赤い花35種!春、夏、秋、冬の季節ごとに写真付きで紹介。植物の名前がわかります!

山田智美
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赤い花を咲かせる植物を春、夏、秋、冬の季節ごとに35種類紹介します。木に咲く赤い花から赤い花を咲かせる草花も。季節ごとに写真つきで説明しているので、赤い花の名前がわかるかもしれませんよ。
目次
春に咲く赤い花(2月~4月)11種
梅
- 科名:バラ科
- 開花期:2月~3月
- 分類:落葉高木
春を代表する花、梅。中国原産の落葉高木です。主に実を収穫するための梅は実梅、花を観賞するための梅は花梅と呼ばれます。梅の花色は他に白があります。
- 梅(ウメ)は、初春のまだ寒い時期に香りのよい花を咲かせる落葉高木です。日本には中国からかなり古い時代に薬用として渡来しました。梅(ウメ)の樹高は10mに達しますが、3~5m程度で管理され、古くから花、香り、果実の3拍子揃った春を告げる落葉花木として全国各地で植栽され広く親しまれています。 梅(ウメ)の枝は広く張り、葉は長さ5~8cm程度で二重鋸歯があります。花は2年枝の細く短い枝に2.5センチ程度の花をつけます。梅(ウメ)は品種によって開花期に違いがあります。性質上、野梅性・緋梅性・豊後性・杏性の4系統に分けられますが園芸上は花を観賞する梅と果実の収穫を目的とする梅に分けられます。 果樹としては各地に産地があり、観賞樹としては庭や公園に春を告げる木として好んで植えられます。また、梅(ウメ)は花もの盆栽の代表格です。
椿(ツバキ)
- 科名:ツバキ科
- 開花期:2月~4月(11月~12月)
- 分類:常緑高木
椿(ツバキ)はまだ寒いうちから花を咲かせる常緑高木です。早咲きのものは冬のうちから咲き始めます。椿(ツバキ)の花色は赤の他に白やピンクなどがあります。
- 椿(つばき)は日本を代表する花木で、海外でも近年非常に人気の高い樹木です。椿(つばき)は日本の書物、万葉集に記述があるほか、縄文時代の遺跡からも椿の種などが発見されており歴史の古い樹木です。常緑高木で照葉を一年中楽しめ、昔から盛んに園芸品種の作出が行われ、花色、花形、葉の形など多様な品種が栽培されています。特に花の少ない冬に見事な美しい花を咲かせることから、茶花(ちゃばな)の中でも格の高い花で「茶花の女王」とも称されます。また、その種子から採られる「椿油」は髪や肌に良いことから様々な化粧品に用いられています。椿(つばき)の木材は強度が高く質が均一であることから、印鑑や漆器、彫刻の材料として用いられており文化的にも重要な樹木の一つです。
アセビ
- 科名:ツツジ科
- 開花期:2月~4月
- 分類:常緑低木
アセビはかんざしのような艶やかな花を咲かせる常緑低木です。小さなつぼ型の花を塊にして、俯くように咲かせます。アセビの花色は他に白があります。
- アセビ(馬酔木)は日本各地に自生するツツジ科の常緑低木です。庭木としても人気があり、個人の庭から公園、街路樹として広く利用されています。初春、沈丁花が咲く頃に白く小さな壺状の花をカンザシのように、房状に咲かせます。白花の他に赤花種もあります。顔を近づけるとほのかに芳香があるのも特徴です。光沢のある明るいグリーンの葉を手のひらを広げたように放射状に付けます。 街中で見かけるアセビ(馬酔木)はきちんと刈り込まれ、樹形が整えられていますが、山野では大きく生長し枝が暴れたようになっている姿も見かけます。 漢字の「馬酔木」は文字通り、馬がこの木を食べると酔ったようになってしまったことから当てられた漢字です。アセビ(馬酔木)には毒性があると言われているので、口に入れることのないように気を付けてください。
アネモネ
- 科名:キンポウゲ科
- 開花期:2月~5月
