コサージュの作り方|生花やドライフラワーでおしゃれに作るコツ

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山田智美

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卒業式や入学式、その他フォーマルなシーンで活躍するコサージュを自分で作ってみませんか。手作りコサージュは、花も色も思いのまま、自分好みの物を作ることができます。作り方はとっても簡単。生花とドライフラワーの作り方を紹介します。

目次

コサージュとは?付ける意味

コサージュとは?付ける意味

コサージュとは、女性が衣服に付ける花飾りのこと。フォーマルな装いで使用されます。本来は生花で作るものですが、最近は造花や布花などで作られたものも見かけます。

コサージュを付ける場所は、胸や肩、腰など、その時の衣装やシーンによって異なります。結婚式や卒業式など、ジャケットやワンピースを着用する際には、左胸の少し上のあたりに付けるのが一般的です。

コサージュを付ける意味は、華やぎと特別感を演出することです。日常生活の中で花を身に着ける機会はほとんどありません。コサージュは、華やかさと同時に、特別な装いであることを表しています。

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生花のコサージュの作り方

生花のコサージュの作り方

生花のコサージュは水が落ちて萎れてしまう心配があるため、着用する前日に用意しましょう。

生花のコサージュの材料

生花のコサージュの材料

  • バラなどメインとなる花(今回はラナンキュラス)
  • 小花や実もの2~3種類
  • 小さな葉
  • リボン
  • ワイヤー

生花のコサージュの作り方

生花のコサージュの作り方

1.バラなどの顔の大きい花は、#24~26のワイヤーを花首に通してしっかりとワイヤリングする

2.小花は、#26~28のワイヤーで茎に添わせるようにワイヤリングする

3.葉は、#28~30のワイヤーをUピンにして葉の表から裏へ通し、茎に巻きつけるようにワイヤリングする

 

すべての花に水を含ませたコットンを付ける

1.すべての花に水を含ませたコットンを付ける

2.フローラルテープでコットンを覆い、ワイヤーを隠すように巻き付ける

 

ワイヤリングした花を、小さな花束を作るようなイメージでまとめていく

1.ワイヤリングした花を、小さな花束を作るようなイメージでまとめていく
(メインの花の右側に沿わせるように小花を添えると、実際に付けた時に落ち着きが良くなる)

2.形ができたらしっかりとステムを合わせて長さを切り揃え、全体をフローラルテープで巻きつけて固定する

3.当日の朝まで花の上に水を含ませたペーパーを乗せてラップをし、涼しい場所で保管する(水分が蒸発して花が萎れないように)

4.着用する前に花の下にリボンを付けて完成

ポイント

生花は水が切れると萎れてしまいます。ワイヤリングの際にしっかりと水を含ませたコットンを付けることが重要です。瑞々しく華やかなコサージュを身に着けるために大切なポイントです。

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ドライフラワーのコサージュの作り方

ドライフラワーのコサージュの作り方

ドライフラワーのコサージュの材料

ドライフラワーのコサージュの材料

  • バラなどメインとなる花
  • 小花や実もの2~3種類
  • 小さな葉
  • リボン
  • ワイヤー

ドライフラワーのコサージュの作り方

1.バラなどの顔の大きい花は、#26~28のワイヤーを花首に通してしっかりとワイヤリングする

2.小花は、#28~30のワイヤーでワイヤリングする

3.葉は、#30のワイヤーをUピンにして葉の表から裏へ通し、茎に巻きつけるようにワイヤリングする

4.ワイヤーを隠すようにフローラルテープを巻き付ける

5.小さな花束を作るようなイメージで花を合わせる
(メインの花の右側に沿わせるように小花を添えると、実際に付けた時に落ち着きが良くなる)

6.形ができたらしっかりと茎を合わせて長さを切り揃え、全体をフローラルテープで巻きつけて固定する

7.花の下にリボンを付けて完成

ポイント

ドライフラワーは崩れやすいので取り扱いに注意が必要です。あまり力を加えないようにそっと扱いましょう。また、ワイヤーは生花よりも少し細いものを使用します。ワイヤーの硬さでドライフラワーが折れないように注意してください。

