ハボタン(葉牡丹)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ハボタン(葉牡丹)
学名

Brassica oleracea

英名
Flowering kale
和名
葉牡丹
科名
アブラナ科
属名
アブラナ属
原産地
ヨーロッパ

ハボタン(葉牡丹)の特徴

ハボタン(葉牡丹)は、キャベツの仲間。非結球ケールから品種改良されたアブラナ科の観賞用植物で、お正月の縁起物としても親しまれています。見た目も葉にふれた感触もキャベツに似ています。その形が牡丹のようにも見えることから「葉牡丹」と名付けられました。円形状の葉が幾重にも重なっていて、ふちをギザギザや丸でかたどっています。ヨーロッパから渡来したときには食用でしたが、その後は観賞用として改良されました。

昔は大株のタイプを花壇に植えることが多かったですが、最近は小型の品種改良が進み、様々な種類が豊富に出回り、ちりめん状の葉をしたもの、まるでバラのように見えるタイプ、アンティークカラー、黒葉、葉に光沢がある品種などもあります。種類によっては丈が100cmを超すものまであります。丈夫で育てやすく寒さに強いことから、秋から春の寄せ植えやハンギングバスケット、花壇植えに使う花苗として大活躍します。ハボタン(葉牡丹)は、花が少ない冬のガーデンを華やかに彩ってくれる貴重な草花の1つです。

本来は多年草ですが、ヨーロッパ原産で日本の高温多湿が苦手なため、秋に植え付けて春に茎が伸びて花が咲いたら引き抜く一年草扱いをされることが多いです。花が咲いた茎を株元でカットして脇芽を伸ばすと踊りハボタン(葉牡丹)ができます。

ハボタン(葉牡丹)の詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 ~100cm
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 黄色
開花時期 11月~3月(鑑賞期)

ハボタン(葉牡丹)の花言葉

 

ハボタン(葉牡丹)の寄せ植え

ハボタン センスのいい寄せ植え 組み合わせ 育て方 ポイント 性質 特徴 種類 

アンティークカラーのハボタン(葉牡丹)と、ちりめん葉のハボタン(葉牡丹)を使った寄せ植えです。ダーク色のパンジー、プリムラ、黒葉のコクリュウ、リシマキアなどの落ち着いた色合いのカラーリーフを合わせてシックなかっこいい雰囲気に仕上げています。

 

ハボタン センスのいい寄せ植え 組み合わせ 育て方 ポイント 性質 特徴 種類 

小ぶりのハボタン(葉牡丹)をふんだんに使ってリースを作ることもできます。ハボタン(葉牡丹)は冬の間ほとんど生長しないので、秋冬にリースを作ると春まで美しい形状を保てます。春になって暖かくなると茎が伸びて花を咲かせ、リースの形状が変わります。

 

ハボタン(葉牡丹)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け、植え替え
剪定
肥料
鑑賞期

ハボタン(葉牡丹)の栽培環境

日当たり・置き場所

ハボタン(葉牡丹)は日当たりの良い環境を好みます。

用土

ハボタン(葉牡丹)は通気性と保水性の良い土を好みます。市販の草花用培養土でも問題なく育ちます。

ハボタン(葉牡丹)の育て方のポイント

水やり

地植えの場合は、根付いてからの水やりは必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをしましょう。

肥料

ハボタン(葉牡丹)は、窒素分を多く与えすぎると葉がきれいに発色しないので、肥料の与えすぎには注意しましょう。追肥は葉や生長具合を確かめながら与えます。

病害虫

ハボタン(葉牡丹)をはじめとしたアブラナ科の植物は、ヨトウムシ、コナガ、アオムシなどが付きやすいので、常日頃から株の様子をチェックして見つけたら早めに対処しましょう。

ハボタン(葉牡丹)の詳しい育て方

選び方

ハボタン センスのいい寄せ植え 組み合わせ 育て方 ポイント 性質 特徴 種類 

ハボタン(葉牡丹)の苗を購入する際は、下葉まできれいな状態のものを選びましょう。

 

最近の品種改良されたハボタン(葉牡丹)は、葉の色や形状が変わったものも多く、カラーリーフとしても使われています。

最近の品種改良されたハボタン(葉牡丹)は、葉の色や形状が変わったものも多く、カラーリーフとしても使われています。使う用途に合う好みの品種を選びましょう。

種まき

ハボタン(葉牡丹)は秋以降の低温に当たると発色する性質があるため、それより前の7月~8月に種まきをします。種をまいた後は薄く土を被せます。発芽後のハボタン(葉牡丹)の生長は早いので、本葉が2~3枚になったらポットに鉢上げをして管理しましょう。

植え付け

大きなハボタン(葉牡丹)を地植えで植える場合は、苗の大きさに合わせて株間をとり、株が蒸れないように風通しの良い環境で育てましょう。

小ぶりのハボタン(葉牡丹)を使って寄せ植えやハンギングバスケット、リースなどを作る際は、ある程度株間をつめて密に植えると豪華に見えます。

剪定・切り戻し

春に花が咲き終わった後も育てる場合は、4月~5月頃に花茎をカットして脇芽を伸ばします。

植え替え・鉢替え

一年草扱いせずに多年草として鉢植えで育てる場合は、株が窮屈になったらひと回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えましょう。

ハボタン(葉牡丹)は冬の寒さに当たると、春にとうが立ち、黄色い花を咲かせます。

夏越し

夏の高温多湿が苦手なため、夏は半日陰程度の涼しい場所で管理して水やりを続けましょう。

冬越し

ハボタン(葉牡丹)は耐寒性があるため、特別な冬越し対策の必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ハボタン(葉牡丹)は種から増やすことができます。

踊りハボタン(葉牡丹)

葉を楽しむのが目的で植栽されるハボタン(葉牡丹)は、花茎が伸びて花が開花したら一年草として処分するのが一般的です。しかし、本来ハボタン(葉牡丹)は多年草の性質を持つので、処分せずに終わった花茎を株元で切っておくと5月の中頃にわき芽が出てきます。この脇芽を育てるとその上にハボタン(葉牡丹)ができます。茎がくねくねと踊っているような花姿になることから「踊りハボタン(葉牡丹)」と呼ばれています。

 

切り花としても流通しているハボタン(葉牡丹)

最近のハボタン(葉牡丹)は、切り花としても流通し、葉の色や形状も年々バリエーションが増えています。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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