バラを有機肥料で育てるメリットとは?|バラにおすすめの肥料やポイント[植え付け編]

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花の女王とも称されるバラは、春のガーデニングシーズンでもひときわ美しく輝く存在です。初めて自分で咲かせることができた時の感動は、他の草花では味わえないほど大きいもの。今回は、バラ苗の種類や基本の生育サイクル、おすすめの有機肥料や病害虫予防についてご紹介します。

目次

バラ苗の販売は主に春と秋の年2回

春のガーデニングシーズンでも、ひときわ存在感を放つのが花の女王バラ。育てるのが難しいイメージがあったバラですが、最近は病気や虫に強い品種もたくさん登場しています。特に春と秋はバラの苗が店頭に並ぶ時期で、バラ栽培を始める最適期です。

バラ苗の種類と店頭に並ぶ時期

バラの苗の販売時期は、主に春と秋。同じ品種でも販売される時期によって、それぞれ仕立て方が違います。大きく分けると、季節ごとに下記のような苗が売られています。

春の新苗
昨秋から冬にかけて接ぎ木が行われ、春まで育てた1年目のバラ苗。まだ若い苗のため、デリケートです。育て始めの1年目は秋まで花を咲かせないようにつぼみを摘み、根や幹をしっかりと育てるほうに栄養を使えるようにしてあげましょう。販売時期は4月~6月頃で価格は比較的安価です。


秋の大苗
生産者が畑で春~秋までの長い期間育てたバラ苗。ある程度の大きさまで育っているので丈夫で、翌年の春からすぐに花が楽しめます。販売時期は晩冬から早春で、春の新苗に比べるとやや高価になります。

鉢苗
大苗をさらに1年育てたもの。十分生長しているバラなので、初心者でも安心して育てることができます。

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バラの生育と栽培サイクルは?

バラの栽培サイクルとしては、年間で生育期と休眠期に分けられます。

春~秋にかけては、根の活動が活発になり花も咲く生長期。栄養がたくさん必要なので、肥料も十分に与える時期です。そして同時に、病害虫対策も必要な時期です。四季咲きタイプのバラであれば、開花期は5月頃から始まり、7月〜9月は秋の開花に備えて少しお休み、10月〜11月にかけてまた一斉に咲き始めます。

一方で、12月以降の冬の間は、翌春の開花に備えて力を蓄えるため休眠期に入ります。根があまり動かず栄養も吸収しないので、肥料は基本与えません。逆に、根を傷めにくい時期なので剪定や植え替えなどの作業に適した時期となります。

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バラに肥料を与えるタイミング

バラは肥料食い」の真意は?

よく「バラは肥料食い」といわれますが、これは、バラにはたっぷりの肥料を与えなければというのとは少し意味合いが異なります。バラが「肥料食い」と言われるのは、元肥や芽出し肥・お礼肥など、生育状態に合わせて肥料を施す必要があるためです。逆に、 一度に必要以上の肥料を与えるのは、肥料焼けなどを起こし、生育に悪影響となるので注意が必要です。

▼バラの肥料タイミングと役割

元肥
苗の植え付け時に施す肥料。苗の初期生育に必要な栄養分を補給します。

追肥
バラの生育期(3月頃・6月頃・9月頃)に与える肥料。元肥は水やりなどで栄養分が流出して乏しくなっていくので、生育途中に適宜、追肥を与えて美しい花を咲かせる力となります。

お礼肥
文字通り、開花が一度終わったタイミングで、お礼として与える肥料のことです。次の開花に向けてのエネルギーとなるので、四季咲きのバラなどは、春の開花がひと段落した6月頃にお礼肥を施し、また秋に美しい花を咲かせましょう。

寒肥
休眠中の12月~2月に施す肥料。来年の生育期へ向けて力を蓄えます。

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バラの肥料は化成?有機?