- 分類:多年草(球根植物)
アネモネは特徴的な花芯と透けるような花びらが魅力の球根植物です。花色は赤の他に、白、ピンク、紫、グリーン、複色などがあります。
アネモネ
- アネモネは分枝性の塊茎をもち、草丈25~40cmになるキンポウゲ科の多年草で、直立して直径10cm前後の花を咲かせます。アネモネの花びらに見える部分は、がく片です。 和名はボタンイチゲ(牡丹一華)やハナイチゲ(花一華)といいます。 アネモネはまだ花の少ない2月下旬ごろから5月頃までと開花期が長く、赤、白、ピンク、紫や青など豊富な花色や一重だけでなく半八重や八重など花形の異なる多くの品種があり、切り花や花壇で広く栽培されています。性質は日当たりを好み、寒さに当てないとつぼみができない性質があるのでの冬も屋外で育てましょう。 アネモネの品種は、100品種以上あり、毎年のように新しい品種ができています。以前は、発色のよい色が中心でしたが、最近はパステル系の複色系の品種もあり、花のサイズも大輪のものから小輪のものまで豊富に揃います。園芸用以外に、切り花としても春を代表する球根花です。
ラナンキュラス
- 科名:キンポウゲ科
- 開花期:3月~5月
- 分類:多年草(球根植物)
ラナンキュラスは春に咲くキンポウゲ科の球根植物です。バラを思わせるような幾重にも重なった花びらが魅力です。ラナンキュラスの花色は赤の他に、白、黄色、オレンジ、ピンク、紫、グリーン、複色等があります。
ラナンキュラス
- ラナンキュラスは早春から春にかけて開花の多年草の球根植物です。秋に球根を植えて開花時期は3月~4月、夏の高温期は休眠します。 ラナンキュラスの学名の由来は、葉っぱが「カエルの足」に似ていること、またラナンキュラス属の多くが湿地帯を好むことから、ラテン語の「rana (カエル)」 が語源となっていると言われています。ただし園芸用として流通しているラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)は加湿を苦手とします。バターカップ(Buttercup)という英名は、原種のラナンキュラスが花びらが5枚の黄色い花を咲かせることに由来します。 最近のラナンキュラスは品種改良が進み、咲き方、色数がとても豊富。薄紙のように繊細な花びらが幾重にも重なった花が、光と温度に反応して開く姿がとても魅力的です。毎年新品種が作り出されるほど人気のある花です。
チューリップ
- 科名:ユリ科
- 開花期:3月~5月
- 分類:多年草(球根植物)
チューリップは春を代表するような球根植物です。花色や咲き方も豊富で、ファンが多い花です。チューリップの花色は他に、白、ピンク、オレンジ、黄色、紫、複色等があります。
ベニバナトキワマンサク
- 科名:マンサク科
- 開花期:4月~5月
- 分類:常緑高木
ベニバナトキワマンサクは1年中グリーンの丸い小さな葉と、リボンのような細かい花が印象的な常緑高木です。庭木としても人気があります。
- トキワマンサクはマンサク科の常緑樹。4月~5月にピンクや白の花が一斉に開花し、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほど華やかです。 病害虫に強く丈夫なトキワマンサクは、和風、洋風どちらの雰囲気にも合い、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。芽吹き力が強く刈り込みに耐えるため、生け垣として使うこともできます。 糸状の細い花びらの集合体が花となっている一風変わった見た目をしています。濃いピンクの花を咲かせるベニバナトキワマンサクは、トキワマンサクの変種です。トキワマンサクの色は、白、ピンク、紅、絞りなどがあり、這性、しだれ樹形、二季咲きなど、様々な咲き方の品種が流通しています。
