ヒオウギの花言葉|花の特徴、名前の由来
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ヒオウギの花言葉や花の特徴、名前の由来、厄除けの理由、ヌバタマ(射干玉)との関係をご紹介。ヒオウギは、夏にまだら模様の入ったオレンジ色の花を咲かせます。日本の山野などにも自生し、古くから生け花に用いられて親しまれている植物です。
目次
ヒオウギの花言葉
ヒオウギの花言葉は「誠意」「個性美」
ヒオウギとは|花の特徴や名前の由来
ヒオウギは、アヤメ科アヤメ属の多年草で、日本を始め、中国や朝鮮半島に自生しています。力強く端正な草姿で、古くから庭植えや生け花の花材として親しまれてきました。
以前はヒオウギ1種のみのヒオウギ属に分類されていましたが、DNA系統解析によりアヤメ属とされました。それに伴って学名も Belamcanda chinensis から、Iris domestica に変更されました。
ヒオウギという名は、宮中で官位のある人が用いた「檜」の薄板を重ねて作った檜扇に由来しています。何枚も重なり合って並ぶ厚みのある葉が、檜扇を開いたときの様子に似ていることから付けられたといわれています。その昔、檜扇で悪霊や疫病を払ったという言い伝えにちなみ、今でも厄除け、魔除けとして祇園祭で飾られています。
ヒオウギの花は日中に咲き夕方に閉じてしまう一日花ですが、花期の間は次々と咲き続けます。花の特徴は他のアヤメの仲間と異なり、花径5~6cm、オレンジ色に赤色の斑点のある6枚の花びらを大きく広げるように咲かせます。英名の「Leopard flower」は、この花びらの斑点が由来とされています。7月~8月の暑い夏の盛りに草丈100~120cmほどの茎の先に色鮮やかな花を咲かせる姿は見事です。
花が咲いた後、大きなさやの袋ができ、それが熟すと割れて中から黒い種子が出てきます。種子はしばらく落ちずに残るので、花材としてよく使われます。種子がブラックベリーに似ていることから「black berry lily(ブラックベリー・リリー)」と呼ばれることもあります。
ヒオウギとヌバタマの関係は?
ヌバタマ(射干玉)とは、ヒオウギの種子のことです。ヒオウギの種子が真っ黒であることから、ヌバタマは夜、宵、髪など、黒色に関連する枕詞とされています。
ヒオウギの種類
ヒオウギといえばオレンジ色の花が多いですが、その他にも黄色やピンク、赤、紫色等の花を咲かせる種類もあります。
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