 左から)
・パンジー3ポット/スミレ科 耐寒性一年草
・オレアリア リトルスモーキー/キク科 耐寒性低木
( 写真下段 左から)
・シロタエギク/キク科 耐寒性多年草
・プリムローズジャスミン/モクセイ科 半耐寒性低木
・ロニセラ ゴールド/スイカズラ科 耐寒性低木
ライムグリーンの葉ものを入れることで冬の寒空に明るさをプラス。さらにシルバーリーフを入れることでより冬らしさを演出します。
バスケットを使った寄せ植えの作り方
今回準備したものはこちら。
①バスケット(幅27㎝奥行20㎝フチまでの高さ12㎝)➁穴開けパンチ③園芸用ハサミ④土入れ⑤緩効性肥料⑥赤玉土(大粒)➆草花用培養土⑧透明フィルム
1.バスケットに敷いた時、底になる部分のフィルムに排水用の穴を開けます。パンチがない場合はハサミで切り込みを入れて穴を作ってもOKです。きちんと排水ができれば問題ありません。
2.穴を開けたフィルムをバスケットに敷き、高さ1/5くらいまで赤玉土(大粒)を入れます。軽石でも代用できます。
3.草花用培養土を高さ2/3くらいまで入れ、緩効性肥料を一握りほどまきます。フチのフィルムはバスケットの高さに合わせてカットします。
4.バスケットの隣に苗を置き、配置を決めます。メインのパンジーを引き立てるように葉ものを配置しましょう。
<POINT>
バスケットの中心にパンジーで三角形ができるように植えると、パンジーがより引き立ち可愛い寄せ植えになります。
苗の準備
パンジーから植えていきます。
パンジーをポットから出した時の根の状態が1(写真:左)です。
2(写真:右)のようにパンジーの株の部分を、大根の桂剥きのイメージで一回り細くしていきます。
このくらいまで株を小さくします。
右利きなら左から、左利きなら右からと利き手の反対方向から順番に植えるのですが、まずパンジーを配置し、パンジーの回りに土を入れて一株ずつ植え付けを完了させるイメージで植えていきます。
<POINT>
黒田さんの植え付け方は、はじから一株ずつ植え付けていく方法です。黒田さんおすすめのこの方法で寄せ植えを作ると、完成直後なのに今植えたという感じがなく、ふんわりと自然な仕上がりになります。
次に、オレアリアの株の部分を崩していきます。今回使うリーフ類はすべてこのくらい土を落として大丈夫です。株を崩したら素早く植え付けましょう。
<POINT>
ぎゅうぎゅうに詰め込まず、サラサラっと植えていくイメージで植え付けます。
オレアリアを配置して、オレアリアの周りに土を入れて植え付けを完了させます。
<POINT>
株を深植えしないように気を付けて、ウォータースペースを2~3㎝残して土を入れていきましょう。
同じように土を落としてロニセラ ゴールドを手前に植え付け、2ポット目のパンジーを真ん中に植え付けます。
ちょうど半分まで植え付けた時の状態はこんな様子です。株元にしっかりと土が入っていて、それぞれが植え付け完了の状態になっています。
シロタエギクは少し手前に倒して植えると、葉の美しさが引き立ちます。
プリムローズジャスミンをシロタエギクの後ろに植え付けます。最後のひと苗になった時、株が入るスペースがない場合は余計な土を掻き出してから苗を植えましょう。
3ポット目のパンジーを植え付けて完成です。
<POINT>
3ポット目のパンジーは、他の2ポットのパンジーと同系色の咲き方が違うタイプ(フリル咲き)を選び、変化を出しました。
不要な枝があればカットして全体のバランスを調整しましょう。
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