アカツメクサ(赤詰草)
- 科名:マメ科
- 開花期:4月~7月(環境が合えば四季咲き)
- 分類:多年草
アカツメクサ(赤詰草)はマメ科の多年草です。日当たりの良い河原や空地など、様々場所で見かけます。ムラサキツメクサ(紫詰草)とも呼ばれます。シロツメクサと呼ばれるクローバーよりは草丈が高く、花が大きいのが特徴です。
バラ
- 科名:バラ科
- 開花期:4月~6月、9月~11月
- 分類:落葉低木
バラは花色、咲き方、香り、どれをとっても美しく、花の女王と呼ばれる花です。品種によっては秋に咲くバラ、四季咲きのバラなどがあります。バラの花色は赤の他に、グリーン、白、ピンク、オレンジ、黄色、紫、複色等があります。
ポピー
- 科名:ケシ科
- 開花期:4月~7月
- 分類:一年草
ポピーは透き通るような軽やかな花びらが魅力の一年草です。虞美人草という別名もあります。ポピーの花色は赤の他に、白、ピンク、複色等があります。
ポピー
- ポピーは春から初夏にたくさんの花を咲かせるケシ科の草花。ポピーにはたくさんの種類があり、一年草のほか宿根草もあります。種類によって「春に咲くもの」と「初夏に咲くもの」に分かれます。 代表的なものとして、一年草では春に咲くアイスランドポピー、初夏に咲くシャーレーポピー、宿根草ではオリエンタルポピーがありますが、高温多湿に弱いため、どちらかというと寒冷地向きのポピーです。 それぞれに和名や別名を持ち、アイスランドポピーはシベリアヒナゲシ、シャーレーポピーはヒナゲシや虞美人草(グビジンソウ)、コクリコ(フランス語)、オリエンタルポピーはオニゲシとも呼ばれます。 繊細そうに見えますが性質は強健。適した場所に植え付ければ、一年でたくさんの花が次から次へと開花します。無風の日でもゆらゆらと揺れるように咲くポピーの花畑は、癒される美しい空間として親しまれています。 最近は新品種の開発も活発で、グレイッシュな色あい、黒花など、新しい品種が次々と登場しています。
クレマチス
- 科名:キンポウゲ科
- 開花期:5月~10月
- 分類:多年草(つる植物)
クレマチスはその独特な咲き方、花姿で、古今東西多くの人を魅了してきました。つる植物の女王という異名もあります。クレマチスは春に咲いた後、秋にもう一度咲く品種もあります。クレマチスの花色は青以外はすべてあると言われるほど豊富です。
夏に咲く赤い花(5月~8月)20種
カーネーション
- 科名:ナデシコ科
- 開花期:4月~6月、9月~10月
- 分類:多年草
カーネーションは春と秋に花を咲かせるナデシコ科の多年草です。赤いカーネーションは母の日の贈り物としても有名です。カーネーションの花色は赤の他に、白、ピンク、グリーン、黄色、オレンジ、紫、複色等があります。
ゼラニウム
- 科名:フウロソウ科
- 開花期:4月~6月、四季咲き
- 分類:多年草
ゼラニウムは光沢のある葉と爽やかな香りが魅力の多年草です。寒さが苦手で品種によっては日本では越冬できないものもあります。ゼラニウムの花色は赤の他に、白、ピンク、複色等があります。
ゼラニウム
- ゼラニウムはフウロソウ科ペラルゴニウム(テンジクアオイ)属の半耐寒性多年草です。品種により日本では越冬できないものもありますが、緑の葉を残し越冬する品種も多くあります。少し厚みのある葉と瑞々しい太さのある茎を持ち、乾燥に強いのが特徴です。 ゼラニウムの花は春から初夏にかけて開花する一季咲きの種類と、環境さえ合えばほぼ一年中開花する四季咲きの種類があります。ゼラニウムには数百種の品種が存在すると言われていて、その花は色も咲き方も多様です。大きな花びらを平たく開かせる咲き方のものや、スミレを思わせるような華奢な花びらを立てるように咲かせるものなどがあります。花色も赤やピンク、白などのほかに複色の複雑な表情を見せるものなど、バリエーションが豊富です。総じて一つの花茎に対して複数の花を毬のように咲かせます。 ヨーロッパの街並みの風景写真で、窓辺に赤やピンクの花の鉢植えが飾られている様子があります。この花の多くはゼラニウムです。ヨーロッパでは、ゼラニウムの中でも香りが強い品種には虫除け効果があると言い、窓辺に飾る習慣がありました。日本でもハーブゼラニウムと呼ばれ、香りを楽しむタイプのゼラニウムは人気があります。
