ジャガイモ(馬鈴薯)の育て方・栽培|植物図鑑

植物名
ジャガイモ(馬鈴薯)
学名

Solanum tuberosum

英名
Potato
和名
馬鈴薯
科名
ナス科
属名
ナス属
原産地
南アメリカ アンデス地方

ジャガイモ(馬鈴薯)の特徴

ジャガイモは、薄紫や白の小さな花が咲きます。 実はミニトマトのような形をしていますが、食べられません。花や実はなりますが、ジャガイモの生長に栄養分を使いたいので、花や実は取り除くことが多いです。

ジャガイモはサツマイモに比べて先端が丸くなっており、表面もツルツルとしています。サツマイモのような根の部分とは違い、ジャガイモは地下茎の先端が肥大したものです。その証拠に、ジャガイモが日に当たると緑色に変色します。緑色に変色したものや小ぶりなものは毒性が強くなっているので食べないようにしましょう。

他に毒性のあるものとして、ジャガイモの芽にはソラニンという成分があるため、調理前に取り除く必要があります。包丁の角でえぐるように取ると簡単に取れます。

ジャガイモの栄養価はカリウムや、食物繊維、ビタミンB1、ビタミンCなどでビタミンがでんぷんによって調理の熱から 守られているため、効果的に栄養を体内に取り入れることができます。比較的乾燥した地域でも生育し、一年中栽培されるため世界中で好まれて食されています。 見た目がふっくらとしてしわがなく重量感があるものがおいしいとされています。新じゃがはみずみずしく 皮が薄いのが特徴です。春、秋、冬作と一年中収穫されており、収穫したあと乾燥させて保存すれば長く持ちます。

ジャガイモ(馬鈴薯)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 30~80cm
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや弱い
花色 白、紫色

ジャガイモ(馬鈴薯)の種類

男爵いも

見た目はごつごつとしていて、蒸かすとほくほくしています。

メークイン

細長い形で煮崩れが少ない品種です。

ジャガイモ(馬鈴薯)の豆知識

お料理によく使われる片栗粉はでんぷんの粉です。薬のコーティングなど工業用品としても利用されています。ポテトサラダ、カレーやシチュー、肉じゃが、フライドポテトなど世界中の料理に愛用されています。

ジャガイモ(馬鈴薯)の歴史

日本には観賞用として慶長年間にオランダ人によって持ち込まれ、東洋の貿易の拠点ジャワ島にちなんでジャガタライモと名付けられジャガイモになりました。

ジャガイモ(馬鈴薯)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
収穫

ジャガイモ(馬鈴薯)の栽培環境

日当たり・置き場所

ジャガイモは日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

ジャガイモはの生育適温は15~25℃です。

用土

プランター栽培のジャガイモは、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培のジャガイモは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。石などをきれいに取り除いておきましょう。

ジャガイモはアルカリ性に傾いていると「そうか病」になりやすいといわれていますので、石灰の量には気を付けましょう。

ジャガイモ(馬鈴薯)の育て方のポイント

水やり

比較的乾燥気味に育てます。水を与えすぎるとイモが腐りやすい状態になりますので注意しましょう。

肥料

1回目の追肥

芽かきと土寄せのタイミングで追肥をします。

芽かきと土寄せのタイミングで追肥をします。

2回目の追肥

元気に育った種イモが花芽をつけ花を咲かせる頃、2回目の追肥の時期になります。(ジャガイモの花が咲かない場合もありますので、土寄せのタイミングで追肥をしましょう。)

元気に育った種イモが花芽をつけ花を咲かせる頃、2回目の追肥の時期になります。(ジャガイモの花が咲かない場合もありますので、土寄せのタイミングで追肥をしましょう。)

病害虫

そうか病 、モザイク病、ニジュウヤホシテントウ、ヨトウムシに注意しましょう。

そうか病は、ジャガイモの皮がつるつるしておらず、かさぶたができたような状態になります。主に、土壌がアルカリ性に傾いているときにかかりやすい病気です。石灰を施す量に注意しましょう。

