- 鮮やかな緑や薄い緑いろの大きな葉がいくつも重なり、結球を作っている玉レタスは、アブラナ科の代表のキャベツのような形をしていますが、じつはキク科の野菜です。
先端が赤っぽくフリルになっているサニーレタス、長い茎を食すアスパラガスレタスとも呼ばれるステムレタス、結球が緩くしんなりした食感のサラダ菜、アジア圏で食べられているサンチュ、楕円で緩い結球のコスレタスなど、種類が豊富で味もそれぞれの特徴があります。
レタスの花は、キク科のアキノノゲシに似た淡い黄い色の花を咲かせます。
レタスは、日本語で「チシャ」といいます。これは、レタスを切ると白い乳のような液が染み出てくることから「乳草(ちちくさ)」と呼ばれ、そこから「ちさ」、「チシャ」へと変化しました。
レタスは、古代エジプト時代にはすでに食られていたようです。日本へは中国から伝来しましたが、当時は「掻きちしゃ」が主流でした。現在のレタスの主流である玉レタスは、第二次世界大戦後アメリカから伝わってきました。
レタスの種子は、光に当たらないと発芽しないという「好光性種子」の性質を持っているため、種をまくときは土を被せすぎないように注意します。
高温条件や日が長くなるなどの長日条件により、レタスは花芽が形成されてとう立ちします。