ミモザのような花粉の多い花は、衣服を花粉で汚してしまう心配があります。花粉が落ちやすい花は避けるようにしましょう。

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コサージュの作り方のテクニック

コサージュの作り方のテクニック

ワイヤーのサイズ

ワイヤーの太さは、#30からあります。数字が小さくなるにつれ、ワイヤーは太くなります。

花に対してワイヤーが太すぎると花首が折れてしまいます。また細すぎても支えきれず崩れてしまいます。適切なサイズを選びましょう。

ワイヤリングテクニック|Uピンの作り方

ワイヤーを使用したい長さの約2倍に切ります。中心にハサミの刃の背中部分など硬いものを添えてそっと半分におります。中心にカーブのあるUピンが出来上がります。

ワイヤリングテクニック|ピアスのやり方

花のガクや子房にワイヤーを突き刺す方法です。ほぼ左右均等になるようにワイヤーを突き刺し、ステムに沿って下ろします。片方のワイヤーをもう片方にねじるように巻きつけます。

ワイヤリングテクニック|巻きつけ方

ワイヤーを巻きつける際は、U字になったワイヤーの片方はまっすぐの状態を維持し、もう片方を巻きつけていくようにしましょう。両方のワイヤーをねじってしまうと、ぐねぐねとだらしのない仕上がりになってしまいます。

フローラルテープの使い方

フローラルテープには、グリーン、茶、白の3色があります。衣装の色に合わせてフローラルテープの色を選ぶと、着用した際に自然な仕上がりになります。

またフローラルテープは、伸ばすと粘着力が出ます。伸ばしながら巻きつけていくことで、花材やワイヤーに付けることができます。この粘着力を利用して、フローラルテープの上にリボンを巻きつけるとしっかりと固定されまてずれなくなります。

リボンの使い方

リボンで印象が変わります。サテンやオーガンジーのリボンを使用すれば、よりフォーマルな印象になります。リネンやコットンのリボンはナチュラルで柔らかい印象に、寒い季節ならスウェード素材もおすすめです。

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おしゃれなコサージュの作り方のコツ

おしゃれなコサージュの作り方のコツ

生花やドライフラワーといった本物の花で作られているコサージュは、それだけでおしゃれ。さらにちょっとしたひと手間で加えて、周囲と差がつくおしゃれなコサージュを身に付けましょう。

メインの花でおしゃれに差をつける

コサージュのメインの花には、顔のはっきりとした花を使用します。バラが使用されることが多いようです。このメインの花をダリアやカラーにするだけで、周囲と差が付き、ぐっとおしゃれ見えするようになります。

萎れやすい花は使用しない

水が落ちやすい花、つまり萎れやすい花は生花のコサージュには不向きです。例えばチョコレートコスモスやワイヤープランツなどは水が落ちやすいので注意しましょう。せっかく作ったのに、当日萎れてしまっていては台無しです。

生花のコサージュは瑞々しさが大切。コットン等でしっかりと保水することも忘れずに行ってください。

小花や実ものをあしらう

メインの花を引き立てるために、小花や実ものを上手に使用しましょう。カスミソウのようなふわふわとした小花は柔らかい印象に、ワックスフラワーのようなフォルムが明確な花はきちんと感がでます。また実ものを入れると、ナチュラルな印象になります。

ステムまでリボンを巻く

コサージュのステムまでリボンを巻きつけるのは、手間もかかるし、ちょっとしたテクニックが必要です。このひと手間をかけるだけで、コサージュがよりフォーマルな印象になります。チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

リボンで動きを出して華やかさをプラス

リボンを長く垂らしたり、あるいは花と一緒にリボンを束ねたりすることで、より華やかさを演出できます。揺れるようなリボンは女性らしさや柔らかさを強調してくれます。

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コサージュピンの使い方

コサージュピンの使い方

コサージュピンは、パールの付いたマチ針のような見た目をしています。コサージュピンの留め方は、先端を5mm程度衣類に通し、花を添えてステムの間を通し、また5mm程度衣類をすくうように留めて固定します。

 

コサージュのステムにコサージュピンを通すことで、しっかりと固定ができます。

コサージュのステムにコサージュピンを通すことで、しっかりと固定ができます。

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春は、卒業式や入学式、謝恩会など、フォーマルな衣装でお出かけする機会が増える季節。スーツやワンピースにコサージュを添えるだけで、ぐっとおしゃれになります。結婚式のお呼ばれでも、コサージュを付けるだけでシンプルな衣装が華やぎます。

お庭やバルコニーで摘んだ花を使って作ってみるのもよいでしょう。家族の思い出が詰まった世界に一つだけのコサージュになります。

コサージュの作り方はとっても簡単。手作りすれば好きな花で自分好みに仕上げられます。この機会にチャレンジしてみませんか。

 

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植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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