バラに限らず、植物の肥料は大きく「化成肥料」「有機肥料」に分けられます。

化成肥料は、与えたい肥料分を、素早く安定して与えることができ、嫌なニオイもなく使いやすいです。一方で、化成肥料は与え続けることによって土を固くしてしまうため、通気性や排水性が悪くなって根が栄養を吸収しにくい土壌環境になるというデメリットもあります。

一方の有機肥料は、ゆっくりじわじわ、長い時間をかけて植物に栄養を与えるタイプの肥料です。微生物の働きで土を柔らかくふかふかにしてくれたり、チッソ・リンサン・カリの肥料分以外にも、アミノ酸やミネラルなど植物を元気にする微量成分が入っているので、より豊かな土で、じっくりしっかりとバラを育てたい時におすすめです。一方で、商品によっては有機肥料特有のニオイが気になることもあります。

そこで、化成肥料と有機肥料のイイとこ取りで使う方法として、以下のようにバラの生育ステージにあわせ、化成肥料と有機肥料を年間で交互に使うことでバランス良く株と花芽の充実が図れます。

◎12~1月の寒肥に有機肥料を施肥してしっかり土作りをしながら株を充実させる。
◎3月の春の芽出しタイミングには化成肥料で花芽を充実させる。
◎5下旬~6月の花後のお礼肥えにはまた有機肥料で株の充実を図る。
◎8下旬~9月の夏剪定後、秋の開花に向けての追肥に化成肥料を施肥して花芽を充実させる。

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バラに有機肥料をおすすめしたい理由

化成肥料と有機肥料には、それぞれメリット・デメリットがあるので、一概にどちらが良いとはいえません。

バラに関していえば、何年も育て続ける植物なので、微生物の力で土を柔らかく健全な状態にしてくれる有機肥料はおすすめです。特に地植えの場合は、土の状態が悪くなると容易に改善できないので、有機肥料で土の状態も良くしながら育てるメリットは大きいです。

春のバラ新苗にも有機肥料がおすすめ

4月~6月にかけては、春のバラ新苗が店頭に並ぶ時期です。バラの新苗は、言ってみればまだ幼い赤ちゃんの苗。素早い効き目の化成肥料を与えると、体の基礎(根や幹)がしっかりできていないうちに、ひょろひょろと細長く伸びてしまうこともあるため、じっくりじわじわと長く効く有機肥料で、基礎体力をしっかりとつけながら育てていくことが、元気なバラへの近道です。

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100%有機質「マイローズばらの天然有機肥料」

「有機肥料も種類がたくさんあってどれを選べばいいか分からない」という時は、バラ専用の有機肥料を選ぶと安心です。

バラ栽培をトータルでアシストする「マイローズ」シリーズからも、新たに「マイローズ ばらの天然有機肥料」が登場しました。有機肥料特有のニオイも少なく、初心者の方でも使いやすい有機肥料です。

マイローズ ばらの天然有機肥料の特長

元肥、追肥、寒肥に!
じっくり効く「米ぬかぼかし」と、効きめのはやい動物質有機肥料を配合。寒肥や元肥、追肥として2~3ヵ月間効きめが持続。

高品質米ぬかぼかし
微生物の力で丁寧に好気発酵させた有機肥料である米ぬかぼかしがベース。チッソ・リンサン・カリ+アミノ酸・ミネラル・善玉菌(有用微生物)を豊富に含み、使い続けることで土壌中の有用微生物群を多様化・活性化する働きもあります。

根が張りやすい土壌をつくる
有用微生物群が多様化・活性化することで土壌の団粒化が促進されると、通気性・排水性・保水性・保肥力が向上し、健康的な根が張りやすくなり、バラが丈夫に育ち、美しい花をたくさん咲かせます。

実際に、バラ苗の植え替え時に使用してみました。(撮影時は2月。秋の大苗をひとまわり大きな鉢に植え替えた時の様子です)

大苗ですが、まだまだこれから株を充実させて基礎体力がしっかりとしたバラに育てたいので、植え替え時に「マイローズ ばらの天然有機肥料」を混ぜ込みます。

 

ペレット状なので手も汚れず、ニオイもほとんど気になりません。

 

今年は2月でもすでに暖かく、新芽が芽吹いてきていたので、病気&虫の発生予防に「マイローズ ベニカⅩガード粒剤」もお守りとして土に混ぜ込んでおきました。

 

付属の計量スプーンで土に混ぜ込みます。

 

「マイローズ ばらの天然有機肥料」と「マイローズ ベニカⅩガード粒剤」を混ぜ込んだ土に、バラ苗を植え替えました。

春の開花を楽しみながら、続編では5月~6月にかけての追肥や病害虫対策のための薬剤のローテーション散布についてご紹介します。

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