クリムゾンクローバー(ストロベリーキャンドル)
- 科名:マメ科
- 開花期:4月~6月
- 分類:一年草(多年草)
クリムゾンクローバー(ストロベリーキャンドル)はイチゴを逆さにしたような可愛らしい花を咲かせるマメ科の一年草です。本来は多年草ですが、日本の高温多湿に弱いため、一年草として扱われます。
アマリリス
- 科名:ヒガンバナ科
- 開花期:4月~6月、10月
- 分類:多年草(球根植物)
アマリリスは真直ぐに伸びた茎の先に花径10~20cmくらいのユリに似た花を咲かせる多年草です。春咲き種は4月~6月、秋咲き種は10月頃に花を咲かせます。アマリリスの花色は赤の他に、白、ピンク、グリーン、複色等があります。
アマリリス
- アマリリスはすっと真直ぐに伸びた茎の先に花径10~20cmくらいのユリに似た花を咲かせる球根植物です。春咲き種は4月~6月、秋咲き種は10月頃に花を数輪咲かせます。花色は赤やピンク、白などがあり、咲き方も一重から八重咲、花びらも尖ったものや丸みを帯びたものなどバリエーションが豊富です。 アマリリスは花茎と同時に葉が出てくるタイプの球根植物です。葉は大きく30~50㎝程で、光沢のある緑色をしています。花が終わった後は葉のみが残り、気温の低下と共に茶色くなって枯れていきます。 アマリリスは茎の中が空洞になっている為、自分の花の重みで花茎が折れてしまうことがあります。心配な場合は支柱をする等の工夫が必要です。 アマリリスは鉢植えの他、切り花でも人気の高い植物です。鉢植えのアマリリスは春と秋が花期ですが、切り花のアマリリスは冬に多く出回ります。
アルストロメリア
- 科名:ユリズイセン科
- 開花期:5月~7月
- 分類:多年草(球根植物)
アルストロメリアは真直ぐに伸びた茎の先に360℃に花を複数咲かせる球根植物です。花びらは薄く、色鮮やかで、独特の雰囲気を持っています。アルストロメリアの花色は赤の他に、白、黄色、オレンジ、ピンク、紫、複色等があります。
アルストロメリア
- アルストロメリアは南アフリカが原産の球根植物です。鉢植えでも地植えでも育てられます。 球根から伸びた茎は高さ30㎝程の小型種から1mになる高性種まで幅広い草丈の種類があります。原産地では湿地帯、森林、砂漠など様々な場所に50種類ほど自生しており品種によって生育環境が違います。アルストロメリアの葉は、はじめは茎から新芽を伸ばしますが根元の所でぐるりと反転して育ちます。私たちが見ている葉は実は裏返しなのです。茎の先端に花がついており、特徴的で個性的な色合いを見せています。 原種は50種類ほどだと言われていますが、現在では交配、品種改良が行われ100種類ほどあります。アルストロメリアの花は花弁が6枚。外側と内側3枚ずつ形が違います。外側は大きく丸みを帯びた花びら、外側よりも一回り小さな花びらが内側に3枚。花びらにはまだら模様、縞模様がついているのが特徴です。
ウキツリボク(チロリアンランプ)
- 科名:アオイ科
- 開花期:5月~9月
- 分類:多年草
ウキツリボクはアブチロンの仲間の多年草です。つぼ型の赤い花を俯くように咲かせます。先端の黄色い部分とのコントラストが鮮やかな花です。
ベルベロン
- 科名:キツネノマゴ科
- 開花期:5月~10月
- 分類:多年草
