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私がスランプの時にも生き続けてくれた植物たち【ぴーちゃん連載vol.10】

生きていれば調子のいい時期・悪い時期、いろいろありますよね。時には植物へ目を向ける余裕がなくなることもあります。そんな時でも生き残ってくれる植物は、自分の暮らしに本当にフィットしているのかもしれせん。今回はちょっとスランプ気味だったぴーちゃんと、そんな中で生き続けてくれた植物たちのお話です。

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マンションで観葉植物やベランダガーデニングを楽しむ様子がInstagramで人気。植物の育て方・飾り方から、インスタとは思えない長文の植物コラムまで、ネタが渋滞気味の「自称植物系アカウント」。最近はバラ沼にはまり中。第1期LOVEGREENアンバサダー。

こんにちは。ご無沙汰してしまいました、自称植物系インスタグラマー・ぴーちゃんです。

 さて、Instagramの更新も滞っている私が、今さら何を書くのかといえば……

私は少し前に体調を崩し、植物の世話すらままならない状況に陥りました。水やりもなかなかできず、悲しいことに、室内外で多くの植物が枯れました。しかし、そんな中でも生き続けてくれる植物があったのです。
今回はそんな植物のおはなしです。

健気に生き残ってくれたモリンガ

暖かい地方原産の木、モリンガ。近年ではスーパーフードとしても人気を博しています。

私がスランプの時にも生き続けてくれた植物たち【ぴーちゃん連載vol.10】モリンガ

我が家の鉢植えモリンガ

私は種から育てておりましたが、関東地方の気候では冬になると葉が落ちます。丸ハゲになります。うんともすんとも言わなくなり、2m近いただの棒が、スン……とたたずむだけになります。狭いベランダガーデンでは、正直言ってお邪魔です。

例年ですとスペース確保のため引っこ抜いてしまっていたのですが、体調が悪かった私は、そのままにしてしまいました。

鉢からビョーンと伸びた、ただの棒。
生きてるとも思えず、水やりもほとんどやりませんでした。
そして、半年ほど経って、夏。
ふとベランダに出てみるとーー

なんとただの棒から、小さく丸っこい葉っぱがニョキっと出ているではありませんか。

お前……生きてたんか……!!

衝撃でした。モリンガはまだ、生きていたのです。

それを見たら、なんだか涙が出てきてしまいました。

いや、モリンガはただ自身の生体メカニズムに基づいて、葉を出したにすぎません。それでもなお、私の目には、厳しい環境でも諦めずに生きようとする、健気な姿に映ったのです。

放っておいちゃってごめんね。
また葉をつけてくれてありがとう。

それから、お水をたくさんやりました。

葉を収穫し、乾燥させてモリンガティーにして飲みました。
うちの「不死のモリンガティー」は、豆茶のような味がしました。

 

私がスランプの時にも生き続けてくれた植物たち【ぴーちゃん連載vol.10】モリンガ

乾燥させて煮出しました

なおモリンガは、かの旧約聖書に登場するとも言われている植物です。
そちらに関しては以前調べてみたので、もしよければご覧ください。

 

私がスランプの時にも生き続けてくれた植物たち【ぴーちゃん連載vol.10】
↑ご興味ありましたらご覧ください

誰一人枯れなかったバラ

バラが「強い植物」というイメージをお持ちの方は、あまり多くないかもしれません。

しかし、私が植物の世話をできなくなっても、バラは誰一人枯れませんでした。

驚きました。バラは病害虫に弱く薬散布が必要で、しっかり肥料を与えなければならないという認識があったからです。

確かにいくつかの株はハダニにやられていたり、夏の焼きつくような日差しにやられて葉が茶色く変色しておりました。

でも、生きていました。

夏の日差しが和らぎ秋の空気が近づいてくると、彼らは再び葉をつけ始めました。その頃には私も体調が回復しつつありましたので、急いで肥料を与えました。

するとバラたちは、みるみるうちに青々とした葉を茂らせ始めたのです。

私がスランプの時にも生き続けてくれた植物たち【ぴーちゃん連載vol.10】バラ

そして、つぼみ。

希望のつぼみが、姿を現しました。バラはその魅惑的な姿と香りで、私を再び沼に引き摺り込みました。

 

私がスランプの時にも生き続けてくれた植物たち【ぴーちゃん連載vol.10】バラ

最善の状況でなくても生きていける

今、私のベランダガーデンで生き残っているお花(一年草以外)は、バラとクリスマスローズ、それから球根のラナンキュラス・ラックスだけです。

実際、どの子達も枯れておかしくない状況でした。

では、なぜこの子達は生き残れたのか。考えてみたのですが、一つはうちのベランダの「微妙な環境」のおかげかもしれないと、思い至りました。

うちのベランダにはひさしがあります。上から日光が注がないのです。一般的なお庭に比べ圧倒的に日当たりが悪くなっています。

特に太陽が高くなる夏場なんて、朝の数時間しか日が当たりませんから、日光大好きな植物はうまく育ちません。こればっかりは、私がどんなに努力しても変えられません。

でも、それが逆に良かった。

あまり日が当たらなかったからこそ、水やりの回数が少なくてもなんとか生き残れた……そう思ったのです。

最善の環境が、生存の確率を高めるとは限らないのかもしれません。
人間だって、日陰を見てきたからこそ、わかること・できることがありますもんね。

 

私がスランプの時にも生き続けてくれた植物たち【ぴーちゃん連載vol.10】アジサイ

植物は本当にいろんなことを教えてくれますね。

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