育てた草花を摘んで、飾ってみよう!

LOVEGREEN編集部
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今の季節は庭や花壇に植えておいた草花たちが次々と花を咲かせてくれます。少し収穫して、家の中に飾ってみませんか?春のやわらかな雰囲気をお部屋でも楽しみましょう。
PROFILE
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金子 三保子さん
フラワーコーディネーター、フォトグラファー。園芸も大好きなライフワーク。LOVEGREEN編集部に在籍。仕事で出会った植物、庭仕事の話題を中心に、植物のあれこれをお届けします。
目次
切り花にもできる春の草花
1.カリフォルニアポピー
春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草です。オリジナル品種はオレンジ色ですが、最近では豊富な花色が出回っています。日中に花が開き、夕方には花が閉じる性質があります。
▼カリフォルニアポピーの育て方をチェック!
ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)
- ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草です。寒さには強いです高温多湿が苦手。日本では梅雨を越えられないことが多いので一年草とされています。梅雨~夏を越すことができれば、二年草、もしくは多年草となることもあります。花菱草は和名、通称ではカリフォルニアポピーとも呼ばれています。 太陽とともに花が開き、夕方には花が閉じる性質です。つぼみの時点では、花の形からは想像できないとんがり帽子のような形のつぼみをしていて、開花する瞬間にかさが取れて開花します。シルバーグリーンの色合いの繊細な形の葉も素敵な草花です。 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)のオリジナル品種は発色のよいオレンジ系ですが、最近はオレンジ系各種、アイボリー、オフホワイト、アプリコット、赤、ピンクなど豊富な花色があるとともに、一重の他、八重咲種など、花の咲き方も色々で毎年のように新品種が登場しています。 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、花びらに光沢があり、日光が花びらが当たってキラキラと咲いている姿はとても目を引きます。 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)はワイルドフラワーのミックスの種などにも入っていることがあり、公園や公共スペースなどの広い空間の花畑に使われることがあります。青い空とオレンジ色のコントラストは美しく、花びらのキラキラした花を群生させるととても見事です。
2.ビオラ
品種がとにかく豊富で、毎年新品種が作り出されています。最近では少しくすんだ色合いも人気。ワンシーズンでたくさんの花が咲く性質で、開花期間も長く、初心者が育てやすい植物です。
▼ビオラの育て方をチェック!
3.ルピナス
ルピナスは品種によって花丈が様々ですが、小さな花あしらいなら矮性(普通よりも小形のこと)のルピナスがおすすめです。写真は「ルピナス・ピクシーデライト」という品種で、青・ピンク・白の花色があります。
▼ルピナスの育て方をチェック!
ルピナス
- ルピナスは秋に種をまき、翌年または翌々年の春に花を楽しむ一、二年草です。ルピナスの花色は赤、ピンク、オレンジ、黄、青、紫、白など様々。冷涼で乾燥した気候を好むので、蒸し暑い日本ではほんとんどが一年草になりますが、原産地など気候があう場所では多年草とされています。日本でも冷涼な北海道ではルピナスの群生が観光名所となっているも場所もあります。 品種によっては1m以上に育つこともあり、空に向かって長く伸ばした花茎に鈴なりの花をつけます。ルピナスは、藤(ふじ)に似た花が上向きに咲くことから、「ノボリフジ(登り藤)」「サカサフジ(逆さ藤)」の別名もあります。また、葉の形がうちわに似ているので「ハウチワマメ(葉団扇豆)」と呼ばれることも。ルピナスはマメ科の植物なので、花の後は枝豆によく似たサヤが育ちます。同じくマメ科の植物特有の根粒菌を根に付着させているので土壌が肥沃になります。
4.ヤグルマギク
ヤグルマギクは別名「コーンフラワー」というハーブです。園芸種は青・白・ピンク・ダークカラー、複色など色幅がとても豊富で、花丈も高性から矮性まで多品種が出回っています。
▼ヤグルマギクの育て方をチェック!
矢車菊(ヤグルマギク)
- 矢車菊(ヤグルマギク)は、春から初夏に開花するキク科の一年草。花びらの形は矢車に似て放射状に広がっています。以前はヤグルマソウと呼ばれていましたが、別の植物で山間部などに自生しているユキノシタ科の「矢車草」が存在することから、最近は矢車菊(ヤグルマギク)と呼ばれるようになりました。 新品種が続々と登場し、青、白、ピンク、紫系濃淡、黒、ダークレッドなど、花色がとても豊富な草花です。草丈は1m位まで生長する高性種から矮性種まであり、ガーデニング素材としてポピュラーな草花の一つになっています。花は切り花になり、ドライフラワーにしても美しく色が残り、流通もしています。 矢車菊(ヤグルマギク)はハーブの一種で、ハーブ名(英名)では「コーンフラワー」と呼ばれ、古くから薬用、食用、染料用、観賞用として利用されています。コーンフラワーのcornは穀物を意味し、麦畑で見かける花ということから名づけられました。
草花の剪定の仕方
今の時期はどこで切る?
春の草花は、これからたくさんの花が一気に開花して、花数が多くなってきます。蕾をつけたものを剪定してしまうと、次に咲く予定の花まで切ってしまうことになるので、シーズン早めは花茎だけを切って楽しんだ方がベターです。ただし、株が込み合いすぎた場合は、透かし剪定の意味で蕾をつけたものも剪定してOK。
収穫の時間帯
草花を摘み取る時間帯は、午前中か夕方がベスト。植物にとって昼間は水分を発散する時間帯なので、昼間に摘み取った草花は水が下がりやすくなります。いつ摘み取るかによって日持ちに違いがでます。
園芸用ハサミを使おう
庭に咲いた花を収穫する時は、園芸用ハサミを使いましょう。普通のハサミでも切ることはできますが、茎の切り口が綺麗でなかったり、繊維を潰してしまったりする可能性があります。長く綺麗に飾るためにも、園芸用のハサミを1つ準備しましょう。
次のシーズンに向けての準備作業
シーズンの終わりは一年草の場合、根元から切って切り花として楽しみましょう。翌シーズンの苗は天気のいい日を選び、5月から植え替えを始めて行くとよいでしょう。
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