ハマダイコン(浜大根)の魅力|野菜の大根に似た野に咲く可愛い花

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戸松敦子

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ハマダイコン(浜大根)を知っていますか?群生して早春の海岸や河川敷を美しく飾る姿が美しい、野に咲く花です。今回は多摩川の河川敷で見かけたハマダイコンを紹介します。野に咲く花に目を向けると、日々の暮らしがさらに楽しくなりそうですね。

目次

ハマダイコン(浜大根)のこんな景色を見たことがありませんか?

桜の咲く4月、多摩川の土手沿いでこの幻想的な風景に出会いました。  爽やかに晴れて風もなく、あたり一面やわらかい花畑に包まれるようなふんわりとした空気感。桜が咲く足元に白いハマダイコンの花が群生して咲き乱れ、じゅうたんのようになっていてとっても美しい景色ができあがっていました。

桜の咲く4月、多摩川の土手沿いでこの幻想的な風景に出会いました。

爽やかに晴れて風もなく、辺り一面やわらかい花畑に包まれるようなふんわりとした空気感。桜が咲く足元に薄紫色のハマダイコンの花が群生して咲き乱れ、じゅうたんのようになっていて、とっても美しい景色ができあがっていました。

 

河川敷はジョギングや球技で汗を流している人、ペットとのんびり散歩してる人、小さな子供連れの家族などでにぎわい、このハマダイコンの壮大な景色の美しさに足を止めて撮影している人もいました。この上なくのどかで幸せな風景です。

河川敷は、ジョギングや球技で汗を流している人、ペットとのんびり散歩してる人、小さな子供連れの家族などでにぎわい、このハマダイコンの壮大な景色の美しさに足を止めて写真を撮っている人もいました。この上なくのどかで幸せな風景です。

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ハマダイコン(浜大根)とは

ハマダイコンは、アブラナ科ダイコン属の多年草。花期は桜や菜の花(カラシナ)と同じ春で、3月~5月です。写真を撮影した時はちょうど桜と菜の花(カラシナ)とハマダイコンが同時に咲いていました。

ハマダイコンは、アブラナ科ダイコン属の多年草。花期は桜や菜の花と同じ春で、3月~5月です。写真を撮ったときはちょうど桜と菜の花とハマダイコンが同時に咲いていました。

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ハマダイコン(浜大根)の花

ハマダイコン 花 浜大根 花言葉 特徴

ハマダイコンの花色は薄紫色から白色で、花びらは4枚。大根の花に似ています。草丈は30~70cmほどです。群生して早春の海岸や河川敷に咲き広がります。

 

この写真はハマダイコンと同じアブラナ科のオーブリエチアという花です。とても似ていますが、ポット苗として流通している品種なので、やはり自生しているハマダイコンと比べると花の咲き方が豪華で華やかさがあります。一方、野に咲くハマダイコンは、自然の中で花も葉もたくましく育って群生する草姿が美しく、どちらも比べられない魅力があります。

この写真はハマダイコンと同じアブラナ科のオーブリエチアという花です。似ていますが、ポット苗として流通している品種なので、やはり自生しているハマダイコンと比べると花の咲き方が豪華で華やかさがあります。一方、野に咲くハマダイコンは、自然の中でたくましく育って辺り一面に可憐な花を咲かせる姿が美しく、どちらも比べられない魅力があります。

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ハマダイコン(浜大根)の葉

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ハマダイコンの葉は、うっすらと産毛が生えていて、形は野菜の大根にそっくり。まさに、浜に育つ大根という感じです。

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ハマダイコン(浜大根)の茎

ハマダイコン 花 浜大根 花言葉 特徴

ハマダイコンの脇芽の茎は紫色を帯びていて美しく、まるで最近はやりのおしゃれ野菜のようにも見えてきます。

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ハマダイコン(浜大根)の根

ハマダイコン 根

ハマダイコンの根は、普通の大根のようには太くなりません。土手で子供たちが引っこ抜いて遊んでいた根を見せてもらいました。(^^)

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ハマダイコン(浜大根)の実

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ハマダイコンは、花後にぷっくりした実ができます。春にできた実は食べることができて、大根おろしのような辛い味がするそうです。あまり大きくなっている実はすじが硬そうなので、小さいうちの方が柔らかいかもしれません。野菜でなく野草の実なので、美味しい!というよりは、食べられる味(食べられないことはない味)なのかなと想像します。

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ハマダイコン(浜大根)の活用法

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ハマダイコンは食用や漢方に用いられます。ハマダイコンの葉は塩漬けや炒め物に、咲く前の花芽はお浸しに使えるそうです。ハマダイコンの根は、花が咲くと「す」が入って質が落ちるので、とう(花茎)が立つ前までにすりおろして薬味などに利用する人もいるとか。繊維が多いので野菜の大根と同じように食べやすいものではなく、口あたりも良くないかもしれません。でも、普通の大根とは違う食べ物として、野草に詳しい人に教わりながら自生する植物を食べてみるのもきっと面白いですよね。

▼ハマダイコンを食べてみた記事はこちら

 

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自生するハマダイコンを食用に改良・加工することで、特有の辛みを旨味へ変えることに成功し、「おろしドレッシング」を開発した町もあるそうです!ハマダイコンのゆるキャラ「ハマちゃん」も存在し、とっても辛くて、でも美味しいハマダイコンの魅力を全国に伝えているそうですよ。

また、東日本大震災の被災地復興に、塩分除去の効果があるハマダイコンの種が役に立ったとも言われています。宮城県の高校生たちが、津波の被害にあった東北沿岸部でハマダイコンを育てる活動を行ったそうです。やさしい色でふんわり咲いたハマダイコンの姿が目に浮かびますね。

 

ハマダイコン 花 浜大根 花言葉 特徴

ハマダイコンの花言葉には「ずっと待っています」という花言葉がついています。浜辺に咲くハマダイコン(浜大根)の姿が、海の向こうへ旅立ってしまった大切な人の帰りをじっと待つ女性のように見えることが由来だそうです。そんな花言葉を知ると、何気ない穏やかな景色の1つとなっていたハマダイコンの見方が少し変わりませんか。

▼ハマダイコンの花言葉はこちら

 

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野に咲く花ハマダイコン(浜大根)を楽しもう

ハマダイコンを一輪挿しにして飾ってみると、無機質な部屋が野の自然の優しい雰囲気になって癒されます。ハマダイコンは調べてみると思ったより奥が深く、思いもよらないわくわくや感動もありました。  何気ない風景の中にある野の草花に目を向けて過ごすと、日々の楽しみがひろがりますね。

ハマダイコンを一輪挿しにして飾ってみると、無機質な部屋が野原の優しい雰囲気になって癒されます。ハマダイコンは調べてみると奥が深く、わくわくや感動もあります。

風景の中に溶け込んでいる野の草花に目を向けると、いつもの散歩コースにも発見がいっぱいですね。

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▼ハマダイコンの育て方はこちら

 

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戸松敦子

グリーンアドバイザー、ハンギングバスケットマスター、野菜ソムリエ、家庭菜園検定2級。園芸業界で植物全般を幅広く学び経験してきました。LOVEGREEN編集部では主に寄せ植えやリース作り、ボタニカルピープルなどの取材を担当。人が植物と心地良く暮らし、その幸せの連鎖が世界中に広がっていくことを願います。趣味はママさんサッカー。都大会優勝を目指して日々練習しています。

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