オレンジ色の花30種を春、夏、秋、冬の季節ごとに紹介!

山田智美
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オレンジ色の花を咲かせる植物をずらり30種類紹介します。春、夏、秋、冬の季節ごとに分けて紹介するほか、オレンジ色の花を咲かせる木や雑草まで。気になっていた花の名前がわかるかもしれませんよ。
目次
春に咲くオレンジ色の花6種
ディモルフォセカ
- 科名:キク科
- 開花期:2~6月
- 分類:一年草
ディモルフォセカは早春から初夏まで、オレンジ色や黄色のガーベラのような花を咲かせ続ける花期の長い一年草です。
ラナンキュラス
- 科名:キンポウゲ科
- 開花期:3~4月
- 分類:多年草(球根植物)
ラナンキュラスは春にバラのようなボリュームの花を咲かせる球根植物です。ラナンキュラスはオレンジ色以外にもたくさんの花色があります。
ラナンキュラス
- ラナンキュラスは早春から春にかけて開花の多年草の球根植物です。秋に球根を植えて開花時期は3月~4月、夏の高温期は休眠します。 ラナンキュラスの学名の由来は、葉っぱが「カエルの足」に似ていること、またラナンキュラス属の多くが湿地帯を好むことから、ラテン語の「rana (カエル)」 が語源となっていると言われています。ただし園芸用として流通しているラナンキュラス(Ranunculus asiaticus)は加湿を苦手とします。バターカップ(Buttercup)という英名は、原種のラナンキュラスが花びらが5枚の黄色い花を咲かせることに由来します。 最近のラナンキュラスは品種改良が進み、咲き方、色数がとても豊富。薄紙のように繊細な花びらが幾重にも重なった花が、光と温度に反応して開く姿がとても魅力的です。毎年新品種が作り出されるほど人気のある花です。
チューリップ
- 科名:ユリ科
- 開花期:3~5月
- 分類:多年草(球根植物)
チューリップは春を代表するような球根植物です。秋に植えた球根が春に開花します。花色、咲き方共にバリエーションに富んでいます。
クンシラン(君紫蘭)
- 科名:ヒガンバナ科
- 開花期:3~5月
- 分類:多年草
クンシランは春にオレンジ色の花を咲かせるヒガンバナ科の植物です。名前にランとつきますが、ランの仲間ではありません。
ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)
- 科名:ケシ科
- 開花期:4~6月
- 分類:一年草
ハナビシソウは別名カリフォルニアポピーともいい、春から初夏にかけて開花する一年草です。華奢な姿が可愛らしい花です。
ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)
- ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、春から初夏にかけて開花するケシ科の一年草です。寒さには強いですが高温多湿が苦手なので、日本では一年草として扱われています。梅雨~夏を越すことができれば、二年草、もしくは多年草となることもあります。 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、太陽とともに花が開き、夕方には花が閉じる性質があります。花の形からは想像できないとんがり帽子のような形のつぼみで、かさが取れて開花します。 花びらには光沢があり、太陽が当たってキラキラと咲いている姿はとても目を引きます。 シルバーグリーンの繊細な葉も魅力的です。 ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)は、オレンジ系、アイボリー、オフホワイト、アプリコット、赤、ピンクなど豊富な花色があるとともに、一重の他、八重咲種など咲き方も多様で、新品種が次々と登場しています。 ワイルドフラワーのミックスの種などにも入っていることがあり、公園や公共スペースなどの広い空間の花畑に使われることがあります。青い空とオレンジ色のコントラストは美しく、群生させるととても見事です。
ガーベラ
- 科名:キク科
- 開花期:4~6月
- 分類:多年草
ガーベラはすっとした茎の上に花びらを太陽のように広げた花を咲かせるキク科の多年草です。花色、咲き方共にバリエーションが豊富な花です。
夏に咲くオレンジ色の花14種
オニユリ
- 科名:ユリ科
- 開花期:5~8月
- 分類:多年草(球根植物)
