クリスマスブッシュとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
クリスマスブッシュ
学名

Ceratopetalum gummiferum

英名
Christmas bush、New South Wales Christmas bush
科名
クノニア科
属名
ケラトペタラム属
原産地
オーストラリア

クリスマスブッシュの特徴

クリスマスブッシュは、オーストラリアニューサウスウェールズ原産のクノニア科の常緑樹です。現地では11月~1月頃が花の季節で、クリスマスの頃に木一面が真っ赤に染まるため、クリスマスを告げる花として親しまれています。この星形の花に見える赤い部分は花弁ではなくガクです。まずはじめに白い花が咲き、花が終わるとガクが徐々に肥大しながら白→ピンク→赤に色づく仕組みです。

オーストラリアでは冬が開花時期のクリスマスブッシュですが、日本で栽培すると初夏が開花時期です。暑さや乾燥には強いですが、寒さにはさほど強くありません。冬までの栽培期間を十分にとって、冬を迎えるまでに十分に根付かせれば地植えにできる地域もありますが、寒冷地では鉢植え栽培の方が適しています。

クリスマスブッシュの詳細情報

園芸分類 オーストラリアプランツ
草丈・樹高 50~200cm(鉢植えの場合)
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色
開花時期 5月~7月

クリスマスブッシュの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花

クリスマスブッシュの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。

日本では半耐寒性に分類され、耐寒温度は0℃~5℃程度です。植え付け時期などを注意すれば温暖地では地植えで栽培できる場合もありますが、寒冷地では鉢植え栽培が適当です。

用土

水はけと通気性が良い土が適しています。過湿に弱いため、梅雨時にぬかるむような場所への植え付けは不向きです。

鉢植えは、オージープランツ専用の土や花木用の土で栽培可能です。

クリスマスブッシュの育て方のポイント

水やり

地植えは、植え付け直後以外は雨にまかせて問題ありません。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。

肥料

過肥を好みません。

地植えは花付きに問題がなければ与える必要はありません。また、たくさんの肥料を好む植物の近くに植えるのは避けましょう。

鉢植えは、花付きや生育の状態を見ながら緩効性肥料を春と秋に与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

クリスマスブッシュの詳しい育て方

選び方

樹高50cm程度から180cm前後の鉢物として流通しています。葉の色がきれいで、樹形が良いものを選びましょう。

日本での開花時期は初夏のため、鉢の流通は春から初夏の開花中が多いようです。「サマークリスマスブッシュ」という名で販売されていることもあります。

植え付け

鉢植えで栽培することが多いため低木に分類されることが多いようですが、現地では10m前後になる高木です。地植えにする場合は、広いスペースを取りましょう。

地植えは春から初夏が植え付け適時です。半耐寒性の植物なので、夏以降の植え付けは冬前までに根を張る期間が短いためおすすめできません。秋以降に購入した鉢は、翌年までは鉢植えで管理しましょう。

剪定・切り戻し

枝が混み合いすぎて風通しが悪い場合は、不要枝を根元で剪定します。

樹高を一定の高さで管理したい場合は、開花後に樹形のバランスを見ながら剪定しましょう。

植え替え・鉢替え

何年も同じ鉢で栽培していると根詰まりを起こし花が咲かなくなります。鉢が根でいっぱいになったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。

白く小さな花が初夏に開花します。花後にガクが肥大しながら、白→ピンク→赤へと色が変化します。ガクは1か月程度落ちないため、花からガクの状態を通算すると花期が長い花木です。

収穫

赤く色づいたガクの状態は切り花として楽しむことができます。クリスマスの時期に切り花として出回るのは主に輸入ものが多いようです。

夏越し

過湿に弱いため、梅雨の時期は鉢を軒下に移動させるとよいでしょう。

冬越し

耐寒性はさほどなく、0℃~5℃程度です。寒冷地では冬は日当たりの良い室内に取り込んだ方が安全です。

耐えられない寒さに当たると葉が黒ずみ落ちてしまうことがあります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング