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庭木|植物図鑑1-10件 / 全197件

庭木の一覧です。シンボルツリーとして庭などで重要なポジションを占めたり、また目隠しとしても利用されます。花や紅葉・落葉によって季節感を楽しむことができます。

庭木の代表植物:ハナミズキ、アーモンド、牡丹、キンモクセイ、藤など

ヤブデマリ

  • ヤブデマリは、日本、中国、台湾に自生する落葉低木です。(中木や小高木に分類されることもあります) 種類が多いビバーナムの一種で、ビバーナムの名で販売されていることもあります。植物分類の学名上は、オオデマリの変種とされています。手毬のような花が藪に生えることが和名の由来です。 春から初夏に、水平に伸びた枝先にガクアジサイに似た白い花が上向きに多数開花します。本来の花は中心のクリーム色がかった部分で、花に見える白い部分は、装飾花と呼ばれる萼(がく)が変化したものです。花弁に見える部分は5枚で構成され、そのうちの一枚が極端に小さいユニークな形をしている特徴があります。よく似た花にビバーナムの仲間のオオカメノキ(ムシカリ)がありますが、前述の特徴から5裂する装飾花が均等ならばオオカメノキ、ひとつが極端に小さければヤブデマリと見分けることができます。

ミズキ(水木)

  • ミズキは、北海道から九州にかけて自生するミズキ科の落葉高木です。平地から山地までの水辺や林縁に多く分布するほか、公園樹などにも使われています。水を吸い上げる力が強く、早春に枝を折ると水が滴ることが名前の由来です。木材は白くてきめが細かく削りやすいため、こけしや駒などの郷土玩具の材料として使われています。 まっすぐ伸びる幹から伸びるそれぞれの枝は、地面に対して水平に輪生状に階段のように生長するため、独特な樹形をしています。このことからテーブルツリーやクルマミズキの別名があります。   ミズキの花は、枝先に小さな白い花が集まって大きな花序となり、5月~6月に上に向かって開花します。大きく生長して枝一面に開花した木は、白い階段のような見た目になります。   ハナミズキをはじめミズキ科の木は、枝の付き方がほとんどが対生であるのに対して、ミズキは互生なのが特徴です。ただし、枝先の葉は輪生状に付くことが多いようです。 花の開花後の夏から秋にかけて実る果実は、緑から赤、最終的に黒く色づくのと同時に果実の周辺の枝も赤く染まり、黒と赤のコントラストが目を引き、野鳥を誘います。

泰山木(タイサンボク)

  • 泰山木(タイサンボク)は、樹高が20mにもなるモクレン科の常緑高木です。初夏に香りの良い白い大輪の花が開花します。香水の原料や化粧品の香料として「マグノリア」と言われる場合は、泰山木(タイサンボク)のことを指します。 泰山木(タイサンボク)の葉は、表は光沢のある深い緑、裏はブラウンのリバーシブルです。独特な雰囲気の葉は枝ものとして流通し、装飾や花束、アレンジ、リースやスワッグの材料として人気があります。生花としては「マグノリアリーフ」という名前で流通することが多いようですが、それはこの泰山木(タイサンボク)のことです。

ブルーベリー

  • ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属に分類される北アメリカ原産の落葉低木で、種類は200~300種あると言われています。初夏に白やピンクの花が咲き、7月~8月頃に紫色の小さな実が収穫できます。秋には美しい紅葉も楽しめ、寒さに強く丈夫な樹木であることから、庭木としても人気があります。低木なので鉢植えにしてベランダなどでも十分に収穫が楽しめます。地植えにすると大きく育って収穫量も増えます。虫が付きにくく無農薬栽培がしやすいことも魅力のひとつです。 ブルーベリーは1品種の苗木でも結実しなくはないですが、たくさん収穫したい場合は同一系統の2品種を植えるとよいでしょう。実が黒みがかった紫色になると食べ頃です。収穫期の実はやわらかいので、下から手を添えてやさしく摘み取りましょう。

