- ヤブデマリは、日本、中国、台湾に自生する落葉低木です。(中木や小高木に分類されることもあります) 種類が多いビバーナムの一種で、ビバーナムの名で販売されていることもあります。植物分類の学名上は、オオデマリの変種とされています。手毬のような花が藪に生えることが和名の由来です。 春から初夏に、水平に伸びた枝先にガクアジサイに似た白い花が上向きに多数開花します。本来の花は中心のクリーム色がかった部分で、花に見える白い部分は、装飾花と呼ばれる萼(がく)が変化したものです。花弁に見える部分は5枚で構成され、そのうちの一枚が極端に小さいユニークな形をしている特徴があります。よく似た花にビバーナムの仲間のオオカメノキ(ムシカリ)がありますが、前述の特徴から5裂する装飾花が均等ならばオオカメノキ、ひとつが極端に小さければヤブデマリと見分けることができます。