ジャガイモ(馬鈴薯)の詳しい育て方

選び方

種イモは40g前後のものを用意します。

大きすぎる場合は、切ってから植え付けます。植え付ける際、切った種イモが腐らないように、草木灰を切り口につけてから植え付けます。

種イモを切るときにポイントと手順

  1. 芽の数が均等になるように縦に切り分ける
  2. 風通しが良い場所に2~3日置いて切り口がコルク状になるように乾かす。
  3. 植え付け直前に切って植え付ける場合は、草木灰をまぶして種イモの腐敗を防ぐ。

芽出し

ジャガイモの品種を選び種イモを用意したら、ジャガイモの生育の良いスタートを切るために、ジャガイモの芽を軽く出してから植え付けてあげましょう。

芽出しをする場所の条件

1.雨がかからず程よい日差しががある場所。暗い場所だと徒長した白い芽が出て、植え付けるときに芽が折れやすくなってしまいます。

2.10~20℃の温度が保てる場所。強い日差しだと高温になりすぎる場合があるので注意しましょう。

以上の条件に気を付けて、2~3週間をめどに芽出しを行ってください。

品種によりあまり芽出しを必要としないものもありますのでお確かめください。

植え付け

植え付けは春なら3月頃から、秋は8月下旬頃から開始します。発芽適温は10~20度です。

種イモの植え付け時の裏技~逆さ植え

通常のジャガイモの植え付けは、芽を上にして植え付けますが、逆さ植えとは文字通り芽を下にして植え付ける方法です。こうすることで、強い芽だけが生き残ります。このようにジャガイモにストレスを与えることで、生育を促進させるねらいがあるのです。

ジャガイモは植えてから芽が多数出てきた後に芽かきといって、種イモから1~2の芽を残して他は抜き取ってしまう作業があります。逆さ植えにすることで、弱い芽が淘汰されることにより、芽かきする数が減り作業がとても楽になります。

発芽

種いもを植え付けてからの気温や天気により、発芽日数はまちまちです。

種いもを植え付けてからの気温や天気により、発芽日数はまちまちです。

気温が低い日が続くと発芽までに1ヶ月ほどかかる時もあります。

ジャガイモが全く発芽していない場合

ジャガイモの発芽が確認できない場合は次の理由が考えられます。

発芽の温度が足りない。

この場合はもう数日、暖かい日になるのを待ちましょう。

植付け方が深すぎる

ジャガイモは生長に合わせて「土寄せ」といって土を盛っていきます。最初から深く埋めすぎていると発芽しづらい状態のようですので、思い当たる方はもう一度種イモの上の土の状態を確認してください。

発芽するまでは種イモが土から出ない程度の軽く土をかぶせた状態が発芽しやすいようです。

芽が折れている

出始めの芽の茎を折ってしまうことがあります。あまりにも芽が出ないときは、静かに土をどけて芽が折れていないか確認してみてください。

種イモを腐らせた

芽が出るまでの種イモは、まだ根が出ていない状態です。そのため、過剰に水を与えても充分に水分を種イモが吸収できず、ただ種イモを腐らせてしまいます。

また、種イモを切って植え付けた場合も草木灰などで腐敗防止していないなどの理由から、種イモが腐ってしまうことがあります。

腐ってしまったら植え付けた種イモはあきらめて、新しい種イモを改めて植え付けることが必要です。

たまたま発芽しない種イモだった

今までのことを気を付けたにもかかわらず、芽が出ないときは皆さんのせいではありません。たまたま発芽しない種イモもあるようです。種イモを何度確認してみてもうんともすんともいわない時は、潔くあきらめて新しい種イモを改めて植え付けましょう。

ジャガイモの花は白または紫色で、同じナス科のミニトマトのような赤くて小さい実をつけます。そのままにしておくと、ジャガイモ苗の余分な体力を奪ってしまうため、摘花(摘果)するといいでしょう。

ジャガイモの花は白または紫色で、同じナス科のミニトマトのような赤くて小さい実をつけます。そのままにしておくと、ジャガイモ苗の余分な体力を奪ってしまうため、摘花(摘果)するといいでしょう。

…とは言っても、

花が咲くだけでそれほど多くの体力を苗から奪うわけではありません。ジャガイモの花を見てみたい方は、そのまま摘花せず実をつけるまで観察してみてください。しかし、ジャガイモの実は残念ながら食べられません。