オニユリは夏に斑点のあるオレンジ色の花を咲かせる、草丈1~2mの球根植物です。よく似た花を咲かせる種類に、草丈30㎝~1m程度のコオニユリがあります。
ベニバナ
- 科名:キク科
- 開花期:5~7月
- 分類:半耐寒性一年草
ベニバナは咲き始めは黄色で咲き進むにしたがって朱のようなオレンジ色へと変化していく一年草です。花は染料としても利用されます。
ランタナ
- 科名:クマツヅラ科
- 開花期:5~10月
- 分類:常緑低木
ランタナは咲き進むに従い花色が変化するのが特徴の常緑低木です。ほふくするように枝を広げて生長していきます。
ランタナ
- ランタナは、クマツヅラ科の半耐寒性常緑低木。樹高は30~120cmほどです。熱帯地方原産の花で、日本では小笠原諸島など暖かい地方に分布しています。本来は常緑ですが、冬の寒さや霜に弱く枯れてしまうことがあるため、一年草扱いされる場合があります。東京以西の暖かい地域では、屋外での冬越しも可能です。鉢花やポット苗が多く流通し、園芸用として楽しまれています。 ランタナの茎葉には細かいトゲがあり、葉に触れると表面がざらついていたり、茎もチクチクします。次々とわき芽を増やし、横にこんもりと広がって生長していきます。1mm四方の小さな花が一か所にいくつもひしめき合って徐々に花が咲きます。 咲き方がアジサイに似ていますが、全く別の科の植物です。咲き進むたびに花色が変わり、色のグラデーションが楽しめるため、別名で七変化と呼ばれています。蝶に好まれる植物として、バタフライガーデンの植栽にも用いられます。
クロコスミア(モントブレチア)
- 科名:アヤメ科
- 開花期:6~8月
- 分類:多年草(球根植物)
クロスコミアはモントブレチアとも呼ばれ、古くから日本で栽培されてきた多年草です。オレンジや黄色の花を俯くように咲かせます。
アスクレピアス
- 科名:キョウチクトウ科
- 開花期:6~9月
- 分類:一年草、多年草
アスクレピアスは夏の間オレンジ色や赤の鮮やかな花を咲かせるキョウチクトウ科の草花です。枝を切ると出てくる白い液体でかぶれる人もいます。取り扱いには気をつけてください。
ポーチュラカ
- 科名:スベリヒユ科
- 開花期:5~10月
- 分類:一年草
ポーチュラカは多肉質の葉と茎をもつ暑さや乾燥に強い草花です。這うように広がり、色とりどりのかわいい花を次々と咲かせます。
ポーチュラカは育て方も簡単なので、夏花壇の定番植物として人気があります。ハンギングバスケットやグランドカバーにも利用できます。
ポーチュラカ
- ポーチュラカは、初夏から秋まで休みなく花が咲くスベリヒユ科の一・二年草もしくは多年草です。暑さに強く、多肉質の葉や茎をもつため乾燥にも強い性質である一方、寒さには弱いため日本では一年草として扱われることが多いようです。 這うように広がり、色とりどりのかわいい花を次々と咲かせます。花は太陽に反応して開花し午後になると閉じていく性質ですが、品種改良により夕方まで開花し続ける品種も流通しています。 日当たりの良い環境に植えれば育て方は簡単で、夏花壇の定番植物として人気があります。這うように生長する性質を生かして、寄せ植え、ハンギングバスケット、グランドカバーとしても利用されています。 寒さに弱いので一年草扱いとされていますが、挿し芽で簡単に増やすことができるので、9月頃に挿し芽で小苗を作り室内で冬越しすると翌年も楽しめます。 ポーチュラカ・ミルク&ハニー 最近は斑入り葉のポーチュラカも作出され、花だけでなく葉ものとしても楽しめる素材です。
ヘリクリサム(ムギワラギク、帝王貝細工)
- 科名:キク科
- 開花期:6~10月
- 分類:一年草
ヘリクリサムは開花中からドライフラワーのようにカサカサとした手触りがおもしろいキク科の花です。
マリーゴールド
- 科名:キク科
- 開花期:6~10月
- 分類:一年草
マリーゴールドは夏の間、オレンジ色や黄色の明るい花で花壇を賑やかにしてくれる一年草です。
マリーゴールド
- マリーゴールドはキク科の非耐寒性一年草。暑さに強く寒さに弱い性質の、基本的に丈夫で育てやすい植物です。5月~11月頃、独特な香りがする花を咲かせます。花色は黄、オレンジ、白、赤、複色など様々で、花の大きさは小輪から大輪まであります。咲き方も一重咲き、八重咲き、クレスト咲きなど多様です。 大きく分けて、フレンチとアフリカンの系統に分けられます。その他には、メキシカンの系統もあります。 フレンチマリーゴールド 開花期は5月~7月、9月~11月。一重咲き、八重咲き、クレスト咲きがあります。花色は黄、オレンジ、赤、複色などで、草丈は20~30cmほど。 暑さには強いものの、猛暑にはあまり強くないため真夏に花が咲きにくくなります。 アフリカンマリーゴールド 開花期は5月~11月。ボール咲き・大輪のものが多いです。花色は黄、オレンジ、白などで、草丈は30~100cmほど。猛暑にはフレンチ系より強い特徴があります。 メキシカンマリーゴールド 開花期は5月~10月。一重咲きで小さな花をたくさんつけるものが多く見られます。花色は黄、オレンジなどで、葉は細く、たくさん茂ります。草丈は40cmほど。