ベルベロンは別名を、ベルベロネ、ベルペロネ、ベロペロネ、コエビソウなどとも言います。エビのようなちょっと変わったフォルムの花を咲かせる多年草です。ベルベロンの花色は赤を含む複色です。
インパチェンス
- 科名:ツリフネソウ科
- 開花期:5月~10月
- 分類:一年草
インパチェンスは日陰に強く、夏の暑い盛りにも色鮮やかな花を咲かせる一年草です。インパチェンスの花色は赤の他に、白、ピンク、オレンジなどがあります。
アンスリウム
- 科名:サトイモ科
- 開花期:5月~9月
- 分類:多年草
アンスリウムは光沢のある葉と花が印象的な多年草です。花に見える部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と言って、本来の花は中心の突起部分に複数付きます。観葉植物として人気があり、鉢植えでも切り花でも流通しています。アンスリウムの花色は赤の他に、白、ピンク、緑、紫、茶、複色等があります。
アンスリウム
- アンスリウムはトロピカルな雰囲気を醸し出す観葉植物です。 熱帯に生息するサトイモ科の植物であり、赤やピンク色のハート型お皿のような仏炎苞(ぶつえんほう)が特徴的です。 これは花ではなく、ここから細い尾のように出てきた黄色い突起が花になります。 ギリシャ語の「anthos(花)」と「oura(尾)」から花の名前がつけられているそうです。 また、アンスリウムは仏炎苞を含めた花が非常に魅力的ですが、成長期に栄養不足や日光不足になると花を咲かせなくなってしまいます。 仏炎苞はホコリが溜まると汚れが目立つため、定期的に掃除をしてください。また、色が薄くなってきた仏炎苞は剪定してしまうことをおすすめします。
アスクレピアス
- 科名:キョウチクトウ科
- 開花期:5月~9月
- 分類:多年草、一年草
アスクレピアスは原色の小さな花を集合させて咲く、キョウチクトウ科の花です。夏の太陽の下、赤やオレンジ、黄色などの色鮮やかな花を咲かせます。茎を折ると出る白い液体で被れる人もいるので注意が必要です。
ハイビスカス
- 科名:アオイ科
- 開花期:5月~10月
- 分類:落葉低木
ハイビスカスは、南国をイメージするような鮮やかな花を咲かせる落葉低木です。寒さに弱いため、本州では鉢植えで管理しますが、沖縄など暖地では庭木として育てられます。ハイビスカスの花色は他に、白、黄色、オレンジ、ピンク、複色等があります。
ハイビスカス
- ハイビスカスはアオイ科の非耐寒性常緑低木。世界の熱帯~亜熱帯地方で広く栽培され、暖かい地域では庭木としても利用されています。5月~10月頃に華やかな花が咲き、花色は赤、黄、白、ピンク、オレンジ、紫、複色などバリエーションも豊富で、花の大きさも小さいものから大きいものまであり、その品種数は数えきれないほどです。ハイビスカスの花は、通常、朝開いて夜に閉じてしまう1日花です。最近は品種改良により、1つの花が2~3日咲くものも出てきています。 ハイビスカスは、在来系、大輪系、コーラル系の3つの系統に分けることができます。 ・在来系(オールド系)の花は、中大輪で花付きがとてもよいです。葉は大輪系より小さく、縁がギザギザしています。耐暑性は普通で、挿し木で増やすことが可能です。 ・大輪系(ハワイアン系)は、花は大輪ですが、花数は少なめ、葉は大きくて丸いものが多いです。耐暑性は弱く、挿し木で増やすことは難しいです。 ・コーラル系は、小中輪が垂れ下がって咲き、花付きがとてもよいです。葉は小さくて縁にギザギザがあります。耐暑性は強く挿し木で増やすことが可能です。 南国のイメージ感がたっぷりの花は、各地でアクセサリーなど様々なモチーフにも使用されてます。
フウリンブッソウゲ
- 科名:アオイ科
- 開花期:5月~10月
- 分類:非耐寒性常緑低木