収穫

収穫適期

ジャガイモは土の中で大きくなります。そのため、いつジャガイモの収穫時期なのか迷ってしまうことがあります。

ジャガイモは土の中で大きくなります。そのため、いつジャガイモの収穫時期なのか迷ってしまうことがあります。

収穫時期の目安

・ジャガイモを栽培して100日程経過。

・100日程経過しても、葉が青々と茂っているため、収穫していいのか分からないときは試し掘りをしてみましょう

・地上部の葉が黄色くなり、枯れてくる(完全に地上部が枯れてしまってなくなってしまっても、ジャガイモは土の中にありますので安心してください)。

収穫時の天気

できれば晴れた日が2~3日続いた後が良いでしょう。

なぜなら、雨の日が続いた後の収穫ですと、ジャガイモを掘り出すときに皮が柔らかくなっていて、傷つきやすいからです。

ジャガイモの収穫

種イモ1個から、収穫できるジャガイモの数は5~20個ほどですが、大きさは20~200gと幅があります。

というのも、芽かきの数によるからです。

種イモ1個に対して、芽かきで残した芽の数が1~2本で、麻袋栽培なら収穫は5個くらいが大成功といったところでしょうか。

秋冬栽培の時には、霜が降りると土中のジャガイモの品質も落ちるため、霜が降りる前には収穫を終わらせます。

ジャガイモの芽かき

ジャガイモは根菜類ではありますが、実は地下茎の先端が肥大したものです。 

ジャガイモは根菜類ではありますが、実は地下茎の先端が肥大したものです

1個の種イモから出た芽が何本も生長すると茎もたくさん生長し、その分地下茎の数も多くなります。

つまり、地下茎の先端が肥大化して出来るじゃがいもの個数は増えるため、その分小さなジャガイモがたくさん収穫になるということです。

そのため、いつもお料理で使っているような大きさにするために、発芽したジャガイモの芽を適度にかくこと(取り除くこと)で大きなジャガイモに育てることが出来るというわけです。

 

ベランダでの栽培例|芽かきの方法

茎の本数が少なければ少ないほど大きいジャガイモが収穫できることと、茎が風などで折れてしまうリスクを考えると、今回ベランダで行う麻袋での栽培では芽を2本程残して育てる方法をとりたいと思います。

1.元気そうな芽を2本選びます。この2本を今後育てていきます。

1.元気そうな芽を2本選びます。この2本を今後育てていきます。

 

2.芽かき(取り除く芽)の対象となる茎の下の方をしっかりとつまみます。取り除く際に他の芽も抜けてしまわないように種イモをしっかり反対の手で押さえます。

2.芽かき(取り除く芽)の対象となる茎の下の方をしっかりとつまみます。取り除く際に他の芽も抜けてしまわないように種イモをしっかり反対の手で押さえます。

 

3.種イモから抜き取るようなイメージで取り除く芽を回しながら抜き取ります。この時急いで無理に抜き取ると種イモや他の茎にダメージを与えてしまいます。焦らずじっくり芽かきをしましょう。

3.種イモから抜き取るようなイメージで取り除く芽を回しながら抜き取ります。この時急いで無理に抜き取ると種イモや他の茎にダメージを与えてしまいます。焦らずじっくり芽かきをしましょう。

1回目の土寄よせ

先ほどジャガイモは地下茎が肥大したものということをお話ししましたが、ジャガイモが光に当たると緑色になることが「ジャガイモ=地下茎」という証拠となります。

先ほどジャガイモは地下茎が肥大したものということをお話ししましたが、ジャガイモが光に当たると緑色になることが「ジャガイモ=地下茎」という証拠となります。

その証拠に、サツマイモは根が肥大したものですので土から出てしまっても緑色にはなりません。

じゃがいもが緑色になるとソラニンといって毒性の物質になってしまいます。そこでジャガイモを緑色にさせないために土寄せをしてあげる必要があります。

2回目の土寄せ

追肥のタイミングで土寄せをします。

追肥のタイミングで土寄せをします。

収穫までに注意すること

ジャガイモが緑色になるとソラニンといって毒性の物質になってしまいますそこでジャガイモを緑色にさせないために土寄せをしてあげる必要があります。土の表面を時々観察して、ジャガイモが土から顔をのぞかせていないか確認し、必要ならば再度土を入れましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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