エキナセア
- 科名:キク科
- 開花期:6~10月
- 分類:多年草
エキナセアは咲き進むにつれ花芯が大きく盛り上がってくる、キク科の多年草です。草丈は1m以上になるものもあり、花壇のなかで存在感を放ちます。
エキナセア
- エキナセアは、初夏から秋までの長期間開花し続けるキク科の宿根草です。近年、鑑賞用のエキナセアの育種が盛んで、たくさんの品種が流通し、毎年のように新品種が作出されています。草丈、花色などの特徴が様々で、いずれも夏の暑さに強い宿根草として、庭や花壇、寄せ植えなどに使われています。 エキナセアの基本種は、ハーブ(薬用植物)に分類されます。日本でも以前エキナセアの効用がメディアで大きく紹介され、ハーブティーやサプリメントとして販売されています。このような効用があるエキナセアは、Echinacea purpurea、Echinacea pallida、Echinacea angustifoliaの3種です。園芸店で流通しているほとんどのエキナセアは、鑑賞目的の園芸用で飲食には向かないので注意が必要です。
ナスタチウム
- 科名:ノウゼンハレン科
- 開花期:6~11月
- 分類:一年草
ナスタチウムは初夏から秋までと開花期の長い花です。ナスタチウムは葉も花も食用にできるハーブです。花はエディブルフラワーとしても人気があります。
ノウゼンカズラ
- 科名:ノウゼンカズラ科
- 開花期:7~8月
- 分類:つる植物
ノウゼンカズラは夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせるつる植物です。夏の暑さに強く、次々と花を咲かせます。
ヒオウギ
- 科名:アヤメ科
- 開花期:7~8月
- 分類:多年草
ヒオウギは夏にまだら模様の入ったオレンジ色の花を咲かせる多年草です。日本の山野にも自生しています。
ダリア
- 科名:キク科
- 開花期:7~10月
- 分類:多年草(球根植物)
ダリアは夏から秋まで開花するキク科の球根植物です。ダリアは花色、咲き方ともにバリエーションが豊富な花です。
キバナコスモス
- 科名:キク科
- 開花期:7~10月
- 分類:一年草
キバナコスモスはコスモスによく似たオレンジ色や黄色の花を咲かせる草花です。コスモスよりも一足早く、夏の間から咲き始めます。
秋に咲くオレンジ色の花1種
ケイトウ
- 科名:ヒユ科
- 開花期:7~11月
- 分類:一年草
ケイトウは花がニワトリのトサカに似ているということから鶏頭(ケイトウ)という名前がついたそうです。色鮮やかな花が夏から秋の花壇を彩ります。
ケイトウ(鶏頭)
- ケイトウは、ヒユ科ケイトウ属(セロシア属)の非耐寒性一年草。フワフワ、モコモコとした暖かな質感の花が特徴的です。ケイトウの名前は、花の形が鶏のトサカに似ていることから名づけられました。漢字では「鶏頭」と書きます。花の形や大きさ、色は品種によって違い、茎が長いタイプ、短いタイプがあります。 切り花として花束やアレンジメントによく用いられ、ドライフラワーにも向いています。花色は赤、ピンク、黄、オレンジ、グリーン、アンティークカラーなど様々です。 ケイトウは、日なたと水はけの良い用土を好み、暑さに強く寒さに弱い性質があります。真夏の炎天下でも咲き続ける丈夫な花で、7月から11月頃まで咲き、寒くなると枯れてしまいます。原産地では多年草ですが、日本の気候では寒さで枯れてしまうので一年草として扱われています。夏から秋まで長い期間花を咲かせ、手入れも簡単なため、ガーデニング初心者にもおすすめの花です。
冬に咲くオレンジ色の花3種
パンジー、ビオラ
- 科名:スミレ科
- 開花期:10~5月
- 分類:一年草
パンジー、ビオラは花期が非常に長く、秋から春まで咲き続ける一年草です。オレンジ色の他にも色の種類が豊富で、冬の花壇を華やかにしてくれます。
キンセンカ(カレンデュラ)
- 科名:キク科
- 開花期:12~5月
- 分類:一年草、多年草
キンセンカは冬の間から春まで咲き続けるキク科の花です。黄色やオレンジ色の明るい色の花が冬の花壇を賑やかにしてくれます。