フウリンブッソウゲは、反り返った花びらが特徴のハイビスカスの仲間の花です。名前の由来は、花の形状が風鈴に似ているからだとされています。フウリンブッソウゲは寒さに弱く地植えに不向きですが、沖縄など暖地では庭木として育てられます。
- フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)は反り返った花びらと長い雄しべが印象的な非耐寒性常緑低木です。和名である風鈴仏桑花(フウリンブッソウゲ)の名前の由来は、その見た目通り、花の形状が風鈴に似ているからというのが由来だと言われています。 フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)はハイビスカスの仲間に分類される植物です。一般的に知られているハイビスカスが朝開花して夜には萎れてしまう一日花なのに対して、フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)は数日咲きます。 本州以北では冬の寒さに耐えられず枯れてしまうので、庭植えではなく鉢植えでの管理になります。日本国内では宮崎以南で露地植えで冬越し可能です。沖縄県ではこのフウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)が公園や民家のお庭に植えられているのをよく見かけます。生垣や庭木にフウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)が咲いているのは、南国らしい美しい光景です。
サンゴシトウ
- 科名:マメ科
- 開花期:6月~8月
- 分類:落葉高木
サンゴシトウはデイゴに似た赤い花を咲かせる落葉高木です。デイゴより花のサイズは少し小さいのが特徴です。茎や葉に棘があります。
デイゴ
- 科名:マメ科
- 開花期:6月~10月
- 分類:落葉高木
デイゴは沖縄の県の花としても有名なマメ科の落葉高木です。夏から秋まで真赤な花を咲かせます。
モナルダ
- 科名:シソ科
- 開花期:6月~9月
- 分類:多年草
モナルダは真夏に色鮮やかな花を咲かせるシソ科のハーブで、花や葉などに芳香があります。モナルダの別名タイマツバナは、花のフォルムがタイマツに見えるというのが由来です。モナルダの花色は赤の他、白、ピンク、紫などがあります。
モナルダ(ベルガモット)
- モナルダは、夏から秋までの長い期間、開花するシソ科ヤグルマハッカ属の多年草です。花には蜜が多く、ミツバチが多く集まってくることからビーバームという別名があります。全草に香りがあり、その香りは柑橘のベルガモット・オレンジに似ているため、ベルガモットとも呼ばれています。丈夫で夏の暑さにも負けず、たくさんの花が開花し、夏の庭の素材として重宝します。 園芸用に流通しているモナルダは、和名で「タイマツバナ」と呼ばれるM.didyma、ヤグルマハッカ(ワイルドベルガモット)M.fistulosa、ピンクの苞葉が特徴のモナルダ・プンクタータM. punctataなどです。didymaやfistulosaは多年草ですが、punctataは地域によっては一年草として扱われます。交配品種も多数作出され、カラーバリエーションが豊富で矮性から高性まであります。 花は切り花としても流通し、生花の他、ドライフラワーにしても美しく色が残ります。
サルビア
- 科名:シソ科
- 開花期:6月~11月
- 分類:多年草
サルビアはとても品種が豊富なシソ科の多年草です。セージとも呼ばれ流通しています。サルビアの仲間の花色は赤の他に、白、ピンク、オレンジ、紫、青、複色等があります。
サルビア
