なかなか難しい? 松の手入れに挑戦!【冬編:もみあげ】
小野寺葉月
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日本庭園や和風のお庭などには欠かせない樹木、松。自宅のお庭に松を植えている方も多いと思います。松を植えていて、実際のお手入れはどうすればいいの? 剪定はするの? そんな松の秋冬の管理についてご紹介します。
目次
松(まつ)とは
クロマツ
クロマツ(黒松)とは、海岸沿いに自生する松の種類で、赤松と比較すると樹皮が黒っぽく、枝葉も赤松と比較すると固いため、雄松(おまつ)ともよばれます。
アカマツ
アカマツ(赤松)とは、クロマツに比べると分布地が広い、よく見ることができるマツです。クロマツは塩害に強いため沿岸部を中心に自生しています。赤松は塩害に強くなく、その代わりに標高1500m程度の寒冷地にも自生することができます。アカマツはマツタケが生えます。マツタケが生えるところはアカマツの生育もよいところで、アカマツとマツタケは共生関係にあります。雄松と比較し、雌松(めまつ)と呼ばれています。
年間を通した松の手入れ
松の手入れは大きく分けると春夏の手入れと、秋冬の手入れに分けることができます。
春夏の手入れ
みどり摘み【4月~6月】
松の新芽のことを「みどり」と呼びます。新芽であるみどりを適時摘む作業です。
これは新芽がのびかけたところです。みどり摘みをすることで、枝の伸びる方向を決めてあげることができます。また、この作業をすると秋冬の手入れが楽になります。
秋冬の手入れ
もみあげ【10月~1月】
※早い時期のほうが葉が硬くならずに作業がしやすいです
古葉落としともいいますが、古い葉を手で落とします。古い葉を落とすことで松の風通しを良くし、陽が良く当たるようにします。
透かし剪定
枝が込み合ったところや、下方向に枝が伸びようとしているところ、枝が伸びた後にほかの枝にぶつかる場合などにハサミで落とします。枝を剪定しないで伸ばしたままにしてしまうと、枝がすぐ暴れてしまします。松は毎年必ず剪定をしないと形がすぐ崩れてしまいます。
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