アナベル

  • アメリカアジサイやセイヨウアジサイの別名を持つアナベルは、アジサイの仲間の落葉性低木です。 初夏に20~30cmの大きな花が開花します。花色は、咲き始めはグリーン、咲き進むにしたがって白くなり、夏を過ぎると再び秋色グリーンに変化します。大きな花ですが主張しすぎることがなく、周囲の草花と調和するため、庭木として人気があります。暑さ寒さに強く育て方も容易で剪定も簡単なので、植物園やガーデンなど、さまざまな場所にも植えられています。 最近は、基本種のほか、矮性種や花が大きい品種、ピンクのアナベルなど、年々品種が増えています。 アナベルは鉢ものの他、切り花としても出回っていて、切り花やドライフラワーとしても利用されています。

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)

  • カシワバアジサイは、柏の葉のような形の大きな葉とピラミッド形に咲く花が特徴のアジサイの仲間です。花も葉も目を引くため、開花時は庭や花壇で華やかな存在になります。 秋になると深いボルドー色に美しく色づきます。葉の形も大きくて印象的な形なので、紅葉も見どころのある植物です。紅葉した後、冬は落葉して越冬します。

テイカカズラ(定家葛)

  • テイカカズラは、日本原産のつる性常緑低木です。テイカカズラの名前は、能楽「定家」の式子内親王と藤原定家の悲恋の物語が由来とされています。式子内親王へ恋焦がれた藤原定家は、彼女の死後、テイカカズラとなってその墓にまとわりつき墓石を覆ってしまったことにちなみます。 テイカカズラは、初夏に直径2cm程度の芳香のある花をたわわに咲かせます。全体がクリーム色で中心に近づくにつれて黄色が強くなる花は、プルメリアを小ぶりにしたようで南国を思わせる雰囲気があります。 葉は光沢のある明るいグリーンで、茎の途中からも気根を出して塀や他の樹木に張り付くように伸びていきます。生長力を生かしてフェンスなどに這わせて広い空間を覆う植物として使われるほか、刈り込みに耐えるため生垣としても使われています。若い苗は、寄せ植えの素材にもなり、ハツユキカズラという葉を観賞する目的で作られた園芸種もあります。 キョウチクトウ科は有毒物質を含むと言われているので、口に入れないように注意しましょう。また樹液で肌がかぶれる方もいるので、触れるときは気を付けるようにしましょう。

シャリンバイ

  • シャリンバイは、光沢のある葉が特徴のバラ科の常緑低木です。初夏に咲く花にはほのかな香りがあり、秋から冬に黒い果実が実ります。車輪梅という名は、花が梅に似ているのと葉が枝先に車輪状につくことが由来とされています。葉の形が丸いマルバシャリンバイや細い葉のホソバシャリンバイなど、いくつかの品種があります。 丈夫な性質で刈り込みにも耐えるので、庭木のほか生垣としても利用されています。また、潮風にも耐える性質なので海岸に自生しているほか、排気ガスにも負けないため、交通量の多い街路樹や高速道路の中央分離帯などの植栽にも使われています。

ヤマボウシ

  • ヤマボウシは、6月~7月に白い花を咲かせる落葉高木。初夏の白い花、美しい若葉や青葉、赤い実、紅葉と四季折々の表情を楽しめる樹木です。本州から九州の山地に自生し、樹高は5~15mほどになります。白い花のように見える部分は総苞 (そうほう)と呼ばれる部分で、ハナミズキ同様、葉が変化したものです。 葉はだ円形で、やや波うっています。基本種は落葉樹ですが、常緑性の常緑ヤマボウシもあります。大きく広げた枝の先に一面に咲く花は、美しく見ごたえがあります。夏は青々とした葉が日陰を作り、常緑種を選べば、お庭の目隠しの役割も果たしてくれます。 自然樹形が美しく手間がかからないヤマボウシは、シンボルツリー、庭木、公園樹、街路樹など様々な用途で利用されています。

カラタネオガタマ

  • カラタネオガタマは、中国原産の常緑小高木です。初夏に開花する直径3㎝程度の花は、バナナのような香りがすることから、英名ではバナナブッシュあるいはバナナツリーと呼ばれます。実際にはバナナよりももっと爽やかで甘い香りです。花は小輪であまり目立ちませんが、その香りで開花に気づくほど、開花中は爽やかな香りが周囲に漂います。同じモクレン科でオガタマノキという樹木がありますが、こちらはそれほど香りは強くありません。 枝葉が密に茂り、自然に樹形が整います。花は若いうちから多くつき、管理もしやすいため、庭木、シンボルツリー、生垣、公園樹、街路樹など、様々な用途に使われます。

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