レンゲソウ(蓮華草)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
レンゲソウ(蓮華草)
学名

Astragalus sinicus

英名
Chinese milk vetch
和名
蓮華草
別名・流通名
ゲンゲ、紫雲英
科名
マメ科
属名
レンゲ属
原産地
中国

レンゲソウ(蓮華草)の特徴

レンゲソウ(蓮華草)とは春にピンク色の花を咲かせる、マメ科の越年草です。マメ科の植物は根に根粒菌を持つものが多く、土中の窒素を根に蓄えて土壌を肥沃にする性質があります。マメ科であるレンゲソウ(蓮華草)もその力が高いため、休耕中の田畑を肥沃にする目的で植えられていました。花後はそのまま田畑に漉き込んで緑肥としても使用されていました。化成肥料が使用されるようになった最近では、春に一面ピンクの絨毯のようなレンゲソウ(蓮華草)畑も見かけなくなりました。

レンゲソウ(蓮華草)から作られるレンゲ蜂蜜も有名です。春の田畑一面にレンゲソウ(蓮華草)が植えられていた頃は、レンゲソウ(蓮華草)は大切な蜜源でした。クセがなく、食べやすいレンゲ蜂蜜は今でも人気のある蜂蜜の一つです。

レンゲソウ(蓮華草)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 15㎝程度
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 ピンク、稀に白花
開花時期 4月

越年草とは

レンゲソウ(蓮華草)は春に花が咲く越年草です。越年草とは秋に発芽して越冬し翌年に花を咲かせる植物です。夏や秋に芽吹き、冬の間は地表にグリーンの葉を出して生長します。春になると花芽が上がり開花します。レンゲソウ(蓮華草)のような越年草を育てているときは冬の水やりも忘れないように行います。

 

レンゲソウ(蓮華草)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花

レンゲソウ(蓮華草)の栽培環境

日当たり・置き場所

レンゲソウ(蓮華草)日当たりの良い場所を好みます。

用土

レンゲソウ(蓮華草)は痩せ地でも育つくらい強健な植物です。あまり土壌は選びません。

鉢植えのレンゲソウ(蓮華草)は市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。

レンゲソウ(蓮華草)の育て方のポイント

水やり

レンゲソウ(蓮華草)は、表土が乾いたらたっぷりと水やりをします。気温が低い時期は午前中に水やりを行い、夕方以降の時間帯は避けるようにします。これは、土中の水分が凍って、根を傷めることを避けるためです。

肥料

特に必要ありません。

病害虫

アブラムシが付きやすいので注意しましょう。

レンゲソウ(蓮華草)の詳しい育て方

選び方

レンゲソウ(蓮華草)は、株元から葉がしっかりと出ていて、グリーンの濃いものを選びましょう。花芽がたくさん上がっていればなお良いでしょう。

種まき

レンゲソウ(蓮華草)は秋に種をまきます。秋に発芽し、冬を越してから翌春に花を咲かせる越年草です。

植え付け

苗のレンゲソウ(蓮華草)を植え付けるなら、春の暖かい日に行います。直根性の植物なので、根を傷めないように注意をしてください。

仕立て方

レンゲソウ(蓮華草)は草丈短く横に広がるように育つ植物です。特に仕立てる必要はありません。

植え替え・鉢替え

レンゲソウ(蓮華草)は他のマメ科の植物と同じく、移植を嫌います。植え替えは行わないようにしましょう。鉢替えは根をいじらないように、一回り大きな鉢に植え替えます。

レンゲソウ(蓮華草)は4月頃にピンク色の花を咲かせます。小さな花が放射状に固まって咲きます。一つひとつの花はとても小さいのですが、一つの花になるときれいなピンク色の花になります。

収穫

レンゲソウ(蓮華草)は花後、すぐに種子が出来ます。サヤが黒く熟すまで待ってから収穫しましょう。収穫した種子は冷蔵庫で保存し、秋になったら種まきをします。

夏越し

レンゲソウ(蓮華草)は夏には枯れていくサイクルの越年草です。特に必要な夏越しの作業はありません。

冬越し

レンゲソウ(蓮華草)は秋に種をまき、露地で越冬します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

レンゲソウ(蓮華草)は種まきで増やします。

レンゲソウ(蓮華草)は痩せ地でも育つ強健な植物です。レンゲソウ(蓮華草)が根粒菌を持っていることから、レンゲソウ(蓮華草)を育てることで土壌が肥沃になるというメリットがあります。

肥沃な土壌で育てたレンゲソウ(蓮華草)は、葉のグリーンがきれいで花数も多くなります。花を楽しんだ後のレンゲソウ(蓮華草)はそのまま土に漉き込めば緑肥となります。レンゲソウ(蓮華草)のお陰で肥沃になった土壌は新しく違う植物を育てて楽しむことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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