カランコエ
- 科名:ベンケイソウ科
- 開花期:1~5月
- 分類:多年草(多肉植物)
カランコエは冬に色鮮やかな花を咲かせる多肉植物です。花だけでなく、葉もバリエーションに富んでいて観賞価値が高いのが特徴です。
オレンジ色の花が咲く木3種
フウリンブッソウゲ
- 科名:アオイ科
- 開花期:5~10月(温暖地)
- 分類:非耐寒性常緑低木
フウリンブッソウゲは風鈴のような花を咲かせる低木です。朱色のような赤に近いオレンジ色が印象的な花木です。寒さに弱いので、本州では地植えではなく鉢植えで管理します。
- フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)は反り返った花びらと長い雄しべが印象的な非耐寒性常緑低木です。和名である風鈴仏桑花(フウリンブッソウゲ)の名前の由来は、その見た目通り、花の形状が風鈴に似ているからというのが由来だと言われています。 フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)はハイビスカスの仲間に分類される植物です。一般的に知られているハイビスカスが朝開花して夜には萎れてしまう一日花なのに対して、フウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)は数日咲きます。 本州以北では冬の寒さに耐えられず枯れてしまうので、庭植えではなく鉢植えでの管理になります。日本国内では宮崎以南で露地植えで冬越し可能です。沖縄県ではこのフウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)が公園や民家のお庭に植えられているのをよく見かけます。生垣や庭木にフウリンブッソウゲ(風鈴仏桑花)が咲いているのは、南国らしい美しい光景です。
エンゼルストランペット
- 科名:ナス科
- 開花期:5~11月
- 分類:低木
エンゼルストランペットは大きなラッパのような花を枝から下げるように咲かせます。花には芳香があります。毒があるので誤って口に入れないように気をつけてください。
キンモクセイ
- 科名:モクセイ科
- 開花期:9~10月
- 分類:常緑高木
キンモクセイは秋に香りのよい花を咲かせる常緑高木です。キンモクセイの香りはジンチョウゲ、クチナシと並んで世界三大香木と呼ばれています。
- 金木犀(キンモクセイ)は、秋に甘い香りを漂わせながらオレンジ色の小花が開花するモクセイ科の常緑樹です。庭木としての他、公園や街路樹としても利用され、甘い香りのする花は秋の訪れを知らせてくれるような存在です。金木犀(キンモクセイ)のオレンジ色の小花をいっぱいにつけた姿は、日差しを受けると名前の通り金色に輝いて見え、秋の風物詩となっています。 金木犀(キンモクセイ)の名付け親は、植物学の父と呼ばれ、NHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者の牧野富太郎博士で、学名にもMakinoの名があります。また、遠くまで香りが届くことから古くは「千里香」とも呼ばれていました。 金木犀(キンモクセイ)の花は食用にもなり、原産地・中国では花を砂糖漬けやシロップ、リキュールなどに利用します。中国茶の桂花茶(けいかちゃ)は、金木犀(キンモクセイ)の花を乾燥させたお茶です。
オレンジ色の花が咲く雑草3種
ナガミヒナゲシ
- 科名:ケシ科
- 開花期:5~9月
- 分類:一年草
ナガミヒナゲシは春から秋まで咲き続けるケシ科の一年草です。帰化植物として道端などで自生しています。
ハルシャギク
- 科名:キク科
- 開花期:6~9月
- 分類:一年草
ハルシャギクは、元は園芸植物として日本に入ってきましたが、すっかり野生化してしまったキク科の一年草です。山吹色のようなオレンジ色のコスモスに似た花を咲かせます。
ヤブカンゾウ
- 科名:ツルボラン科
- 開花期:7~8月
- 分類:多年草
ヤブカンゾウはユリに似たオレンジ色の花を咲かせる多年草です。中国大陸から渡ってきて帰化したと言われています。山野などに咲いているのを見かけます。
オレンジ色の花の魅力
オレンジ色の花が咲く植物を季節ごとに紹介しました。好みのお花は見つかりましたか?
オレンジ色の花は見ている側を明るくポジティブな気持ちにしてくれます。オレンジ色の花を育てて、花から元気をもらってみませんか。
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