ムスカリとは? 種類や育て方、飾り方や楽しみ方
金子三保子
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ムスカリは小さなぶどうみたいな形がかわいい、春の球根の花。最近はガーデニングのほか、切り花としても人気です。
今回はムスカリの育て方や飾り方、最近のムスカリの新品種などをご紹介します。
目次
ムスカリとは
ムスカリは、キジカクシ科ムスカリ属の球根植物。
コンパクトなサイズで大きくなっても草丈15cmほど。寒さに強く、地植えにすると自然分球で増えていきます。植えっぱなしOKなので、ガーデニング初心者さんにもおすすめの球根の花です。小さな寄せ植えに使ってもかわいい素材ですが、広い空間にたくさんのムスカリを植え付けても見事な光景になります。
同じ時期に咲く春の球根花、チューリップとムスカリ。チューリップの足元で咲くムスカリの青がグランドカバーのような役割に。
▼ムスカリの育て方
▼ムスカリの花言葉
ムスカリの育て方|植え付け方や時期
ムスカリは鉢植えでも地植えでも育てることができます。
ムスカリの球根の出回り
園芸店に球根が並ぶのは、晩夏から初冬にかけて。お店で買う時は、カビなどがついていないかチェックして良い球根を選びましょう。
ムスカリの植え付けはいつ?
ムスカリの植え付けは、一般的には9月~11月と言われています。
ただ、東京のような気温だと球根の植え付け時期が早すぎると、葉っぱばかりが生長してだらりと長くなり見栄えが悪くなりがち。
そこでその年に合った植え付け時期の目安におすすめなのが紅葉。「朝晩の気温がぐんと冷え込んでくる紅葉の時期が植え付けのタイミング」と覚えておくと便利です。あまり遅らせると球根の生長が間に合わないので、遅くても年内に済ませるようにしましょう。
日当たり・置き場所は?
ムスカリは、日当たりの良い場所で管理しましょう。日当たりの悪い場所だとムスカリが徒長したり、花付きが悪くなる可能性があります。
ムスカリを植える土は?
庭や花壇の草花が問題なく咲いている土ならそのまま植え付け可能です。鉢植えは、草花用や球根用の培養土が手軽です。
水やりは?
地植えは、植え付け直後にたっぷりと水やりをした後は自然にまかせます。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたタイミングでたっぷりと与えましょう。
花が終わったら?
終わったムスカリの花茎は、なるべく早めに株元付近でカットしましょう。そのまま放置していると種をつける方にエネルギーがいくので、球根が生長しづらくなります。
植え付けて数年は植えっぱなしで夏越しできますが、次第に球根が増えて土の中で窮屈になってくるため、数年に1度は植え替えをした方がよいでしょう。
▼ムスカリの詳しい育て方
ムスカリの水耕栽培
ムスカリは土に植えるだけでなく、水耕栽培としても楽しむことができます。庭だけでなく、お部屋でもインテリア感覚でムスカリ栽培を楽しんでみませんか。
▼ムスカリの水耕栽培のやり方
ムスカリの芽出し球根
1月~3月になると芽出し球根として、芽が出た状態でポット苗として出回ります。
開花しているものや花芽も見えるくらいのものが多いので、球根から植えるのはハードルが高い……という方におすすめ。あとは水やりさえ適切にすれば、花を咲かせることができます。ムスカリの芽出し球根の苗の出回り期間は気温の低い時期なので、それぞれの花もちが良いのも利点です。
ムスカリの芽出し球根を使った寄せ植え
芽出し球根は寄せ植えの材料としても人気。一緒に植える草花は、日当たりを好む同じ季節に咲く草花や球根の花を選ぶとよいでしょう。
▼芽出し球根を使ったセンスのいい寄せ植え8選
▼ムスカリなどを使った植えっぱなしで育つ球根の寄せ植えの作り方
ムスカリの切り花
球根付きのムスカリの切り花
最近のムスカリの切り花は、球根がついた状態でも出回っています。球根つきの花は、球根ならではのエネルギーが感じられてとても人気。ムスカリのほか、原種チューリップ、ヒヤシンスなども花屋さんで売られています。球根付きの切り花をお部屋に飾る場合は、気温の低めの部屋の方が長持ちします。
▼球根つきのムスカリの切り花の花の後についてご紹介しています。
ポット苗のムスカリも生けて楽しめる?
完全に花茎が押しあがっているムスカリの芽出し球根なら、切り花としても楽しむことができます。
切り花として楽しむ場合は、ポット苗から球根を取り出し、おおかたの土を落として仕上げに水で洗ってから飾りましょう。
素敵な品種がいっぱい!ムスカリの種類
ムスカリは一般的な青紫系のほか、水色、白、ピンク、複色、珍しいところでは黄色のムスカリも。
最近は色や形の変わったムスカリの新品種が毎年のように登場し、春先までポット苗で出回るので、興味のある方は探してみてください。
いくつか新品種のムスカリをご紹介します。
ムスカリ・マウンテンレディー
白と淡いブルーの2色咲き。普通の形とは少し違って、頂点の部分が白い帽子をかぶっているみたいなムスカリ。
ムスカリ・オーシャンマジック
淡いブルーと白の複色カラーのムスカリ。
花の一つに注目してみると、開花前と開いておしべが見えてくる頃とでは、色あいが変わってくるようです。開く前の花の縁どりがきれいです。
ムスカリ・エスター
ほんの少しブルーがさし色になっている白系ムスカリ。清楚な雰囲気です。
ムスカリ・グレープアイス
チューリップのような太めの葉のムスカリ。花の下部分は濃紫色、上は白の2色咲き。
ムスカリを飾って楽しむ
ムスカリの球根は、おうちに飾ると季節感のあるインテリアにもなります。
切り花として、ムスカリの球根を楽しむ際のポイントは水の量。球根が水に浸からないよう、花瓶にはごくごく少なめの水を入れて飾りましょう。根の先に水が浸かっているというのが水の量の目安です。多すぎると球根が腐ってしまうので注意しましょう。
花瓶のほか、コップやボトルのようなキッチン雑貨とも相性が良いムスカリ。球根を見せて飾るスタイルなら、ガラスのコップなどの透明の花器を選びましょう。
庭で摘んだ春の草花とムスカリ。複数の器に少しずつ生けるのもおすすめ。
小さな花ながら、群生させると素敵な空間になるムスカリ。素敵な種類が続々登場しています。ガーデニングや花あしらいに、春を感じるムスカリを使ってみませんか。
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