- サルビアは、ブラジル原産で広い地域に分布するシソ科の多年草です。セージとも呼ばれ、現在ではその品種は数千品種に及び、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。サルビアは宿根性の品種が多い植物ですが、一・二年草から木本性の低木になるものまであります。いずれも耐暑性はありますが、耐寒性は品種によってさまざまです。 サルビア・スプレンデンスとベゴニアの花壇 サルビアの品種の中で、燃えるような赤い花をつけるブラジル原産の「サルビア・スプレンデンス」が最もよく知られているサルビアです。暑さに強い性質や花期が長いことから夏から秋にかけての花壇で活躍します。サルビアは個人宅の花壇のほか、公園や街路など公共の場でもよく用いられています。 ブルーサルビア サルビアの花色は、赤や青、紫をはじめ、ピンク、白、黄色、オレンジ、黒などカラーバリエーションが豊富です。最近はシックなニュアンスカラーも作出されています。
ダリア
- 科名:キク科
- 開花期:7月~10月
- 分類:多年草
ダリアは幾重にも重なった豪華な花びらが美しい夏の花です。夏から秋まで咲き続けます。ダリアの花色は赤の他に、白、ピンク、黄色、オレンジ、複色等があります。
ルコウソウ
- 科名:ヒルガオ科
- 開花期:7月~10月
- 分類:一年草(多年草)
ルコウソウは直径3㎝程の小さなラッパ型の花を咲かせるつる植物です。暖地では多年草ですが、寒さに弱いので一年草とされています。ルコウソウの花色は赤の他に白があります。
グロリオサ
- 科名:イヌサフラン科
- 開花期:7月~9月
- 分類:多年草(球根植物)
グロリオサは反り返った花びらと飛び出したしべが特徴的な球根植物です。葉の先端が巻きひげになり周囲の植物に絡みついていく特性もあります。グロリオサの花色は赤の他に、白、黄色、オレンジ、ピンク、グリーン、紫、複色などがあります。
グロリオサ
- グロリオサはイヌサフラン科の多年草です。旧分類ではユリ科とされてきました。地下茎は球根になります。 グロリオサは葉の先端が巻きひげ状になり、他の植物やフェンスなどに絡み付いて生長する特性があります。グロリオサは支柱やフェンス、トレリスなど、絡ませてよいものの側で育てましょう。 グロリオサの花は、6枚の細長い花びらがすべて反り返ったように咲く、独特のフォルムをしています。グロリオサの花びらは厚みがあり、ちょっとした刺激で折れたり傷ついたりしやすいので、気を付けて扱うようにしてください。 花色は赤や黄色、オレンジやピンク、白、グリーンなどもあります。明治の末期に渡来したころは花形が独特なためかほとんど人気はありませんでしたが、近年ではクリスマスや正月を中心に通年切り花として人気があります。切り花用に品種改良がおこなわれ、特に高知県での生産が有名です。
モミジアオイ
- 科名:アオイ科
- 開花期:7月~9月
- 分類:多年草
モミジアオイはアオイ科の多年草です。モミジのように先が5裂した葉をしています。ハイビスカスと同じアオイ科で、夏の暑い盛りに色鮮やかな花を咲かせます。モミジアオイの花色は赤の他に白やピンクがあります。
秋に咲く赤い花(9月~11月)2種
ヒガンバナ
- 科名:ヒガンバナ科
- 開花期:8月~10月
- 分類:多年草(球根植物)
ヒガンバナは名前の通り、秋のお彼岸の頃に開花する球根植物です。地面からすっと真直ぐな茎を出し、その先に赤い花を複数咲かせます。葉は花の後から出てきます。ヒガンバナの花色は赤の他に、白、黄色などがあります。
彼岸花(ヒガンバナ)
