世界の植物紀行 – 四代目金岡又右衛門 –マダガスカル編1「いざマダガスカルへ~途中下車」
LOVEGREEN編集部
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読者の皆さん。こんにちは!前回までのセネガルはいかがでしたか?オーストラリア、セネガルとインパクトのあるバオバブには驚かれたことと思います。
今回からは、バオバブの宝庫マダガスカルの案内をさせていただきます。この植物紀行を最後まで読きっていただいた方は、きっと自らの足でマダガスカルを訪れたくなると思います。それか、ちょっとマダガスカルに訪れた気分になれると思うので是非しばらくお付き合いの程をお願いします。
目次
湯浅先生
私がマダガスカルを訪れるきっかけとなったのは、希少植物の魅力もあったが、ある人の存在があった。それは一般財団法人進化生物学研究所の所長兼理事長である湯浅浩史先生との出逢いである。
私は、世界の植物について研究をしていた時に神戸大学の教授から湯浅先生をご紹介いただき、研究所を訪れた時に、湯浅先生に“百聞は一見に如かず”、近くマダガスカルへ研修ツアーにいくのでついてきなさいとお声掛けいただいたのだ。
そして様々な活動を通じて今では同研究所の客員研究員にまでしていただいている。まさに又右衛門の師である。
湯浅先生は、マダガスカルへは60数回訪れ、一昨年にはマダガスカル共和国からの勲章を受章されるほどの方であり、マダガスカルの植物においては分布や特性など全てにおいて熟知されており、その知識の豊富さには驚かされる。
さて、本題に入っていくのだが、今回の世界の植物紀行マダガスカル編では、植物にポイントを置き、そのキーとなる都市ごとにご紹介させていただければと思う。
まずはマダガスカルを効率よく堪能するには、やはりツアーに参加するのが良いかもしれない。特にバオバブなどの植物についての見識を高めたいのであるなら湯浅先生が同行する研修ツアーがおすすめである。それか観光がメインの場合は普通の旅行会社が主催するツアーの参加が便利であろう。というのはマダガスカル国内の交通はトラブルが多いためアクシデントがあった際には、ある程度の対応能力が必要となるためである。その辺は気にならず、時間に余裕をもっていくことができる方は、単独での渡航でも良いかとは思う。
それでは、マダガスカル編の始まり始まりである。
モーリシャス
日本からマダガスカルへは、飛行機で行くこととなる。残念ながら直行便はなく、他国を経由する。以前はバンコク(タイ)経由の便があったが今はない。香港や仁川などアジアもしくはフランスなどを経由し、そこからアフリカ諸国を経由しての上陸となる。
私はいくつかの経路で訪問したが、一番時間がかかったのがフランス-南アフリカ経由であり約36時間かかったと記憶している。他にはエチオピア経由やモーリシャス経由があるが、個人的にはモーリシャス経由で、待ち時間を利用して一時入国をすることをおすすめする。しかし、モーリシャスにて一時入国が許されない場合もあるので要注意である。
実際に私たちがモーリシャスに一旦入国をしようとした時も、現地で中々認めてもらえず交渉に小一時間かかってしまったのである。そのようなこともありながら入国できたモーリシャス。せっかくなのでここでご案内をしたいと思う。
空港では早速、素敵なトックリヤシとアフリカマイマイが私たちを出迎えてくれた。
そして入国すると陽気なドライバーに出迎えられ、再出国まで6時間もないことから、そのまま車に乗り込み、モーリシャス北部にある植物園をめざした。
途中、車窓からサトウキビ畑が拡がり、モカという山が美しくそびえたっているのが見えた。ガイドのアナウンスではコーヒーの「モカ」との関連性について話していてくれたのだが、よく聞き取れなかったのと景色に気を取られて詳細については不明確。ちなみにコーヒーの「モカ」はイエメンの都市にちなんでいるようで、コーヒー好きの私が好んで飲んでいるブランドである。
そして初めて見る景色を楽しみながら空港から約1時間30分でモーリシャス植物園、SSR Botanic Gardenに到着し、限られた時間、できるだけ植物を観て回った。
BaobabやTalipot、Giant water liliesなどをみていると、与えられた1時間はすぐに経ってしまい、後ろ髪を引かれる思いで再びバスに乗り込み空港へと向かった。
そして本当に短いショートトリップを終え、出国手続きを行い、モーリシャスを後にして目的地マダガスカル、アンタナナリボへと向かった。
マダガスカルへ
マダガスカルへ向かう機内では、入国カードに記入するのだが、これが結構項目が多く、座席のシートナンバーまで記入することになっていて、時間を要した。
無事アンタナナリボ空港へと到着。ちなみに私たちはあらかじめビザを取得し訪れたが、ビザを取得していなくても割高にはなるが空港でも取得は可能のようである。
今まで数回渡航しているが、毎度、外国人数人が空港のカウンターで手続きをしている光景を見ているので可能であろう。ただ現在はどのような手続きになっているかはわからないので出国前には要確認である。特にCOVID-19による影響もあるので尚更であろう。マダガスカルは、セネガルのように黄熱病のワクチン接種は義務付けられてはいないので必要ではないが、マラリアやペストは場所によっては要注意のため、きちんと知識を頭に入れて、防衛策はぬかりなくおこなってからの渡航をお勧めする。
また日本から持ち込むレンタル携帯電話の通信は少し厳しい。正直、借りていってもあまり使えず無駄に感じたので、最近は自身の携帯のグローバルネットワーク機能を使うか、ホテルのWi-fiを利用するのがおすすめである。市内の渋滞を除けば珍しい動植物に出逢える楽園を全身で感じること間違えなしであろう。
空港到着後はホテルへ。ホテルは中国系のホテルから、地元色溢れるホテルと様々。そのような中、私は地方に行ったときは地元色豊かなホテルを好んで宿泊しているがアンタナナリボに泊まるときはIBISホテルを愛用している。近代的なアメリカンタイプのホテルで、通信環境が整っている。朝食はブッフェスタイルである。外出中は中々日本との連絡が取れないので、せめて夜間はしっかりデスクワークするためにIBISを選択している。また歩いて行ける距離に近代的なスーパーマーケットもあるので便利である。
かなり前置きと、いきなり、他国で第一話を費やしてしまったが、次号からはマダガスカルの自然を満喫していただくので乞うご期待である。是非最終回までお付き合いください!
PROFILE
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四代目金岡又右衛門
「世界の感動を日本に。日本の感性を世界へ。」 まだ見ぬ植物との出逢いを求め、世界を奔走する金岡又右衛門。世界各国に拡がるネットワークと持ち前の行動力を駆使し、希少性の高い植物を求め、自らの足で直接現地に赴き目利きをし、日本に紹介している。植物と大地への尊厳の念を持ち、植物の”生”へのこだわりを第一とする活動スタイルは、国内外の専門家から高く評価され、業界からの信頼も厚く、植物貿易の第一人者と評価される。
Facebook/人と人、国と国を繋ごう。
HP/緑匠・又右衛門
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