- 彼岸花(ヒガンバナ)は夏の終わりから秋にかけて咲く球根の花。お彼岸の頃に開花するLycoris radiataの他、夏に開花する品種もあります。最近はたくさんの園芸品種があり、学名のリコリスという名前で流通していることがあります。 1本の真っ直ぐな緑色の茎の先端に、直径約10cm前後の花を咲かせます。花びらの色は品種改良が進み種類によって違いますが、日本で多くみられるのは赤。田んぼなどのあぜ道に咲いている風景をが印象的です。 彼岸花(ヒガンバナ)の花弁は他の花に比べて独特です。幅は5mm程度、長さは4cm程の花びらを6、7枚放射状に付けます。茎の長さは30~50cm。成人の膝丈程に伸びます。葉っぱも茎と同様細長く30~50cmになります。彼岸花(ヒガンバナ)は面白い事に花が咲く時期に葉っぱはありません。花が枯れた後ににょきにょきと生長する特徴があります。花と葉が同時に着かないことから「葉見ず花見ず」と言われています。 一般的に彼岸花(ヒガンバナ)で流通しているものは、秋の彼岸の頃に赤い花が咲く、リコリス・ラディアータと呼ばれる品種です。白花の彼岸花(ヒガンバナ)はリコリス・アルビフローラと呼ばれる交配種です。
マルバノキ
- 科名:マンサク科
- 開花期:11月
- 分類:落葉低木
マルバノキはマンサクに似た赤い花を咲かせる落葉低木です。ハート形の葉も可愛らしく、紅葉も楽しめます。
冬に咲く赤い花(12月~1月)2種
ボケ(木瓜)
- 科名:バラ科
- 開花期:11月~5月
- 分類:落葉低木
ボケ(木瓜)は冬から春にかけて花を咲かせる落葉低木です。漢字の木瓜は、ボケ(木瓜)の実がウリのような形状をしているところから名付けられたとされています。ボケ(木瓜)の花色は赤の他に白やピンクがあります。
- ボケ(木瓜)は早春から春にかけて梅のような花を咲かせる落葉低木で、盆栽として大変人気の高い植物です。また、花の美しさから庭木としても人気があります。ボケ(木瓜)の枝には鋭いトゲがあるので、生垣としても利用されてきました。 ボケ(木瓜)の血筋は少々複雑で、日本に古くからあるクサボケや中国のカラボケ、チョウセンボケ、マボケなどを利用し江戸時代に品種改良が盛んにおこなわれた結果、現在の「ボケ(木瓜)」と呼ばれている植物ができあがりました。最近では日本ブームでヨーロッパでも盛んに品種改良が進んでおり、今までなかったような大輪の派手なボケ(木瓜)も生まれており、日本に逆輸入されています。 一般に早春から咲き始める品種が多いなか、11月頃から咲き始める寒木瓜や四季咲きの品種もあり、四季を通じて楽しむことができます。
ガーデンシクラメン
- 科名:サクラソウ科
- 開花期:10月~4月
- 分類:多年草(球根植物)
ガーデンシクラメンは秋から春まで冬の間も休まず花を咲かせる球根植物です。夏の暑さが苦手ですが、上手に夏越しすれば何年も楽しめます。ガーデンシクラメンの花色は赤の他に、白、ピンク、紫、複色等があります。
ガーデンシクラメン
- ガーデンシクラメンとは名前からもわかるように、シクラメンを品種改良した品種です。シクラメンは冬に室内で楽しむ鉢花の代表ですが、ガーデンシクラメンは、耐寒性があり寒い冬も屋外で楽しむことができます。寄せ植えなどに使う冬のガーデニング植物の定番としてよく用いられます。 寒さに弱いシクラメンのウィークポイントを克服するため、ミニシクラメンの中から特に耐寒性の強い系統を選抜し、冬に屋外でも育てられるように改良されたものがガーデンシクラメンです。冬から春にかけて次々に花を咲かせ、花の少ない時期のお庭を明るく盛り上げてくれます。花の色はシクラメンとほぼ変わらず赤や白、ピンク、紫などがあります。花形もバリエーションが豊富で、選ぶ楽しみが広がっています。
赤い花に詳しくなろう
木に咲く赤い花から草花の赤い花まで、赤い花を紹介しました。気になる赤い花は見つかりましたか?好きな赤い花を見つけて、育てたり、飾ったりしながら楽しんでください。
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